「ラ・ラ・ランド」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) ロサンゼルスで、女優の卵であるミア・ドーラン(エマ・ストーン)はカフェでバイトをしながらオーディションを受け続けるも、合格することはなかった。一方、ジャズピアニストのセバスチャン・ワイルダー(ライアン・ゴズリング)は自分の好きな演奏ができるジャズバーを開店することを夢見ていたが、資金集めに悩んでいた。

2) ミアとセバスチャンは、渋滞するハイウェイで出会う。けたたましいクラクションを鳴らすセバスチャンに、ミアは「失礼な男」と思う。セバスチャンは、「ジャズのフリー演奏はしない」という約束を破って店をクビになる。セバスチャンの演奏が気に入ったミアは、彼に声をかけようとするが、セバスチャンは無視して出ていってしまう。

3) パーティーで再会したミアとセバスチャンは、それからデートをすることになり、交際に至った。セバスチャンは、ロックバンドのキーボード/ピアノ演奏で有名となる。だが、それは自分の望んだ音楽ではなく、「開店資金のため」と考えていた。一方、ミアは自ら書いた脚本で一人芝居の舞台を行おうと考える。

4) ミアとセバスチャンは、すれ違いの日々を送り、口論してしまう。そして、セバスチャンはミアの一人芝居の舞台を仕事で観ることができなかった。ミアは、芝居が酷評されているのを聞いてしまったこともあり、失意の中で「もう私たちも終わり」と言う。2人は別れ、ミアは故郷のネバダ州に帰る。だが、セバスチャンのもとに、ミアに「連絡をとりたい」という、キャスティングディレクターからの連絡を受ける。セバスチャンは、ミアを迎えに行き、オーディションを受けさせる。結果、ミアは合格してパリで映画の撮影を行うこととなった。

5) 5年後、ミアは女優として大成する。そして、セバスチャンではない別の男性と結婚し、子供をもうけていた。子供を預け、ミアと夫は観劇に出かけるが、渋滞で諦める。その途中、2人は一軒のジャズバーを訪れる。そのジャズバーの店主は、セバスチャンだった。セバスチャンは、ミアの前で演奏し、「もし自分たちが結婚していたら」というもうひとつの未来に思いを馳せるのだった。演奏後、2人は短いアイコンタクトをとり、ミアは店を夫とともに出るのだった。

起:ミアとセバスチャンの出会い

ロサンゼルス、冬。女優の卵であるミア・ドーラン(エマ・ストーン)は、スタジオ内にあるカフェで働きながら、オーディションを受けては落ちる日々を送っていた。そんな中、渋滞となったハイウェイで、セリフを確認していたところ、後ろからけたたましいクラクションを鳴らされる。

鳴らしたのは、ジャズピアニストのセバスチャン・ワイルダー(ライアン・ゴズリング)だった。横目で見てきたセバスチャンに、ミアは中指を立てる。

ミアは、オーディションから帰ってきたところ、ルームメイトからパーティーに誘われる。乗り気ではなかったミアだったが、結局、参加することになる。その帰り、ミアはクルマがレッカー移動されてしまっていたことに気づく。落ち込んだミアは、仕方なく歩いて帰ることになった。

そんな中、一軒のレストランが目に留まった。何気なしにミアは入店すると、そこでピアノを弾いていたのがセバスチャンだった。セバスチャンは、店主に「フリージャズの演奏はするな」と警告されていたが、その約束を破って気ままに弾いてしまう。結果、セバスチャンはクリスマスシーズンにも関わらず解雇されてしまうのだった。

そんなセバスチャンの演奏を聴いたミアは、彼に話しかけようとするのだが、セバスチャンは歩みを止めず、ミアにぶつかりながら店を出て行く。ミアは、「なんて失礼な男なんだろうか」と思う。

承:それぞれの夢

春になり、再びミアはセバスチャンに出会う。パーティーでセバスチャンは演奏を行っていた。ジャズを愛するセバスチャンは、不本意なロックを演奏していた。

パーティでの演奏が終わり、帰ろうとするセバスチャンに、ミアは声をかける。ミアは、しつこく話しかけてくる脚本家から逃れるために、一緒に帰ろうとする。セバスチャンは、ミアにジャズミュージシャンであると話す。セバスチャンは、ミアに彼氏らしき人物がいると知り、一緒にクルマに乗ることを断るのだった。

その後、セバスチャンはミアの働くカフェへと向かう。ミアの勤務終了時間まで待ったセバスチャンはミアをジャズバーへと誘う。ジャズが嫌いだというミアに、セバスチャンはジャズの素晴らしさを語る。セバスチャンは、ジャズバーの店を開き、自由に演奏するのが夢なのだった。

ミアは『理由なき反抗』に似たドラマのオーディションで一次に受かったと電話で知らされる。『理由なき反抗』を観たことのないというミアに、セバスチャンは「一緒に観にいこう」と誘う。

月曜の夜10時に約束をしたミアだったが、先約があったことを忘れていた。ディナーに行くのだが、セバスチャンのことが気がかりなミアは、映画館へと向かう。そこで2人は手をつなぎ、キスをしようとする。だが、そこでフィルムが焼けてしまい、映画は中断されてしまう。

そこでミアは、セバスチャンにグリフィス天文台へ行くこうと誘う。この一夜の後、2人は付き合うこととなった。

転:別れ、旅立ち

季節は夏となり、2人はデートを重ねる。ジャズバーでセバスチャンが演奏した後、大学の同窓生であるキース(ジョン・レジェンド)に声をかけられる。セバスチャンは、キースのロックバンドに参加することを求められる。

彼にとってその音楽は受け入れがたいものだったが、「ジャズバーを開店する資金を集めるため」とミアに背中を押されたセバスチャンは、キースのバンドに入ると契約を行う。

秋となり、セバスチャンは、一躍有名となる。一方、ミアはセバスチャンに提案され、自ら脚本を書いて一人芝居を行おうと考える。ミアは準備に追われ、一方セバスチャンはバンドのツアーで忙しく活動を行っていた。

久しぶりに帰宅したセバスチャンは、ミアのためにサプライズで食事を用意していた。ミアは大喜びでセバスチャンに抱きつく。セバスチャンは、ミアに「ツアー先に一緒に来ないか?」と誘う。だが、ミアは2週間後に舞台が待っており、そのような余裕はなかった。

お互いに思うように会えず、そしてそれぞれ多忙な日々を暮らす中で、2人はいつのまにかすれ違っていた。ミアはセバスチャンに「自分のやりたい音楽を本当にやっているの?」「ジャズバーの店を開くって言ってたじゃない」と言い、セバスチャンはミアに女優としての仕事ができていないことを指摘してしまう。言い合いになり、ミアはセバスチャンの部屋を出ていく。

ミアの舞台が行われる日を迎える。だが、その日に雑誌の写真撮影が急遽行われ、セバスチャンは舞台を観にいくことができなかった。ミアは舞台を終えると、小さな劇場は空席ばかりで、全く人が集まらなかった。さらに、舞台裏でミアは「大根役者だな」「あの舞台の窓、なんなんだよ。全く意味が分からない」などという酷評を聞いてしまう。

女優としての自信を失ったミアは、謝るセバスチャンを置いて「もう、私たちは終わりよ」と言い捨てて帰ってしまう。後日、セバスチャンは部屋に1人でいると、キャスティングディレクターであるという人物から電話がかかってくる。

地元へと帰ってしまったミアに連絡をとりたいという電話であり、舞台を観たディレクターは「ぜひオーディションを受けてみませんか?」と言うのだった。

セバスチャンは、ミアの故郷・ネバダ州へと向かい、「図書館の近くの家」ということを頼りに、深夜にも関わらずクラクションを鳴らしてミアを探そうとする。ミアは、セバスチャンを追い返そうとするが、セバスチャンは「オーディションのチャンスがめぐってきた」と言う。

オーディションを受けないというミアに、セバスチャンは「オーディションは17時半だ。明日の朝、8時に迎えにくる」と言う。セバスチャンとともにオーディション会場に向かったそこで、パリで撮影予定の映画であり、脚本がないものであると明かされる。

「何か、自由に語って」と言われ、ミアは叔母が語っていたというフランスの話をする。セーヌ川に飛び込んだというエピソードを話すのだった。ミアはオーディションの後、自信なさげであったが、セバスチャンは「絶対に合格している。僕の勘は当たるんだ」と言う。

結:再会、再びの別れ

5年後の冬、ミアはパリでの映画撮影を終え、見事に女優として大成した。夫と結婚し、女の子を産んだ。だが、その夫というのは、セバスチャンではなくデビッド (トム・エベレット・スコット)だった。ミアは、夫とともに舞台を観にいくが、ハイウェイで渋滞にはまってしまう。そこで、ミアは下道に出て、食事でも一緒にしよう、と提案する。

通りを歩いていると、一軒のジャズバーが目に入る。夫に誘われ、その店に入ると、見覚えのある看板があった。「SEB’s」という、自分がかつてセバスチャンのために描いたロゴだった。ジャズが演奏される店内に入ると、そこでセバスチャンは店主としてメンバー紹介をする。ミアの姿を見て、セバスチャンはしばらく言葉を失った。

セバスチャンは、かつてクリスマスシーズンにクビとなった店で弾いていた曲を奏でる。彼の頭の中では、ミアとの楽しい日々、そしてパリでミアと一緒に過ごし、結婚して子供ができるという願望の世界が駆け巡っていた。

セバスチャンは演奏を終え、観客は拍手する。デビッドに「もう一曲、聴くかい?」と言われるが、ミアは「いいえ」と言って席を立つ。店を出ようとするミアと、舞台上のセバスチャンは、アイコンタクトをする。そして、わずかに2人とも微笑んで別れるのだった。ミアの姿を見送ったセバスチャンは、再び演奏に戻るのだった。

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