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「相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜」あらすじ・ネタバレ

      2017/02/04

簡単なあらすじ

1) 警視庁で、幹部12人を人質にした立てこもり事件が発生する。犯人は八重樫哲也(小澤征悦)であり、射殺されたことにより事件は解決する。だが、八重樫の動機も判明せず、彼を撃った人物もまた、不明だった。

2) 特命係の杉下右京(水谷豊)と神戸尊(及川光博)は、立てこもり事件の背景を解明しようと動き出す。八重樫は組織犯罪対策部の元刑事であったが、7年前の「中国系反米テロリスト事件」をきっかけに辞めていた。そして、そのテロ事件で、彼の同期である公安部の磯村栄吾(葛山信吾)が爆発に巻き込まれ、死亡していた。

3) 「中国系反米テロリスト事件」は、公安部の存続のため、警察が引きこした自作自演の事件であった。その黒幕は警視庁副総監兼警務部長・長谷川宗男(國村隼)だった。そして、立てこもった八重樫を殺害したのも長谷川だった。

4) 右京は、会議室に仕掛けられた盗聴器から、長谷川の犯行に気づき、任意同行を求める。だが、その音声データは証拠として認められず、長谷川は不起訴となる。一方、警察庁の「警察省」格上げを狙い、幹部の一新をせんとする警察庁官房長・小野田公顕(岸部一徳)は、懲戒解雇された三宅貞夫(石倉三郎)に刺殺される。右京は、三宅に証言させて長谷川らを立件しようと動き始める。

ここがポイント

7年前、公安部が予算削減などの憂き目に遭い、自分らの存在感をアピールするために引き起こした「中国系反米テロリスト事件」で、公安部の磯村栄吾(葛山信吾)が巻き込まれて死亡する。その黒幕を暴こうと、八重樫哲也(小澤征悦)は警視庁で人質立てこもり事件を起こした。

杉下右京(水谷豊)は、八重樫の動機を探る中で、7年前の事件の背景を炙り出していく。一方、警察庁の「警察省」化を狙う警察庁官房長・小野田公顕(岸部一徳)と、阻止せんとする警視庁の対立の中で、悲劇の結末を迎える。

起:警視庁立てこもり事件

警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)と神戸尊(及川光博)は、事件解決後、行き着けの小料理屋「花の里」に向かおうとしていた。だが、尊は、首席監察官・大河内春樹(神保悟志)から、剣道の稽古に付き合うように言われてしまう。そのため、右京は稽古が終わるまで、部屋で待機することになった。

その日、在庁祝いの日であり、刑事部ではささやかなパーティーが開かれていた。稽古を終えた尊は、言い争う男女にエレベーター前で遭遇する。男が拳銃を持っているのに気づいた尊は、女性・朝比奈圭子(小西真奈美)をエレベーター内に引き入れて助け出す。そして、右京に連絡するのだった。

尊が遭遇した男は、八重樫哲也(小澤征悦)という人物だった。八重樫は、警視庁内で警視総監以下幹部12人を人質にとり、篭城する。篭城した会議室では、銃声が鳴り響き、間もなく機動隊が強行突入して、八重樫は射殺される。

承:八重樫の過去

警視庁警務部人事第一課首席監察官・大河内春樹(神保悟志)は、現場にいた12名に聴取を行うが、八重樫を射殺した人物も不明のままだった。事件は、そのまま終結されそうになるのだが、右京と尊は、八重樫の動機や背景を究明しようとする。

右京たちは、八重樫に人質として手を引かれていた女性、圭子に接触する。圭子は、警視庁総務部装備課主任だった。そして、八重樫とは同期であり、親しい間柄だった。

八重樫は、組織犯罪対策部の元刑事だったことが判明する。だが、7年前に地域部地域総務課へ異動となった直後、依願退職していた。犯行に及んだ際には、探偵社に勤務していた。

圭子は、かつて公安部外事三課の捜査員であり、中国系反米テロリストを追っていた。そのテロリストのアジトに、八重樫が現れたのだった。八重樫もまた、麻薬の取引現場から逃亡した、中国人マフィアを追っていたのだが、見つかってしまい、もみ合いとなる。

そのため、圭子や、彼女の婚約者であった、同じく公安部の磯村栄吾(葛山信吾)は踏み込んだ。アジトである船内に仕掛けられた時限爆弾を発見した磯村は、圭子や八重樫らを脱出させる。だが、自分は脱出が間に合わず、死亡するのだった。

八重樫の自宅で、中国系マフィア曹良明(本宮泰風)の写真が見つかる。曹は、7年前の爆破事件に巻き込まれ、意識不明の状態となった後、死亡していた。

転:影の管理官

7年前、公安部は「平和な日本で、テロは起きない」とのことから、予算削減など、存続が危ぶまれていた。そこで、”影の管理官”は、曹をスパイとしてマフィアに送り込み、「中国系反米テロリスト事件」を起こさせたのだった。マフィアは、公安部によって「上海系マフィアを隠れ蓑にした反米イスラム過激派」として仕立て上げられていたのだった。

八重樫、圭子は、影の管理官こそが事件の黒幕であり、爆破事件は自作自演であると睨んでいた。2人は、唯一の手がかりである曹を探す。曹は、爆破に巻き込まれて意識不明となり、その後、「身元不明人」として警察病院に入院させられた後に、介護施設に入所していることを突き止めたのだった。

八重樫は、曹を引き取り、意識が回復して証言してくれるのを待った。だが、曹は死亡してしまうのだった。そこで八重樫は、告発文を警視庁幹部に送るが、黙殺された。そのため、八重樫は篭城事件を起こすに至ったのだった。

八重樫は、圭子の手引きで警視庁内に侵入する。だが、圭子の身を案じた八重樫は、彼女を逃がそうとした。その場面を尊は見て、「彼女を人質にとろうとしていた」と考えたのだった。

12人の幹部がそろう中、警察庁官房長・小野田公顕(岸部一徳)は、自分の反旗を翻そうとする者を調べるため、会議室に盗聴器を仕掛けていた。そこに、八重樫は篭城したのだった。

SDカードにおさめられた音声データにより、右京は、警視庁副総監兼警務部長・長谷川宗男(國村隼)が貧乏ゆすりに見せかけたモールス信号で、警視庁通信部長・松下伊知郎(名高達男)、警視庁地域部長・鈴木光彦(大森博史)らとともに共謀して八重樫を捕らえ、どさくさにまぎれて殺害したのだった。彼らはボート部であり、モールス信号にも精通していた。モールス信号の内容から、影の管理官は、長谷川であると判明する。

結:小野田の死

圭子は、長谷川を射殺して復讐を遂げようと試みるが、右京たちに止められる。

右京と尊は、長谷川に八重樫殺害について、任意同行を求める。だが、盗聴により得た証拠であるため、証拠能力はなく、長谷川たちは不起訴となる。

だが、小野田は、この一件で警視総監・田丸寿三郎(品川徹)らに大きな貸しを作る。その中で、小野田は警察庁の「警察省」格上げを阻止せんとする田丸らに、警視庁幹部人事刷新の一環として、三宅貞夫(石倉三郎)を懲戒解雇を迫るのだった。

小野田に強い恨みを抱く三宅は、小野田を刺殺する。そのため、「警察省」格上げ計画は白紙となるのだった。右京は、三宅に証言させて、長谷川らを立件しようと動き始める。

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