映画『インスペクション ここで生きる』で母親が息子エリスを拒絶した理由

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エリス・フレンチは、ゲイであることを母・イネスに知られた後、拒絶されてしまう。結果、エリスは16歳からホームレス生活を送るわけだが、イネスにはエリスを愛しているがその一方で受け入れられない理由があった。

イネスは敬虔なクリスチャンであった。それは映画冒頭のシーン、エリスがイネスの家を訪ねるシーンでも明らかである。イネスは、牧師のメッセージを流す放送を聞き続けており、エリスが訪ねてきても消そうとはしない。まるでエリスにも聞かせているかのようである。

単にエリスが性的マイノリティであることを受け入れられない、ということ以上にイネスが宗教的な信条により、「同性愛は罪」ということで、エリスを受け入れられないことがこのシーンで見てとれる。

また、イネスはエリスが海兵隊に入隊したことで、「ゲイが直った」と一瞬勘違いする様子を見せる。イネスの中で、性的嗜好は「変えられる」と思っているわけで、「ストレートにならない」ことで、「ゲイの息子」はやはり受け入れられないというわけである。

このあたり、「同性愛は矯正できる」と信じられていた、「ゲイ・コンヴァージョン・セラピー・プログラム」を描いた作品として、『ある少年の告白』がある。

映画『インスペクション ここで生きる』では描かれなかった「その後」
『インスペクション ここで生きる』は、監督エレガンス・ブラットンによる自伝的映画である。ゲイであることで母親に拒絶された末、16歳でホームレス生活を送っていたこと、25歳で海兵隊に入隊したことなど、ほぼ実話が描かれているという。 映画...
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