「カメレオン俳優」(世にも奇妙な物語 第513話)あらすじ・ネタバレ

スポンサーリンク

若手俳優・工藤圭太(菅田将暉)は、初主演を務めることになった任侠ドラマで、あまりの大根役者ぶりに監督・白沢明男(大和田伸也)によって激怒されてしまう。さらには、プロデューサー・土橋国彦(山中崇)にも「キャスティングしたこっちの責任になっちゃうんだからね」などと言われてしまう。

どんな役にも染まる「カメレオン俳優」と名高い八巻卓朗(平山浩行)を見て、マネージャー・鍋島直樹(塚地武雅)は、「さっきの役、もっと堂々とできないのか?カメレオン俳優にならなきゃ」と言われるが、工藤は「暴力とか苦手だし」などと弱気だった。

そんな工藤に、鍋島はドクター春間(峯村リエ)を紹介する。ドクター春間は、思い通りの人間に変身できるという秘薬「カメレオーネ」に説明をする。工藤は、楽屋でカメレオーネを直接脳に注入する。すると、役に没入して現場に入る。そのあまりに変貌した姿に白沢監督も驚き、本番では拍手が起こるほどの見事な演技を見せる。

工藤は、「これがあれば、無敵なカメレオン俳優です」と言い、鍋島に「どんな役でも入れてください」と言い、多種多様な役柄を演じる。だが、八巻の評判は不動であり、工藤は二番手のままだった。

工藤は、プライベートでもカメレオーネを使用し始めてしまう。鍋島は「最近、使いすぎだ。プライベートでも使ってるんじゃないか?」と心配する。

工藤は、八巻と共演する映画に出演が決まる。工藤は猟奇殺人者、八巻は悪徳刑事の役であった。工藤は、八巻と対峙するシーンで、演技中に頭痛やたちくらみがして倒れてしまう。八巻の提案で、撮影は翌日となる。

工藤は、自室に戻ると様々な役が混在してしまう。ドクター春間は、「今のままでは一つの役を演じることは不可能」と言う。だが、工藤は「あと1シーンだけなんです。なんとかしてください」と懇願する。ドクター春間は、「一つだけ方法があります」と工藤に言う。

ドクター春間は、「より純度の高いホルモンを使用する」という方法を提案する。だが、それは副作用が強く出る可能性があり、工藤はためらう。楽屋にこもる工藤に、鍋島は「ホルモンは使うな。お前自身の芝居を見せてくれ」と電話する。

だが、工藤はカメレオーネを使用してしまう。だが、工藤の恋人である野宮カナエ(山﨑紘菜)はカメレオーネの注射に細工をしており、「ホルモンは注入されていません」と鍋島に言う。

八巻の前に現れた工藤は、常軌を逸した芝居を見せる。台本とは異なるが、八巻を圧倒した迫真の芝居を見せ、最後は吐血して工藤は倒れる。

カットがかかり、八巻も「脱帽だよ」と言う。だが、工藤は起き上がることはなく、駆け寄った白沢は「死んでる…」と言う。救急車を呼ぼうとするが、鍋島は「ようやく工藤は、なりたかったものになれたんです。だから、最後は拍手で送り出してやってくれませんか」と言う。

直後、工藤の頭部が光だし、本物のカメレオンになるのだった。

世にも奇妙な物語 ’17春の特別編(2017年4月29日放送)
脚本:黒岩勉

タイトルとURLをコピーしました