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映画「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」あらすじ・ネタバレ・解説

   

17世紀、オランダ。孤児であったソフィア(アリシア・ヴィキャンデル)は、修道院で育った。そんな彼女は、親子ほど年の離れた豪商・コルネリス(クリストフ・ヴァルツ)と結婚する。だが、夫を愛することができず、結婚生活はソフィアにとって不幸であった。

コルネリスは、後継ぎのことしか頭になく、養子をとろうとしていた。前の妻は妊娠したものの流産していた。さらに二番目の子供を妊娠した際、母子ともに亡くなってしまい、「神が自分に罰を与えたのだ」と感じたという。一方、ソフィアはなぜ自分が妊娠できないのか悩んでいた。

コルネリスは若き画家ヤン(デイン・デハーン)を雇う。ヤンは夫婦の絵を描くことになったのだが、そんな中、ソフィアとヤンは恋に落ちる。ヤンはソフィアに花瓶を贈り、ソフィアはチューリップを持って彼のもとに現れるのだった。

一方、ソフィアの友人で家庭教師のマリア(ホリデイ・グレインジャー)は、魚屋のウィレムと不倫していた。ウィレムは、チューリップ投資で成功し、マリアと結婚できると期待していた。

ところがある日、マリアのコートを借りてヤンとデートするソフィアの姿を見て、ウィレム(ジャック・オコンネル)は落ち込む。飲み屋で悲しみに溺れるウィレムは、そこで大金を奪われてしまうのだった。取り戻そうと騒動を起こしたウィレムは、海軍へと強制的に入れられてしまう。

ヤンは、チューリップ投資で成功してソフィアと駆け落ちすることを夢見ていた。そこで彼は、ソフィアのいた修道院のチューリップの球根を盗もうと企てる。だが、失敗してしまう。捕らえられる寸前で、聖ウルスラ修道院長(ジュディ・デンチ)は、ヤンにウィレムが買った球根を与えるのだった。

マリアは、ウィレムとの子供を妊娠していた。ソフィアは、マリアと共謀し、自分が妊娠したかのように装う。そして、マリアの出産と同時に、自分が死んだように偽装し、その後にヤンとともに逃げようと考えていた。

予定通り、マリアは娘を出産し、ソフィアは死んだふりをする。コルネリスは、妻を失って悲しんでいた。ソフィアは、コルネリスを傷つけてしまったことで申し訳なく思い、密かに泣くのだった。ソフィアは家に戻ると、コルネリスが愛情深く赤ん坊を抱いている様子を見て、深い後悔に襲われる。そんな彼女は、自らが生まれ育った修道院へと向かう。

ヤンは、ゲリット(ザック・ガリフィアナキス)とともにチューリップの球根を手に入れる取引を行う。だが、ゲリットは酔ってしまい、貨物の球根を「玉ねぎ」と思い、食べてしまうのだった。

その後、チューリップバブルは弾け、ヤンはソフィアを探しに行く。だが、彼女は修道院におり、さらには川に身を投げてしまっていた。ヤンは、チューリップバブルが弾けてしまったため、身を投げたと思っていた。

ウィレムは海軍遠征から帰還し、コルネリスの家でマリアを見かける。マリアは、いなくなってしまったウィレムに怒るが、その後、和解する。彼らの口論を耳にし、コルネリスはソフィアたちの企てを知ることになるのだった。コルネリスは、心穏やかになりたいと考え、インドへと旅立つのだった。

8年後、ヤンはソフィアの絵を描いた以外、何の作品も残していなかった。そんな中、修道院は彼の才能を認め、壁画を描くことを依頼する。ヤンは、壁画を描いている際、笑顔のソフィアがそこにいるかのように見えた。マリアとウィレムは、子供とともに幸せに暮らしていた。

解説

17世紀、オランダではオスマン帝国からやってきたばかりのチューリップ球根の価格が、異常に高騰していた。その現象は「チューリップ・バブル」と言われ、チューリップの球根が投機の対象となっていた。

しかしながら、1636年から1637年の間に上昇し、その後急激に下落している。その間の人々の熱狂と落胆、悲喜劇が本作で描かれている。

奇しくも、チューリップ・バブルで一山当てて、駆け落ちしようとしていた二組のカップルだが、その夢は破れる。しかしながら、ウィレムとマリアはチューリップ・バブルが弾けた後に娘とともに幸せに暮らすのだった。

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