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「バツ(世にも奇妙な物語25周年記念 映画監督編)」あらすじ・ネタバレ

   

銀行員の初野元秀(阿部サダヲ)は、取引先の工場に追加融資を頼まれるが、焦げ付きを心配して融資しないことを決める。翌日、目を覚ますと額に「×(バツ)」印が現れる。何度顔を洗っても落ちずに焦る。

だが、妻にはその印は見えないのだという。そして、家族以外にも見えない。そして、その印はどんどんと濃くなっていく。

病院を受診し、頭部CTを撮影するも異常は発見されない。医師からも、「安定剤を出しますから、しばらく様子を見てください」と言われてしまう。そんな中、おでこにバツがあり、お互いにその印が見える男、邑田英策(ムロツヨシ)と出会う。2人は意気投合し、飲みに行く。邑田は2ヶ月前に印が出ていたのだという。

さらに、邑田は「父親も印が見えると言い出して。それまで元気だったんですが、亡くなりました。前兆ということはないですかね。死を間近にした人間に、バツ印が見えるのでは」と推理していたが、初野は「それなら、みんな死ぬ間際の人間に見えるってことじゃないですか。そんなことないでしょ」と否定する。

そんな中、小説家が急死したというニュースを観た初野は、その小説家の額にバツ印があるのを見て、邑田に電話をする。すると、邑田の妻が電話に出て、「邑田は先日亡くなりました」と、やはり邑田も急死していたことを知らされる。

初野が邑田の葬儀に向かうと、邑田の額からはバツ印が消失していた。初野は、生命保険に入ることを考え始める。「逃れられない死を恐れても仕方ない。人間、いつかは死ぬんだ」と開き直る。

「生きている間は、当たり前の人生を普通に生きていこう」と考え、取引先の工場に追加融資を再検討する。その日、結婚記念日で早めに帰ろうとした初野は、電車内の人々の額にバツ印が現れているのを見る。

「この電車は危ないんです」と注意を促すが、誰も取り合わない。さらに、ホームの人々や、街中の人、至るところにいる人々にバツ印が現れていた。

急いで帰宅すると、妻や娘にもバツ印が現れていた。ニュースでは、「南アフリカから帰国した男性が、アバル出血熱に感染していたと判明しました」と報じていた。釈明する厚生労働大臣の額にもバツ印が出ており、「すぐさま男性は隔離されました。問題ありません」と言う発言に、初野は「ウソだ!」と叫ぶ。

原作:原田宗典 著

どこにもない短篇集 (角川文庫)

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