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「人面草」(世にも奇妙な物語 第36話)あらすじ・ネタバレ・結末

   

高校生の牧村小夏(浜田万葉)は、亡くなった祖母に「おじいちゃんを助けてあげて」と言われる夢を見て、祖父・牧村龍介(下条正巳)の家を訪れていた。

電車・バスを乗り継いでやってきた田舎に住む龍介を訪ねようとしていたところ、その途中、奇妙な仮面をかぶった集団を目にする。小夏が恐怖してしゃがみ込むと、彼らは何事もなかったかのように通り過ぎ、最後に残った少年は「ヌ・マ・オ・ク・リ(沼送り)」と言う。

小夏が龍介の家を訪れ、「沼送りって、何?」と訊ねると、龍介は激しく動揺する。小夏が「沼送り」という言葉を伝えてから、明らかに龍介の様子がおかしくなっていた。

小夏は龍介とともに祖母の墓参りをする。その後、近くに「沼」があることを発見するのだった。そこで、近くに咲いていた百合の花を摘んで帰ると、龍介に「これじゃない」と言われ、捨てられてしまう。

その行動にショックを受けた小夏は、龍介と口論になり、龍介は「お前の顔なんか見たくなかった」などと言い放ち、帰るように言う。だが、小夏は一度は帰ろうとするのだが、バスには乗らず、もう一度祖父の家に戻る。すると、龍介は家の中で倒れていたのだった。

龍介は、戻ってきてくれた小夏に感謝し、「沼送り」について話をする。その土地の人々は、亡くなると「沼送り」されるのだという。だが、罪人は「自分とそっくりな花を見つけるまで、沼送りしてもらえない」のだった。龍介は、戦地で多くの人を殺害しており、「罪深いワシは、沼送りしてもらえない」と言う。そして、龍介は花を探し続けていたが、見つけることができずにいた。

そこで小夏は、一緒に花を探すと言う。だが、龍介は「お前がいてくれれば、それでいい。お前は、こうして帰ってきてくれた」と言うのだった。

小夏は沼で花を探し続ける。だが、なかなか龍介に似た花は見つからなかった。そんな中、沼の対岸では光が明滅し始める。龍介の死が近いことを小夏は悟り、「待って!」と彼女は言う。

そんな中、対岸で一人の女性が龍介を見ていた。彼女は、龍介の亡くなった妻だった。「おじいさん、迎えにきましたよ」と言うが、龍介は「ワシはまだ花を見つけられていない。沼送りしてもらえん」と言うのだが、妻は「小夏がいるじゃないですか。小夏は、おじいさんそっくりですよ」と言う。龍介が探すべき「花」とは、小夏のことだったのだ。

小夏に見送られ、龍介は亡き妻のもとへと旅立った。祖父の葬儀が行われた後、小夏は祖父母の眠る墓の前で手を合わせるのだった。

1990年9月13日放送
脚本:吉村和久

 - 世にも奇妙な物語