「お墓参り」(世にも奇妙な物語 第34話)あらすじ・ネタバレ・結末

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落合太一郎(萩原流行)は、働きもせずホステスのヒモとしてギャンブル三昧の日々を送っていた。そんな落合は、馴染みのラーメン屋の店主にすら、最後のラーメンとビールをおごってもらった末、「もう来ないでくれ。こっちも客商売なんでね」と言われてしまう。

落合はその帰り道、占い師に泣きながら相談する男(斉藤洋介)を見かける。「ダメな奴はどこまでいってもダメ」などと言い、落合はさらにその男を泣かせ、勝手に帰らせてしまう。

その直後、占い師は落合に「しばらくお墓参りに行ってないだろ。お父さんが呼んでいるよ」と言われる。そして、「ぶつかるものに気をつけなさい」と言われるのだった。

占い師の言葉を信じようとはしなかったが、落合は墓参りに出かける。近くの墓から花を拝借した落合は、父親の墓前で手を合わせて帰ろうとした。その墓地を出ようとしたところ、落合は黒塗りの車に轢かれそうになる。

落合は「バカ野郎!」などと声を上げるが、その直後、車から降りてきたやくざに暴行される。痛みをこらえつつベンチで寝ていると、そこで「第3レース 3-3 万馬券」の文字が目に入る。そういえば、墓地を出た直後に轢かれそうになった黒塗りの車のナンバープレートが「品川33 3-3」だったことに気づく。

落合は再び墓参りを行い、はねられそうになった原付バイクのナンバーが「6-6」であることから、その情報に賭けようとするのだが、資金がなかった。そこで同棲相手やサラ金に借りようとするのだが、もちろん断られてしまう。金策に奔走する中、落合は占い師に相談していた男(斉藤洋介)にぶつかっていたが、気づかない。

落合は仕方なく、コンビニで強盗してカネを手に入れ、ついに大金を得るのだった。それからも墓参り後に高価なジュエリーを拾ったり、大金の入ったジェラルミンケースを拾ったりと、次々にカネを手に入れる。

だがある日、落合は再び父親の墓参りに向かうと、その背後に占い師に相談していた男(斉藤洋介)が立っていた。男は、懐から警察手帳を取り出し、「強盗ならびに拾得物横領で逮捕する」と言い、落合を逮捕する。

刑事の男は「占い師の言ってた通り、ぶつかるものに注意しろって、本当だったんだ」とつぶやく。手柄を上げ、笑みを浮かべる刑事が、占い師に相談していた男であると気付き、落合は驚きの声を上げる。

1990年9月13日放送
脚本:吉村和久

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