映画「ハウンター」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) リサ(アビゲイル・ブレスリン)は、16歳の誕生日を迎える前日の日曜日を何度となく繰り返していた。リサだけがそのループに気づいており、家族はそれに気づいてもいないようであった。

2) だが、リサは同じ日々の中で生じた変化に気づき始める。その中で、オリヴィア(エレノア・ジィシー)という少女シンクロするようになる。オリヴィアは、リサと同じ家に住んでいたのだが、その家は改装されており、リサの住んでいる時代よりも未来に存在していた。

3) オリヴィアは、彼女の住んでいる家が、少女たちを殺害した殺人鬼の住んでいた家であることに気づいており、そのことをリサに伝える。リサの父親は、殺人鬼の亡霊に憑りつかれてしまって、一家心中を行っていた。リサは、すでに自分たちは死亡していることに気づく。

4) リサは、家族たちに自分たちがすでに死亡していると気付かせ、成仏させるのだった。その一方で、過去に殺人鬼によって殺害された被害者たちと結託し、殺人鬼の亡霊を消滅させる。オリヴィアの父親は、リサの父親同様に亡霊に憑りつかれて一家心中を行おうとしていたが、正気を取り戻すのだった。

ここがポイント

ループした日常は、殺人鬼の亡霊がリサ一家の魂を逃すまいとして、同じ日々を送らせていたことによって生じていた。

海外ドラマ『LOST』のように、現世と天国との間にあるという「煉獄」をさまよっていたのか。リサはオリヴィア一家を救った上で、死を受け入れるのだった。

詳細なあらすじ

リサ(アビゲイル・ブレスリン)は、16歳の誕生日を迎える前日の日曜日を何度となく繰り返していた。

朝、弟のロビー(ピーター・ダグーニャ)に無線で起こされ、朝食を食べるときに母親から「衣類がなくなっているの。知らない?」と訊ねられ、洗濯を頼まれる。父親は、自動車が壊れてしまっているからと、修理を続けていた。

クラリネットでセルゲイ・プロコフィエフ作曲の『ピーターと狼』を吹いている際に、リサは両親に呼び出され、「最近、様子がおかしい」と話を聞かれる。リサは、ループした日常生活に気づかない両親たちの方がおかしい、と訴えようとするも、怪訝そうな顔をされるだけだった。

夕食を食べた後、家族は同じテレビ番組を観る。そして、就寝するとまた再び同じ誕生日前日が繰り返されるのだった。家の外には深い霧が立ち込めており、外に出ようにも、また家に戻ってしまうのだった。

だが、そんな中で決まりきった日常の中で、変化が生じ始める。リサは、洗濯中に異音に気づいて、洗濯機の裏を見てみる。するとそこには、隠された通路へ通じる扉があった。だが、そこに入るには鍵が必要であり、入ることはできなかった。

また、寝ようと思っているときに何者かの気配を感じ、彼女は物置部屋へと入ってみる。するとそこには、ウィジャボード(日本で言う「こっくりさん」を行うための板)が置かれており、リサは何者かにそのボードを使って問いかけてみる。

いつしか、リサはオリヴィア(エレノア・ジィシー)という少女シンクロするようになる。オリヴィアは、リサと同じ家に住んでいたのだが、その家は改装されており、リサの住んでいる時代よりも未来に存在していた。

オリヴィアは、鍵を挟んだ手帳を床下に隠したことをリサに伝える。その鍵は、洗濯機の裏にある、隠された通路へと通じる扉の鍵だった。その鍵を使って中に入ると、そこには古びた懐中時計、指輪、そして麻酔用のエーテルなどが隠されていた。

また、オリヴィアの手帳には、近所で過去に起きていた少女の失踪事件を伝える新聞記事が挟まれていた。リサは、ループする日々の中で生じた変化により、少女たちを殺害したのは、リサたちの前に現れた男(スティーヴン・マクハティ) であると気付く。そして、その殺人鬼の住んでいた家に、リサ、オリヴィアたちは住んでいたのだった。

男の亡霊は、リサ、そしてオリヴィアたちの父親に憑りついていた。リサは、その亡霊によって家族を皆殺しにされてしまっており、自分もすでに死亡していた。男の亡霊は、リサたちを解放・成仏させずにいたのだった。

リサの家族たちは、それぞれの遺品に触れることによって、自らたちがすでに死亡していることに気づく。母親は、夫の様子がおかしいことから、子供たちとともに逃げようとしていた。そのため、「カバンにしまっていたちめ、衣服がなくなっていた」と気づく。そして、弟はなくなっていメガネを見つけるのだった。父親は、故障したクルマの部品を見つけ出すことで気づいた。

亡霊に憑りつかれ、凶行に及んでしまったことを父親は詫びる。殺人鬼の亡霊に邪魔されるも、家族は成仏する。その一方で、リサは残って、オリヴィアを救おうとするのだった。

オリヴィアの父親・デヴィッド(デヴィッド・ヒューレット)もまた、殺人鬼の亡霊に憑りつかれていた。そして、リサたちをエーテルで眠らせた上、車に乗せて一酸化炭素中毒により殺害しようとしていたのだった。

オリヴィアは父親により拘束されるも、自らその拘束を解いて脱出する。デヴィッドはリサを捕らえる。だが、殺人鬼に殺害された被害者たちは結託し、殺人鬼の亡霊を倒す。それにより、オリヴィアの父親は正気を取り戻すのだった。

リサは目を覚ますと、ついに誕生日を迎えることができた。そこには家族がそろっており、再び幸せな家族での日々に戻ることができたのだった。

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