映画「ヘレディタリー/継承」あらすじ・ネタバレ・結末

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ミニチュア製作を行うアニー・グラハム(トニ・コレット)は、セラピストの夫スティーブ、16歳の息子ピーター、13歳の娘チャーリーと暮らしていた。そんな彼女は、長らく疎遠だった母・エレンを亡くす。エレンは、アニーも知らない「秘密」を抱えているようだったとスピーチで話す。

エレンの葬儀後、アニーは母親の幻覚を見かけたりと、精神的に変調をきたしていた。そんな中、エレンの遺体が墓から盗み出されてしまう。スティーヴは、妻アニーのことを気遣って、そのことを彼女に告げずにいた。

母の死をきっかけに、アニーはグループ・カウンセリングに参加するようになった。グループ・カウンセリングの席で、アニーは、母親が解離性同一性障害、父親が統合失調症、兄は被害妄想でいずれもすでに亡くなっていると明かす。そして、彼女自身も子供の頃から夢遊病の症状が現れており、いずれ精神疾患を発症するのではないかと恐れていた。

ピーターは、友人の家でパーティーが行われるため、母アニーに車を借りようとしていた。「妹を連れていくならいいわ」とアニーが言ったため、ピーターは仕方なくチャーリーを連れていく。だが、ピーターは妹を放置して友人とパーティーを楽しむ。

そんな中、チャーリーは、ナッツ入りのケーキを食べ、アナフィラキシーショックを起こしてしまう。ピーターは、車で病院へとチャーリーを連れていく。息苦しいチャーリーは車の窓から頭を出しており、ピーターが急ハンドルを切った拍子に電柱に頭部を打ち付け、即死する。チャーリーはそのことを両親に告げられず、翌朝、アニーがチャーリーの首なし死体を発見して悲鳴を上げる。

アニーはショックを受け、ピーターを責める。精神的にさらに不安定になるアニーは、ジョーン(アン・ダウド)と知り合う。そして、アニーは彼女の自宅へと誘われ、そこで交霊会が行われるのだった。

テーブルのグラスが勝手に動き出すなど、ポルターガイスト現象を信じたアニーは、自らもチャーリーを降霊しようと試みる。そんな妻を、夫のスティーヴ(ガブリエル・バーン)は止めようとする。一方、ピーターも妹チャーリーの幻覚を見たりするようになっていた。

アニーは、呪いを解こうと、スケッチブックを燃やそうとするが、自分の手に火が燃え移ってしまい、処分できずにいた。そのことをジョーンに相談しようとしたが、彼女はいなくなってしまっていた。

そんな中、アニーは屋根裏に母エレンの首なし死体を発見する。そして、エレンが悪魔崇拝を行うカルト教団「パイモン」のリーダーであると判明するのだった。知り合った女性ジェーンもまたそのメンバーだった。彼らは、パイモンの霊を男性に憑依させようとしているのだという。

エレンは、自分の息子に憑依させようとするも叶わず、孫のチャーリーに憑依させようとしていた。本来は男性であるピーターに憑依させようとしていたのだが、何かを察知していたかのように、アニーはエレンをピーターに近づけようとはしなかったのだった。

アニーは、エレンの遺体が屋根裏にあることを説明するが、夫スティーブは彼女自身が墓から掘り起こしてきたのではないかと疑う。

アニーは、「パイモンの霊に呪われている。呪いを解くには、チャーリーのスケッチブックを焼くしかない」と言い、彼女はスティーブにスケッチブックを焼くよう求めるが、彼は拒否する。アニーは、暖炉にスケッチブックを投げ入れる。結果、スティーヴは焼死するのだった。精神的に追い詰められたアニーは、ピーターに襲い掛かる。

ピーターは屋根裏へと逃げ込む。そこに現れたアニーは、自らの首をピアノ線で斬り落とし、エレンの首なし死体近くで起こったその光景に、ピーターはついに耐え切れず、屋根裏から飛び降りる。

気を失い、地面で目を覚ましたピーターは悪魔「パイモン」に憑依され、近くの小屋へと導かれる。そこには、ジョーン、カルト教団のメンバーが集まっていた。ジョーンは、女性であるチャーリーの体から解き放たれ、「パイモン」の霊がついに男であるピーターに憑依することができたと喜び、彼を崇めるのだった。

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