「超・能・力!」(世にも奇妙な物語 第23話)あらすじ・ネタバレ

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超常現象の研究者である岩瀬教授(仲谷昇)は、自称・超能力者たちのトリックを暴く第一人者となっていた。だが、岩瀬自身は超能力などの存在を完全否定しているわけではなく、彼自身も「いつか真の超能力者に出会いたい」と思っていた。

息子に透視能力のマジックを仕込み、超能力者として仕立てあげていた母親のトリックを岩瀬は見破る。研究室で休んでいたところ、いつしか岩瀬は眠ってしまう。そこで、「右腕に傷のある男」に、首を絞められる夢を見るのだった。

目を覚ますと、秘書に「先生、ご面会の方が」と言われ、来客があることを告げられる。そして、自ら「私には予知能力がある」と言う男、加山(佐野史郎)が現れるのだった。

「前の晩に、次の日に起きることを夢で見る」という加山の話を、岩瀬は当然信じなかった。ところが、加山は「僕が今日、ここに来たのは、人を殺した夢を見たからなんです。ここで、あなたを殺す夢をね」と話す。

岩瀬は、「それならば」と、ESPカードを使って加山の話を検証する。加山は、岩瀬の指定したカードを言い当てる。だが、最後に「このカードは?」と訊ねると、加山は「分かりません」と言う。岩瀬は、「やはりトリックだ」と言うのだが、加山は「いえ、先生は夢でそのカードをめくれなかったんです」と答える。

直後、加山は岩瀬の首を絞め始める。加山の右腕には、夢と同じような傷があった。だがそれは夢であり、岩瀬は目を覚ます。

「夢だったのか」とホッと胸をなでおろすが、秘書に「先生、ご面会の方が」と言われ、薄ら笑いを浮かべる加山がやってくるのだった。加山を見て、岩瀬は持っていたESPカードを思わず落とす。

1990年8月9日放送 脚本:吉沢景介

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