「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子 第6話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 心療内科医・中島保(林遣都)は、逮捕されるも不起訴となり、精神・神経研究センター(SNRC)に収監されることとなった。一方、藤堂比奈子(波瑠)は周囲に気遣われながら、口から100円玉硬貨を流しこまれて殺害された遺体の事件を担当する。

2) 被害者は、指紋を焼かれて身元不明だった。聞き込みを行う中、同様に100円硬貨を口から流しこまれて殺害された女性遺体が発見される。中島はプロファイリングを行い、比奈子に「わざわざ防犯カメラを破壊してまで、犯人は殺害現場にこだわっている。その場所は、犯人にとって思い入れの強い場所ではないか」との分析を伝える。

3) 遺体の発見現場を調べると、そこは昔、義足・義肢を作る工場であったことが判明する。そして、その工場の持ち主は、転んで怪我をしたところを比奈子が保護した老人・稲富信吾(浜田晃)だった。さらに、被害者の身元が判明し、2人とも詐欺師であることが明らかとなる。

4) 3人目の被害者は、ヤクザの組長だった。その組長は、男女の被害者と関わりがあった。比奈子は、彼ら被害者の発見された場所を調べる。すると、稲富の暮らしているシェアハウス「十八家」で、同様に生活する身寄りのない年寄りたちと、遺体発見現場(老人たちが住んでいた家や会社など)に関わりがあることが判明する。

5) 老人たちは、ヤクザや詐欺師に騙され、カネや家、信頼などを失って身寄りがなくなってしまった。そんな彼らは、復讐のために殺人を行っていた。だが、あえて証拠を残したのは、自分たちでは既に止まることができず、誰かに止めてもらいたいと望んでいたからであった。

起:中島の逮捕

中島保(林遣都)は、異常犯罪者を自殺に追い込んだことに絡んでおり、逮捕・勾留された。事情聴取を受ける中島は、「僕は凶悪犯が許せなかった。どんな凶悪犯であっても、生きていればいつかその魂は浄化される。それで、凶悪犯に自ら罰を下そうと思ったんです。でも、それは殺人に他ならない」と言う。そして、中島の脳にも他の自殺した凶悪犯同様、腫瘍が存在していた。

東海林泰久(横山裕)は、発砲の件で監察官に呼びだされていた。だが、厚田巌夫(渡部篤郎)の根回しで東海林はお咎めなしだった。厚田は同期の監察官に、「東海林が事件を追うなら、藤堂は事件を引き寄せるタイプの厄介さをもっている」と話す。

中島の一件以来、藤堂比奈子(波瑠)は元気がないということで、厚田巌夫(渡部篤郎)や倉島敬一郎(要潤)は心配していた。だが、東海林泰久(横山裕)はそんな比奈子のことを「ウソくさい」と、比奈子に感情がないことを感じ取っていたようだった。

承:シェアハウス「十八家」

公園で、他殺体が発見された。見つかった遺体は、口から大量の100円硬貨が詰め込まれていた。まさに「カネに溺れる」という状態であった。遺体の指紋は焼かれており、所持品もないことから、身元を探る必要があった。

厚田は、比奈子と聞き込みを行う。その中で、厚田は比奈子に「お前さん、大丈夫じゃなさそうなことで大丈夫そうだからな」と言う。

2人は、ゲームセンターの前で転んで怪我をした老人・稲富信吾(浜田晃)に出くわす。稲富を送り届けると、そこは身寄りのない老人たちが共同生活を送る「十八家」というシェアハウスだった。

そこには、西沢という医者、元職人の大吉らがいた。聞き込みをの中、原島という交番勤務の警察官がやってきた。彼は、東海林の指導係を行っていたのだった。東海林に違法な情報収集の方法を教えたのも、原島だった。

石上妙子(原田美枝子)は、解剖の結果を伝える。被害者の殺害には、100万円分もの硬貨が使われていた。硬貨を何らかの器具を使い、胃に流し込まれた。結果、胃は破裂して心臓も圧迫していた。その状況について、比奈子は「たとえば、フォアグラ。エサを胃に押し込まれているのと同じように、硬貨を押し込まれていた」と言う。

数日後、再び同様に殺害された遺体が発見される。今度は女性の遺体だった。連続殺人となり、マスコミは「リッチマン殺人事件」などと報じていた。

厚田は、東海林と聞き込みに行こうとする比奈子を引き止め、石上に会いに行けと言われる。石上は、中島のことについて話す。中島は、不起訴となっていた。証拠となる時計も中島によって破壊されてしまっていた。

転:被害者の身元

中島は、精神・神経研究センター(SNRC)に収監されることとなった。そこで、比奈子を窓口に、中島にプロファイリングを依頼することを厚田は考えていたのだった。厚田は、比奈子を中島に関わらせていた方がいいと判断していたのだった。

中島は、リッチマン殺人事件について、プロファイリングを行っていた。「被害者の発見現場には、犯人にとってなんらかの関わりのある場所である可能性が高い。わざわざ防犯カメラを破壊してまで、その場所で犯行を行ったことには意味がある」と中島は考えていた。

被害者の男女は、詐欺師であることが判明する。さらに、2人はヤクザと関係があった。組内の揉め事に巻き込まれた可能性もある、と警察は考える。一方、組長は、孫娘に会うため、息子たちの家を訪れていた。その組長が拉致されてしまう。

比奈子は、事件現場が義足・義肢を作る会社であったことを突き止める。そして、その会社は稲富のものであった。比奈子は、稲富に話をしに行こうとするが、西沢は「稲富さんたちは留守にしています」と言う。

比奈子は、西沢に誘われてゲームセンターに行く。すると、そこでは大量の100円玉硬貨が使われていることに気づく。

東海林は、情報屋の藤川(不破万作)に会いに行く。だが、「もう情報は売れない」と言われてしまう。さらに、「上層部に俺たちの関係をタレ込まれたくなかったら、最近の事件の調査報告書と、藤堂比奈子の資料を渡せ」と言われてしまう。

ヤクザの組長は、リッチマン殺人事件の被害者のように、100円玉を口から大量に流し込まれ、殺害される。

組長の足取りを追って、孫娘のもとを訪れると、そこに近所に住む人物が訪れていたことが判明する。

中島は、「猟奇殺人犯ではなく、猟奇的な方法をとった処刑」であるとプロファイリングする。さらに、「この犯人は、猟奇殺人犯の皮をかぶった常識人。淡々と目的を達成するために行動している」と分析する。

石上の解剖結果から、100円玉に混じってゲームセンターで使われるコインが含まれていたことが分かる。比奈子は、原島にシェアハウス「十八家」に住む人物たちの名前を訊く。その名前を聞いた後、彼女は「十八家」へと向かう。

結:スイッチ

比奈子は、「あなたたちがリッチマン殺人事件の犯人だったんですね」と言う。西沢は、「我々5人が犯人だ」と認める。彼らは、ヤクザに騙され、会社・カネ・信頼などを失った結果、身寄りがなくなってしまったのだった。元職人の大吉が、空気圧縮機をもとに製作した凶器で、彼らは犯行に及んでいた。

「カネの亡者どもに、カネを食わせて破滅させてやりたい」との思いから、猟奇的な方法をとったと西沢は言う。「まだまだ殺す」と言う西沢だったが、比奈子は「あなたたちは、手がかりを残した。本当は止めて欲しかったんでしょ?」と言う。

西沢は、「さぁ、逮捕してくれ。人の心すら失い、再び我々が憎しみで動き出さない内に」と言う。西沢らは、逮捕されることとなった。

逮捕の現場に現れた厚田は、比奈子に「一度、中島に会いに行ったらどうだ?それで心の中のモヤモヤが晴れるんだったら」と言う。

東海林は、比奈子が老人たちと話しているのを見て、「分かったよ。お前のその顔、人殺しと同じ顔だよな」と言う。だが、比奈子は「私は刑事です…まだ」と言う。

比奈子は、中島に会いに行く。中島は、白一色の広々とした部屋にいた。比奈子は、「正直、何を話したらいいのか分かりません…分かりやすい、境界線が分からなくなってしまいました。人を殺す人間と、殺さない人間の境界が」と正直な気持ちを打ち明ける。

中島は、リッチマン殺人事件について、「今回のスイッチとなったのは、憎しみと器具であったと思います」と言う。

さらに、「あなたが持っているナイフが、スイッチになる可能性があります。あなたのナイフ、いつ用意したものですか?」と訊くと、比奈子は「高校生の頃に」と明かす。ナイフを持つようになった理由を、比奈子は「父を殺す目的で持つようになりました」と打ち明ける。

一方、東海林は情報屋の藤川が刺殺されているのを発見する。

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