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沼田真佑「影裏」あらすじ・ネタバレ

   

簡単なあらすじ

1) 今野秋一は、本社勤務から岩手県へ出向となった。そこで、同社の物流課に勤務する日浅典博と友人となり、休日には一緒に釣りをしていた。だが突然、日浅は退社してしまい、冠婚葬祭業を営む株式会社アイシンという会社に転職する。

2) 日浅が転職後も、今野は交流していた。そんな中、3.11の東北大震災が起こる。そうした中で、日浅の同僚であった物流課の西山に今野は声をかけられる。そこで、日浅が「死んじゃったかもしれないよ」と告げられる。日浅は当日、釜石で営業活動を行っており、被災した可能性があった。

3) 今野は、捜索願が未だに出されていなかったということで、日浅の実家を訪れる。応対したのは父親であったが、日浅とは「縁を切っている」とのことだった。その理由として、日浅が合格した都内の大学に通うことはなく、卒業証明書を偽造して父親に渡していたためだった。

4) 今野は、それでも捜索願を出すことを説得するのだが、父親は「あれを探すのは無益だ。やめなさい」と答える。さらに、「いずれにせよ何らかの事件で、あの男の名前は新聞にでますよ。私は確信しています」と言う。実際、釜石市内の銀行ATMをバールで破壊しようとして逮捕された男が新聞に名前を掲載され、「日浅がその男の同胞(日浅には兄がいる)であるのを頼もしく感じた」と今野は思うのだった。

詳細なあらすじ

今野秋一は、本社勤務から岩手県へ出向となった。そこで、同社の物流課に勤務する日浅典博と友人となり、休日には一緒に釣りをしていた。だが突然、日浅は退社してしまい、冠婚葬祭業を営む株式会社アイシンという会社に転職するのだった。

日浅は営業として互助会の会員獲得を行っていた。今野には「5月に岩手支部MVPを獲得した」と自慢していたのだが、実際は知人などに会員になってもらうよう頼んでおり、さらには今野にも会員になってもらうよう頼むのだった。

そんな中、今野のもとに「元カレ」から連絡がある。岩手への異動が決まる前、別れた副嶋和哉だった。和哉は、性適合手術を行い、現在では女性になっていた。電話を行うと、「落ち着いた女性の声」であり、今野は驚く。

3.11の東北大震災が起こり、都内に住む和哉から心配する連絡があった。だが、今野の住む周辺は震災の被害はあまりなかった。そうした中で、日浅の同僚であった物流課の西山に今野は声をかけられる。そこで、日浅が「死んじゃったかもしれないよ」と告げられる。

西山は、日浅に「実家を出るから」と借金を申し入れられ、30万円を貸したのだった。震災で出費がかさみ、西山は日浅に返金してもらおうと思って会社に電話したところ、日浅が行方不明となっており、震災で亡くなった可能性があると告げられたのだった。日浅は当日、釜石で営業活動を行っていたのだという。

今野は、捜索願が未だに出されていなかったということで、日浅の実家を訪れる。応対したのは父親であったが、日浅とは「縁を切っている」とのことだった。その理由として、日浅が合格した都内の大学に通うことはなく、卒業証明書を偽造して父親に渡していたためだった。父親は、そのことを証書を偽造した人物から電話で告げられたのだという。

4年間の学費や生活費を出し続けていたため、父親は怒りを感じ、息子とは縁を切ったのだった。今野は、それでも捜索願を出すことを説得するのだが、父親は「あれを探すのは無益だ。やめなさい」と答える。さらに、「いずれにせよ何らかの事件で、あの男の名前は新聞にでますよ。私は確信しています」と言う。

実際、釜石市内の銀行ATMをバールで破壊しようとして逮捕された男が新聞に名前を掲載され、「日浅がその男の同胞(日浅には兄がいる)であるのを頼もしく感じた」と今野は思うのだった。

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