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「仰げば尊し」(世にも奇妙な物語 第33話)あらすじ・ネタバレ・結末

   

吉村文彦(浜村純)は、老人ホームに入所する。出迎えたのは雑用係の山口(山田吾一)だった。老人ホームのダイニングには、壁に時計がかけられていた。その時計は逆回転しており、「入所者の方に、どんどん若返ってもらう」という意味でそのような時計をかけているのだという。

山口は吉村を部屋に通すが、そこで山口は吉村の湯飲みを割ってしまう。謝罪する山口は、「私は昔からそそっかしくて。こういう失敗をして、教師に殴られていました」と話す。

実は中学の数学教師であった吉村は、山口にその教師のことを訊ねる。山口は、「名前はなんて言ったっけな…特攻隊上がりで、軍隊と学校の区別もつかないような暴力教師でしたよ」と言う。

その晩、吉村が食事をしていると山口がやってくる。おかわりを促し、ご飯をよそう山口に差し出され、吉村が一口白米を食べると、混じっていた小石を噛んでしまい、吉村は悲鳴を上げる。

吉村が山口の敷いた布団に寝ようとすると、布団に針が刺さっており、吉村は山口に抗議をする。土下座をする山口を、吉村は渋々許す。そこで、部屋にあった竹刀を見て山口は「暴力教師も、いつも竹刀を持っていた。私の耳が悪くなったのも、その教師に殴られたからです」と明かすのだった。

老人ホームが建てられた場所は、吉村が以前勤務していた中学校であった。そして、その生徒の一人として山口がいたのだった。吉村は、山口が自分に恨みを持っており、その復讐をしているのではないかと疑う。

翌朝、吉村が散歩していると山口が犬を連れてくる。犬が苦手な吉村は逃げ出し、坂から転げ落ちて怪我をしてしまう。歩くこともできず、看護師に安静にするよう指示された吉村が寝ていると、そこに山口がやってくる。ほかの入所者やスタッフは、ソフトボール大会で出払ってしまっていたのだった。

山口はわざと吉村の部屋にあった壺を割り、その欠片を吉村に近づける。殺されると思った吉村は逃げだすが、そんな吉村を山口は車いすに乗せ、坂のところに再び連れて行く。

山口は、「体の痛みや傷は治っても、心の痛みは癒えることはなく、逆に強くなることがあるんですよ…この場所、覚えているでしょ?吉村先生」と吉村に言う。吉村は命の危機を感じ、近くにあった石を拾って山口の頭部に振り下ろすのだった。

1ヶ月後、山口の代わりに別の人物が雑用係としてやってくる。その人物は、「私と山口は同級生でしてね。嫌な教師がいて、そいつにいつも私と山口は目の敵にされていたんですよ。私の腕が上がらないのは、その教師に殴られたためなんです」と吉村に明かすのだった。

1990年9月6日放送
脚本:末谷真澄

 - 世にも奇妙な物語