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池井戸潤原作ドラマ「株価暴落」あらすじ・ネタバレ

   

簡単なあらすじ

1) 経営悪化で苦しむ大手スーパーチェーン・一風堂で、爆破事件が起こる。「案山子」と名乗る者の、「風間耕造会長(竜雷太)の辞任を求める」という脅迫メールが届いており、企業を狙ったテロであると考えられた。容疑者として、一風堂出店をめぐるトラブルの中で自殺した男性の息子・犬鳴黄(瀬戸康史)が浮上する。

2) 第二の爆破事件が起こり、一風堂の株価は暴落。客足は遠のいて「開店休業」状態となっていた。白水銀行の審査部審査役・板東洋史(織田裕二)は反対するものの、企画部副部長である二戸哲也(高嶋政伸)は、強行に追加融資を主張する。二戸の結婚相手の父親は、次期幹事長とも噂される黒岩和雄(佐々木勝彦)代議士だった。そして、黒岩代議士と一風堂・風間会長は強いパイプがあり、風間は黒岩代議士に多くの資金提供を行っていたのだった。

3) 爆破を実行していたのは、借金に困っていた蒲田西警察署刑事課の滝田君夫(渡辺いっけい)だった。指示していたのは風間会長の旧態依然とした経営に嫌気が差していた、一風堂の取締役広報室長・財前知春(石橋凌)だった。財前は、一風堂株を大量に空売りして利益を得る一方で、風間会長を退任させようとしていたのだった。

4) 坂東は、頭取・香西喬久(大石吾朗)も出席する会議で、二戸にコンサルタント料名目で風間から1億円が渡っていることを明らかにする。さらに、二戸が犬鳴の父親に対し、融資話を持ちかけて一風堂出店反対をやめさせるという、「融資予約」を行ったと暴く。二戸はこれらの事実により、失脚することになる。風間は会長を退き、改革を訴え続けていた取締役財務部長・友部勇作(石黒賢)が社長となる。友部は、坂東に「一日も早く、融資していただける会社にします」と約束するのだった。

起:爆破事件

白水銀行の審査部審査役・板東洋史(織田裕二)は、経営悪化で苦しむ大手スーパーチェーン・一風堂の追加融資に難色を示す。だが、企画部副部長である二戸哲也(高嶋政伸)は、「一風堂を潰す気か?」などと言い、追加融資を推し進めようとする。

頭取・香西喬久(大石吾朗)も出席する会議で、2人の押し問答が続き、結果、結論は先送りとなる。そんな中、一風堂の店舗で、爆破事件が起きる。爆弾は、威力を弱められた上にバックヤード側に仕掛けられており、幸いにして客に被害は及ばなかったが、店員の数名が負傷した。

創業者でもある風間耕造(竜雷太)が、店舗を訪れている際に事件が起き、さらには「案山子」と名乗る者の、脅迫メールが届いていた。その内容としては、金銭の要求はなく、会長の退任を求めていた。

承:容疑者浮上

一風堂の株価は急落し、下げ止まることはなく連日下がり続けていた。二戸は、一風堂への融資を強行に求める。だが、坂東は「調査が必要です」と言い、爆破事件の調査に乗り出す。

坂東は、脅迫メールについて一風堂から相談を受け、「警察に相談すべきです」と言う。そのことを逆手にとった風間は、「坂東の指示で警察に相談し、世間に脅迫状の存在が明らかとなった。結果、株価はさらに下落した」と主張する。二戸もまた、「坂東の指示だ。この責任はとってもらう」と坂東に詰め寄るのだった。

一方、警視庁捜査一課第一特殊犯捜査・野猿宏満(板尾創路)と、部下の田崎周平(遠藤要)は、防犯カメラの映像から、犯人と思しき男を見つけだす。一風堂に恨みを抱く者をリストアップする中、男は、電子部品工場工員の犬鳴黄(瀬戸康史)と判明する。犬鳴の父親は、「ネオ一風堂」の出店に反対する商店の店主であり、自殺していた。一風堂に強い恨みを抱いていると考えられた。

転:第二の爆破事件

坂東もまた、一風堂の出店を巡るトラブルから、犬鳴にたどり着く。蒲田支店で、一風堂の出店にまつわる資料を見に行くのだが、追加資料が抜き取られていた。

二戸は、融資話を持ちかけ、一風堂出店反対派の中心人物であった犬鳴の父親に、反対をやめさせたのだった。だが、反対をやめた後に二戸は態度を一変させ、融資を認めなかった。結果、商店は潰れ、失意の中で犬鳴の父親は自殺してしまったのだった。二戸は、資料が明るみに出ることを恐れ、部下に命じて資料を抜き取らせていたのだった。

坂東は、資料がなくなっていることについて、犬鳴の父親と一風堂の間に何があったのか調査を開始する。坂東の動きを封じるため、二戸は短時間に一風堂の融資に関する分析を役員会で発表しろ、などと命じるが、坂東は部下・淡島平太(平山浩行)の助けで辛くも乗り切る。

二戸の結婚相手の父親は、次期幹事長とも噂される黒岩和雄(佐々木勝彦)代議士だった。そして、黒岩代議士と一風堂・風間会長は強いパイプがあり、風間は黒岩代議士に多くの資金提供を行っていたのだった。娘婿である二戸は、黒岩のため、一風堂を支援せざるを得なかったのだった。

そんな中、第二の一風堂爆破事件が起きる。その現場にも犬鳴がおり、ついに犬鳴は指名手配されることになった。さらに犬鳴の自宅からは、爆破事件で使われた爆弾の部品が発見される。

だが、犬鳴は事件現場に何者かから呼び出されていたのだった。犯人から、最初の爆破現場へは「父親の無念を晴らしてやる」と言われて呼び出され、次の現場についても電話で連絡があったのだった。

犬鳴を呼び出したのは、蒲田西警察署刑事課の刑事・滝田君夫(渡辺いっけい)だった。滝田刑事は、犬鳴が一風堂に強い恨みを持っていることを知っており、犯人に仕立てあげようとしていたのだった。そして、犬鳴の同級生である山崎信夫(森廉)を盗撮の罪で逮捕する、と脅して使い、証拠を犬鳴の自宅や仕事場に残したのだった。

結:再建

滝田刑事は、多額の借金を抱えていた。その彼に爆破事件を起こさせていたのは、一風堂の取締役広報室長・財前知春(石橋凌)だった。財前は、「次期社長に」と風間に言われていたが、風間は娘婿を社長に据えた。さらに、風間は旧態依然とした経営を続け、赤字を生み出し続けていたことから、財前は風間に退任させ・改革を進めるべく事件を画策したのだった。

一風堂・取締役財務部長である友部勇作(石黒賢) は、実現可能な再建案を坂東に提出する。だが、黒岩代議士のお膝元である群馬県の店舗は「聖域」として残されている、と坂東は指摘する。風間が改革・再建の障害となっていることは明らかであり、友部は自らの進退を賭けて改革に乗り出していく。

友部は、聖域すら改革の対象とする再建案を風間に提出するが、風間は一笑に付して取り合おうともしなかった。そこで友部は、財前と話し合い、風間解任の動議を役員会で行うことにする。

坂東は、二戸に迫られ、ついに一風堂への追加融資を行わざるを得ないところまで追い込まれる。だが、坂東はその融資には疑問を感じていた。追加融資の稟議書を作成し、部長に提出しようとするのだが、そこで友部の風間会長解任の動きについて知らされる。そこで、解任が実現するかどうかについての知らせが届くまで、稟議書の提出を待つ。

ところが、役員会では、友部の「風間会長の解任に同意の方は、御起立願います」との言葉に賛同する者はいなかった。二戸が事前に察知し、役員たちに根回しを行ったのだった。

滝田刑事は、山崎を使って缶詰や着替えを犬鳴の恋人である東堂由希(川島海荷)に渡させる。その缶詰の中には、遠隔操作できる爆弾が入れられていた。滝田刑事は、一風堂に犬鳴、由希を呼び出していた。そこで由希は、犬鳴に着替えや缶詰を渡すように、という山崎のメモに従うのだった。

一風堂の駐車場にいて、爆弾の遠隔操作ボタンを押した滝田刑事は、爆破が起こらずに驚く。
山崎が自首し、爆弾は事前に処理されており、由希は滝田逮捕のために協力していたのだった。
野猿刑事は、滝田を逮捕する。

滝田逮捕のニュースで、一風堂の株価はわずかに持ち直した。その株価の推移を見ていた坂東は、「一風堂の株で儲けた、黒幕がいるのではないか」と思いつく。そこで、野猿刑事に「一風堂の株を空売りした人物を探ってください」と提案する。結果、財前取締役が空売りで10億円もの利益を得ていたことが判明するのだった。

坂東は、財前こそが連続爆破事件を計画した犯人である、と本人に指摘する。財前は、現在の一風堂、そして風間会長を強く恨んでおり、「潰れてしまえばいい」とさえ思ったのだと語る。

風間は、追加融資が決まった、と二戸に聞き、資金をどう使うか、財前に指示する。風間は、相変わらず黒岩代議士の幽霊カンパニーから商品を仕入れようとしていた。そんな風間に、心底嫌気が差した財前は、その場で辞表を提出し、警察に出頭するのだった。そして、滝田に支払った資金の流れなどを明らかにし、野猿は滝田の関与についての物証を手にするのだった。

事件が解決し、坂東は犬鳴の父親の遺影に手を合わせる。そして、犬鳴に「お父様の再建案はよくできていた」と話す。それにも関わらず、融資をすると話を持ちかけ、断ったという卑劣な真似をした二戸の行いを謝罪するのだった。

香西頭取が出席する中、一風堂への追加融資に関する会議が行われる。そこで坂東は、「風間会長の辞任を追加融資の条件としたい」と提案するのだった。二戸は当然ながら反発するのだが、そこで坂東は、風間から二戸にコンサルタント料の名目で1億円が渡っていることを明かす。証拠として、坂東は財前が渡した資料を突きつける。

さらには、二戸が融資話を持ちかけたという、「融資予約」を犬鳴の父親に対して行っていたことを明かす。二戸は、証拠を握りつぶしたと思ってたかをくくっていたが、二戸の部下が証拠を保存しており、二戸の悪事は明るみとなるのだった。

坂東は、風間会長・現社長の辞任を求める、そして、「後任には、友部取締役財務部長を。彼なら、必ずや一風堂を再建します」と推挙するのだった。

二戸は自宅待機を命じられ、解雇されることとなる見込みだった。風間は会長を退き、社長に友部を据えることにした。社長就任が決まった友部は、坂東に「一日も早く、融資していただける会社にします」と約束するのだった。

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