「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断 第2話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 東光大学病院の解析診断部に、金メダル獲得が期待される水泳選手・南野和己(浅香航大)が入院していた。南野は全身の倦怠感、筋力低下を呈しており、前医ではALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されていた。だが、南野は納得できず、正確な診断をつけて欲しい、と依頼したのだった。

2) 入院中、南野の四肢麻痺は進行し、歩行中に倒れてしまう。さらに、南野は全身の痛みを訴え、血尿が見られるようになる。その後、南野は痙攣し、心室細動を起こしてしまう。

3) 橘志帆(吉田羊)は、前医で「血液検体の取り違え」の可能性を訊ねるが、否定される。だが、検体を検査部に提出するのが遅くなってしまったと聞かされる。志帆は、南野の心電図を見て、「低カリウム血症の可能性がある」と診断する。

4) 南野は、ドーピングを行っており、尿検査で検出されるのを恐れ、利尿剤を頻繁に使用していた。結果、低カリウム血症が起きていたのだった。志帆はそのことを南野に告げ、ドーピングをやめるよう説得する。南野は会見を開き、ドーピングしていたと公表するのだった。

詳細なあらすじ

脳外科医・橘志帆(吉田羊)は、重傷患者としてストレッチャーで運ばれてくる夢を見ていた。朝起きると、水泳選手・南野和己(浅香航大)が金メダルを狙う、とニュース番組でインタビューを受けていた。

南野は、コーチに「選考が近いんだぞ」と叱られるが、「俺なりの調整があるんだ」と反論する。チームドクターに就任した岩倉葉子(伊藤蘭)に、南野は「全身の倦怠感、筋力低下がある」と、秘密裏に相談する。

南野は、前医でALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されていた。筋肉質の男性は、発症初期は目立ちにくく、筋線維束性収縮が診断の決め手であるという。南野は、ALSではないと否定し、正確な診断を希望する。志帆は、南野が水を大量に飲んでいることが気になる。

志帆たちは、全身の倦怠感、筋力低下であり、ギランバレー症候群、CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎 chronic inflammatory demyelinating polyneuropathy)、重症筋無力症などを鑑別疾患として挙げる。その後、志帆は南野が練習するプールを見に行く。志帆は、南野のタイム表をコーチに見せてもらい、コッソリと写メを撮る。

南野は、病室を抜け出してしまう。だが、荷物は残されたままで、院外には出ていないと考えられた。

新田雪野(相武紗季)は、北畠昌幸(高橋克典)院長に「どうして橘先生を診断部に引っ張ったんですか?…橘先生も、私のように組織から追い出されたんですか?」と訊ねる。北畠は、「戻りたいんですか?」と言い、「戻れるなら、戻りたいですよ」と言う。

南野は、屋上でトレーニングを行っていた。志帆は、南野の腱反射を診る。だが、ALS患者に見られる腱反射の亢進は表れていなかった。志帆は「外出禁止。食事の時以外の水も禁止。飲み過ぎは体に良くないからね」と言う。

田丸綾香(吉岡里帆)は、両親を亡くして養護施設で育ち、必死になって勉強して医師になった、と南野に言う。南野は、「夢、叶えたんだな」と、同じような境遇に共感する。

腰椎穿刺が行われる前、筋線維束性収縮が見られていた。髄液検査の結果、問題は検出されなかった。

岩倉は、腱反射を実施する。すると、今度は腱反射がはっきりと表れた。検査が行われるも、未だ診断がつかないことに苛立ち、南野は出ていこうとする。だが、脚がもつれ、南野は倒れてしまう。手足の麻痺が進行している様子だった。

南野が入院しているということがSNSで話題になり、ニュース番組でも取り上げられてしまう。

志帆は、南野のタイム表を見直し、試合の次の日、他の日に比べて極端にタイムが落ちていたことに気づく。そのため、綾香に「お願いがあるんだけど」と言い、50 mクロールを10本泳がせる。

志帆は、コーチに「南野君は、怪我をしたことがありますか?」と質問する。そこでコーチは、「自転車で転んで手首を骨折しました。その時、ヘルメットをしていましたが、頭を打ちました」と言う。

志帆は、「外傷が原因だとしたら、頚椎症やキアリ奇形もあり得る」と指摘する。前医では、頚椎のレントゲン写真しか撮っておらず、頸部CTを撮影する。そんな中、南野は全身の痛みを訴え、血尿がみられた。CKが1万を超えて上昇し、腎障害が見られていた。頚椎CTの結果、頚椎症や、キアリ奇形も否定された。

南野は、「東京オリンピックで金メダルとらなければならないんだ。俺に水泳を続けさせてくれたお袋に恩返ししなきゃいけないんだ」と言う。そんな中、南野は痙攣を始め、心室細動を起こす。綾香は、蘇生措置を行う

志帆は、「情報に『間違ったピース』が混じっているのでは」と疑う。検体の取り違えを疑い、問い合わせるが、検体の取り違えはなかった。だが、技師に「検体の処理が遅くなった」と聞かされる。

志帆は、南野の心電図を見て、T波の平低化、U波増高、QT延長を指摘する。そこから、「低カリウム血症」と診断する。前医で低カリウム血症が見逃されたのは、検体の提出が遅くなったため、血球が壊れてカリウムが流出し、カリウムが補正されてしまっていたのだった。

低カリウム血症が起こったのは、利尿薬が原因だった。さらに、同じようにマグネシウムの低下で、筋線維束性収縮が起きたのだった。腱反射が見られなかったが、岩倉が腱反射を見た時に表れたのは、水の制限でカリウムが改善したことが原因だった。

志帆は、南野がドーピングを行っており、その証拠を消すために利尿薬を使っていたと考える。結果、低カリウム血症が起きた。志帆は、試合後にタイムが落ちたことがドーピングの証拠であると指摘する。ドーピングを慢性的に使用することを避けるため、試合直後はドーピングを使用していないのだった。結果、試合直後はタイムが落ちていたのだった。

南野はドーピングを認めるが、使用をやめようとしない。そこで志帆は、「お母さんのために頑張ってたんでしょ?でもね、親よりも先に子供が先に死ぬなんて耐えられない。親にとっては、子供が金メダルなの」と言い、説得を行う。南野は、ドーピングを使用していたことを公式に認めて謝罪する。

志帆は、雨に濡れた男の幻覚を見る。その男は、「あの男は選手生命が断たれた。お前と関わった人間は、皆不幸になる」と言う。

次話:「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断 第3話」あらすじ・ネタバレ

前話:「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断 第1話」あらすじ・ネタバレ

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