映画「LOOP/ループ -時に囚われた男-」あらすじ・ネタバレ・結末

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ネタバレなしストーリー紹介

アダムは、父親が産婦人科医として勤務する病院の遺体から抽出された脳下垂体ホルモンを密売するグループの一員だった。父親はそのことを知らず、アダムは、病院の警備員であるデジューの命令で、ホルモンの入ったアンプルを密輸し、バイヤーに渡す役割を担っていた。

ある日、アダムは地下鉄で自宅マンションへと向かっていた。その電車の中で、彼はホームレスに見つめられ、仕方なくフランスパンの一部を渡す。ホームレスは車内でパンを頬張っていた。

アダムは帰宅すると、恋人で仕事のパートナーでもあるアンナが深刻な表情で出迎えた。彼女は妊娠しており、産むつもりで堕胎するつもりはないという。仕方なくアダムは、「父親に診てもらえ」という。

彼はアンナ不在の時、一人だけで取り引きのために指定場所へと向かおうとする。その前に、彼はビデオカメラにメッセージを残す。だがその途中、アンナがチケットを持ち去っていることに気づく。そこで彼はアンナを探しに向かう。

曲がり角を曲がったところ、アダムはアンナにぶつかって再会する。アンナは、アダムがデジューに殺されており、再会できるとは思わなかったのだという。アンナは、「これを見ればデジューの倒し方が分かるはず」と言い、ビデオテープを渡す。それは、アダムがアンナにメッセージを残すために録画していたビデオテープだった。

アダムはアンナがドラッグを使っていると思い、二人は言い合いになる。そんな中、道を渡ろうとしたアンナは、突っ込んできたデジューの乗った車に轢かれてしまい、死亡する。アダムはその場から逃げ出し、父親の病院へ行って車を借りに向かう。

父親は、アダムの恋人が妊娠しているということで嬉しそうだった。だが、アンナは事故に遭っており、そのことを告げることはできなかった。アダムは車を借り、走り出すのだがすぐにガソリンが尽き、自宅へと戻る。

自宅アパートに戻り、アダムはビデオを見る。そこには、これから起こる未来の様子が映し出されていた。未来の自分は、やってきたデジューに胸を撃たれていた。

その映像の通り、デジューはアンナを人質にとりつつやってきた。デジューは、アダムに銃を突きつけられて閉じ込められたと言い、激怒していた。デジューはその後、アダムを撃ち、浴室に隠した。

アンナは一連が録画されていたビデオテープを取り出し、部屋から逃げ出した。そして彼女は、撃たれたはずのアダムと曲がり角で再会するのだった。

この映画をオススメできる人

サスペンスやミステリー作品が好きで、特に同じ時間を繰り返しながら、少しずつ謎を解くという「ループもの」がお好きならばオススメできます。

ただ、本作はドッペルゲンガーのように、別の行動を行なっている自分と遭遇している点が異なり、そのことがラストに大きく関わってきます。

ハンガリー映画(イシュティ・マダラース監督)であり、ハリウッド的な派手なアクションはありませんが、「次はどう展開するんだろう」とグイグイと引っ張られ、飽きることなく最後まで見られる作品となっています。

ネタバレあり、ラストまでのあらすじ

アダムは、アンナが事故死した後、証拠隠滅を図ろうと洗車しているところを襲撃し、殺害したりするのだが、結局はループから抜け出せず、問題解決にも至らなかった。

そんな中、ついにアダムはアンナとともに生きることを決意し、父としての自覚に目覚める。アダムは、アンナとともに父親の診察室へと向かう。そして、デジューらが病院内で脳下垂体ホルモンを抽出し、密売しており、その密輸に自らも関わっていると打ち明ける。そして、どのように対処すべきか分かっていると言うのだった。

アダムは、デジューに銃を突きつけ、自分たちに関わらないように言い置き、外から南京錠をかけた部屋に閉じ込めるが、デジューはたやすく脱出してしまう。その後、デジューはアンナを人質にとり、アダムの部屋へと向かう。

ループでは、アダムはデジューに殺害され、アンナはその後、「別のアダム」と遭遇した後、デジューの運転する車に轢かれて死亡してしまう。

そこでアダムは、胸に銃弾避け(エコー写真が入れられたプレート)を仕込み、重傷を負ったふりをする。そして、デジューによって浴室へと運ばれた後、そこに現れるもう一人の自分を待ち受ける。

もう一人の自分は、アンナを置き去りにして逃げ出そうとしていた。「それではループから抜け出せない」と言い、(死んだふりをしていた)アダムはやってきたもう一人の自分を殺害する。

その後、アダムはアンナを追いかける。アンナは、いつもなら曲がり角でアダムと再会するのだが、別人とぶつかる。彼は、アンナに「鍵を落としたよ」と言う。とりに行こうと道を渡るアンナは、そこでデジューに轢かれそうになるのだが、アダムが助ける。

デジューは運転を誤り、そのままレッカー中の車に突っ込み、事故死する。アンナは破水してしまうのだが、その場を通りかかった医師に助けられ、母子ともに問題なかった。

その後、デジューとアンナは地下鉄で電車に乗っていた。アンナはデジュー親指の付け根に、「永遠の印」をサインペンで描く。そこを通りかかったホームレスは、映画冒頭のようにフランスパンを頬張っていた。それを見たアダムは、またループに引き戻されてしまうのかと不吉に思うのだった。

簡単なあらすじ

1) アダムは、父親が産婦人科医として勤務する病院の遺体から抽出された脳下垂体ホルモンを密売するグループの一員だった。そんなアダムは、恋人のアンナから「妊娠した」と告げられる。

2) 同日、アダムは密売グループのデジューに射殺され、アンナもデジューの運転している車に轢かれ、死亡してしまう。しかし、アダムたちは「ループ」に巻き込まれ、何度も同じような現象を繰り返し経験する。

3) アダムはループから抜け出すべく、別の時相にいる「アンナのもとから去ろうとしているもう一人」の自分を殺害し、アンナやお腹の子と一緒にいる選択をすることでループから抜け出すのだった。

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