映画「パッドマン 5億人の女性を救った男」あらすじ・ネタバレ・解説

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キャスト

ラクシュミカント・チャウハン:アクシャイ・クマール

パリー・ワリア:ソーナム・カプール

ガヤトリ・チャウハン:ラーディカー・アープテー

ティンクの母:リヴァ・バッバール

サヴィトリ:ウルミラ・マハンタ

簡単なあらすじ

1) ラクシュミカント・チャウハンは、妻ガヤトリと結婚し、彼女が不衛生な生理用ナプキンを使用していることを知る。清潔な紙ナプキンはまだ高価であり、ラクシュミは妻のことを思い、低コストで清潔なナプキン開発・生産をしようと試みる。

2) だが、当時のインドでは女性特有の生理について公に触れることはタブーとされ、ガヤトリは反対する。それでもラクシュミは研究を続け、ガヤトリとの関係に亀裂が入ってしまう。そしてついには、村人たちとも相入れず、村を出ざるを得なかった。ラクシュミは、教授の家で住み込みで働き、大学で研究を行うようになる。

3) 綿ではなく、市販品のようにセルロース繊維を用いたナプキンを開発・生産し、ラクシュミは自動販売機で販売を始める。そんな中、彼は通りすがりに出会い、自作のナプキンを渡したことで知り合った、パリー・ワリアの協力を得るようになる。

4) 低コストで衛生的な生理用ナプキンが広まり、ラクシュミは名声を得て、ついにはニューヨークに招かれ、ユニセフで演説を行うまでに至る。ラクシュミは、パリーと恋愛関係となるのだが、やはり彼は村へと戻り、ガヤトリとの夫婦関係を修復して幸せに暮らすのだった。

あらすじ

ラクシュミカント・チャウハンは、妻ガヤトリと結婚し、幸せな生活を送っていた。そんな中、ガヤトリが生理になり、不衛生な布製ナプキンを使っていることを心配する。当時、衛生的な紙ナプキンは高価で、買うことができなかった。

そこでラクシュミは、安価で衛生的なナプキンを開発できないかと思い立つ。ところが、ガヤトリは女性特有のことに夫が関わっていくことへ反対する。ラクシュミはあきらめず、医療品店で清潔な生理用ナプキンを購入し、ガヤトリに使用してみて欲しいと言うのだが、彼女は激怒して「返してきて」と言うのだった。

ラクシュミは生理用ナプキンを返してくることができず、仕事に出かける。その仕事場で負傷者が出たため、同僚がやめるよう言うのも気にせず、ナプキンを使用して止血しようとする。その処置を医師は褒め、正しい選択であると言うのだった。

自信を得たラクシュミは、綿、布、接着剤を購入し、簡易的な生理用ナプキンをまず作成する。ガヤトリはそれを使用するが、失敗に終わり、ラクシュミに「もうやめて」という。だが、ラクシュミは再度、生理用品を作って隣人の女性に与えて困惑させる。

ラクシュミは医学生の助けを借り、近しい女性や知人の女性たちにモニターしてもらいつつ、研究・開発を続ける。だが、生理のことを公で触れることについて、彼が住む村ではタブーとされており、さらにはラクシュミのナプキンは失敗続きであったため、ついにラクシュミは村の外に出ざるをえなくなるのだった。

ラクシュミは、生理用ナプキンはコットンではなく、吸水性の高いセルロース繊維を使用していると知り、ついには大学に通ってナプキンに使用される材料について学ぶまでになる。ラクシュミは、教授の家に住み込みで働きつつ、研究を続ける。

ラクシュミは、セルロース繊維を手に入れた上で、自動販売機で自作の生理用ナプキンを売り始めるのだが、なかなかモニターとなってくれる人はいなかった。そんな中、彼は近くを通りかかったパリー・ワリアに「この辺に薬局はないかしら?」と声をかけられる。

パリーは生理用ナプキンを探しており、ラクシュミは、自らが開発したナプキンを渡し、「使ってみて欲しい」と言う。翌日、ラクシュミは自作であったことを明かし、彼女に使用した感想を求める。パリーは、自作であることに驚き、さらにはその品質が「市販品と同じだったわ」と告げる。ラクシュミは、その言葉に多きな喜びを感じるのだった。

ラクシュミは妻ガヤトリにそのことを告げるのだが、まだ生理用品に執着している夫に彼女はあきれ、さらには家族も離れていったことを告げるのだった。

一方、パリーはラクシュミをインドのニューデリーにある有名大学IIT Delhiのイノベーションフェアに招き、彼の生理用ナプキンを生産するマシーンは賞賛される。ラクシュミはそのマシーンの特許をとっており、パリーは生産・販売の手助けをするのだった。

ラクシュミは、低コストで衛生的な生理用ナプキンの生産・販売を続け、ついにはニューヨークに招かれ、ユニセフで演説を行い、名声を得るのだった。

ラクシュミは、パリーと恋愛関係となるのだが、やはり彼は村へと戻り、ガヤトリとの夫婦関係を修復して幸せに暮らすのだった。

解説

主人公のモデルとなったのは、インドのアルナーチャラム・ムルガナンダムという人物である。低コストで衛生的な生理用ナプキンの発明・普及した功績が認められ、「タブーとされている月経」を変革したとされている。

だが、こうした主題を扱った本作への反対は根強く、クウェートとパキスタンでは上映禁止となっている。

やや過剰とも思える演技・演出について評価が分かれているが、主演のアクシャイ・クマールは本作について「私はドキュメンタリーではなく、人々が観れるような商業映画を作りたかった」と述べている。

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