「LOFT -完全なる嘘-」あらすじ・ネタバレ

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建築家のマティアス・スティーヴンス(バリー・アトスマ)は、所有する高級マンションの最上階にあるロフトを、友人たちだけの秘密で共有しようと考える。

マティアスは、4人の友人、
1) バルト・フェネケル(フェジャ・ファン・フェット)
2) ウィレム・ファン・アイク(イェロン・ファン・コニングスブルッヘ)
3) ロベルト・ハルトマン(ハイス・ナバー)
4) トム・フェネケル(ヒコ・ケンザリ)
にロフトの鍵を渡す。彼らには妻がいたが、ロベルトを除き、ロフトを密会場所として5人で使用するようになる。

ある日、5人はロフトに女性の遺体を発見する。彼女は、マティアスの不倫相手であり、サラ・ルンテル(サリー・ハルムセン)という名前だった。サラは、右手が手錠でベッドの柵に繋がれ、左手はナイフで切られ、大量に出血していた。

鍵は5人しか持っていないはずであり、部屋のセキュリティはオフになっていた。内部の人間の犯行であると考えられ、マティアスは誰が犯人なのか、と疑心暗鬼に陥る。マティアス自身は、昨晩に別れ話をしたものの、殺してはいない、と強く否定する。

バルトは、警察へ通報することを提案するが、マティアスは「ロフトのことがバレる」と反対し、サラの遺体を別の場所に捨てよう、と言う。だが、手錠の鍵は外れそうになかった。

誰が犯人か分からず、事件は混迷を深めていく。5人が妻にどのような裏切りを行ってきたのか明らかとなっていく中、事態は急展開を迎える。

以下ネタバレ

マティアス以外の4人は、ロフトに集合していた。そこで、サラは「来世で会いましょう」と遺書を残し、倒れていた。ベッドには睡眠薬とみられるカプセルが散らばっており、自殺したと考えられた。

ロベルトは、他の4人の情事を盗撮していた、とマティアス以外の3人に告白する。その映像により、マティアスによる友人たちへの裏切りが明らかになる。

マティアスは、トムの大事にしている妹・リンダに手を出し、さらにはウィレムの妻とも寝ていたことが発覚する。また、妻を裏切ろうとしなかったバルトに、ロイヤース議員の個人秘書だが、実は娼婦だというアン・マライ(アナ・ドライファー)に彼を誘惑させていたのだった。

3人は、マティアスに恨みを持つようになる。そこでロベルトは、マティアスを陥れる罠を仕掛けようと提案する。

バルトは、サラの書いたと思われる遺書を隠し持ち、トムは、サラの左手首を切って、自殺ではなく殺害されたと見せかける。さらに、4人はそれぞれアリバイを作り、その上でマティアスをロフトに呼び出したのだった。

マティアスは、睡眠薬入りのワインを飲まされ、体の自由を奪われる。その後、大量のアルコールを飲まされ、マティアスはサラの出血している左手と手錠で繋がれる。

そこで、ようやくマティアスは4人に罠にはめられていると気づくのだった。マティアスが行っていた友人たちへの裏切りに対し、その動機を訊ねられ、マティアスは「単にやりたかっただけだ」と答える。

4人は警察に通報し、全員が事情聴取を受ける。そこで、バルトは「死因は睡眠薬ではない」「マティアスが主張する、サラが自殺したという証拠がない」ということから、一つの結論に至る。

バルトは、ロベルトをロフトに呼び出す。そこで、「サラの書いたという遺書がなくなっている。そのせいで、自殺という証拠がなくなってしまい、マティアスは逮捕されてしまった」と言う。そして、「遺書を私の上着のポケットから盗んだのは、君だろう。君が遺書を書いたんだな」と指摘する。

ロベルトは、マティアスと不倫関係にあったサラに恋をしていた。想いを告げるが、サラはロベルトに「問題外よ」と言い放つ。

マティアスが、サラに対して別れ話をして立ち去った後、ロベルトはサラのもとを訪れた。ロベルトはサラを慰めつつ、睡眠薬入りのワインを飲ませ、さらには妻が糖尿病治療で使っていたインスリンを大量に投与し、死に至らしめようとしたのだった。その後、自ら遺書を書き、ベッドに置いて自殺に見せかけたのだった。

ロベルトは、マティアス以外の友人たちに、マティアスの裏切り行為を伝え、マティアスを陥れる計画に協力させたのだった。

だが、サラはインスリン投与では死亡していなかった。その後、トムが手首を切ったことにより、サラは失血死したのだった。バルトは、その事実を告げ、さらには「警察に全てを話した。すぐに君を逮捕しにやってくる」と言う。

ロベルトは、ロフトから飛び降りようとするが、バルトは止めようと試みる。だが、ついにロベルトは飛び降り、下に駐車していた車の上に落下し、死亡する。

1年後、マティアスは妻と別れ、慰謝料の支払いや財産分与を行った。ロフトのみが残り、彼は今、そこに住んでいるのだという。トムは逮捕され、殺人罪で公判が行われる予定であるという。

バルトは、別れを告げられたアンと再会する。アンはかつて、「最初は(マティアスが払った)お金で寝て、その後はお金をもらっていないであなたと寝ていた」と言い、その後、本気になったバルトに別れを告げた。だが、時を経てアンは、再びバルトと再会し、復縁を求めようとする。そんな彼女へ、バルトは返答をどうすべきか考えていた。

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