「ワールド・ウォーZ」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 元国連職員のジェリー・レイン(ブラッドピット)は、ある日、人々が次々に凶暴化して人間を襲うという光景を目撃する。それは、世界的に感染拡大するゾンビ化ウィルスにより引き起こされたものだった。

2) 国連事務次長ティエリー(ファナ・モコエナ)から要請され、ジェリーは発生源となる韓国のアメリカ軍基地へと向かう。その後、ゾンビ対策を早急に行ったというイスラエムへと向かい、そこでジェリーは「病人ならばゾンビに教われないのでは」という仮説を立てる。

3) WHOの研究所で、ジェリーは自らウィルスを感染させるための注射を打つ。結果、ゾンビに襲われることがなかった。そのゾンビ対策は実行に移され、無毒だが感染している状態にできるウィルスが開発され、人々に接種される。

4) 結果、人々はゾンビに襲われることはなくなった。そこから、ゾンビに対する空爆などが行われるようになった。多くの街は荒廃してしまったが、ようやくゾンビへの反撃が開始されることとなったのだった。

ここがポイント

世界的に感染拡大するゾンビ化ウィルスにより、人々は次々にゾンビになっていってしまう。だが、元国連職員のジェリー・レイン(ブラッドピット)は、「病人ならばゾンビに教われないのでは」という仮説を立てる。

結果、自らにウィルスを感染させたジェリーは、ゾンビに襲われなかった。そのゾンビ対策は実行に移され、無毒化したウィルス感染により、人々は救われる、というストーリー。タイトルの『ワールド・ウォーZ』の”Z”とは、ゾンビの「Z」であるが、日本公開時には、ゾンビ色は抑えてPRされていた。

起:ゾンビウィルスの感染拡大

フィラデルフィアに住むジェリー・レイン(ブラッドピット)は、国連職員であったが、新聞に国連を批判する記事を寄稿し、波紋を呼んだ後に退職していた。彼は、妻・カリン(ミレイユ・イーノス)とともに娘たちを学校に車で送る。テレビのニュース番組では、「緊急事態で戒厳令が敷かれている」などと報じていた。

渋滞していたところ、人々が車を捨てて逃げ惑い始める。上空ではヘリが飛び、明らかに異常事態が起きていた。そこでジェリーは、人間が別の人間を襲う姿を目撃し、襲われた人々が次々に凶暴化していくのだった。

世界各地では、人間を凶暴にさせ、ゾンビ化する感染症が蔓延し始めていた。ジュリーは襲われた人を観察し、噛まれた後にたった12秒でゾンビ化するのを確認する。

人々はパニックに陥り、荒れ始めていた。ジェリーは街を離れようと、長女のレイチェル(アビゲイル・ハーグローヴ)、次女のコニー(スターリング・ジェリンズ)とともに移動を始める。そこに、国連事務次長ティエリー(ファナ・モコエナ)からの電話を受ける。

ティエリーは、ジュリーに国連職員として復帰してもらいたい、と依頼する。ティエリーはヘリ派遣し、「迎えに行く」とジェリーに言う。ゾンビの襲撃を受けながらも、ジェリーは立ち向かい、家族を失った少年・トミー(ファブリツィオ・ザカリー・グイド)とともに、ジェリー一家は落ち合う場所であるアパートの屋上へと向かう。

承:発生源へ

ヘリに乗ったジェリーたちは、ニューヨーク沖のアメリカ海軍艦隊の艦に移動する。アメリカでは、感染が拡大する一方であり、既に大統領も死亡していた。安全な艦に家族を留めておくため、ジェリーはティエリーの要請を受けるより他はなかった。

ゾンビ化するウィルスについて、初めて報告されたのは、韓国のアメリカ軍基地であった。そこが発生源であるとするならば、ウィルスに対するワクチンが生成できるかもしれない、と考えられていた。妻・カリンは「あなたが在職中、どれほどストレスをかかれていたか…」と止めるのだが、家族のために危険な地へと向かう。

特殊部隊とともにジェリーは韓国へと向かうが、基地に降り立つと間もなくゾンビに襲撃されてしまう。しかも、その騒動で同行していたウイルス学者 アンドリュー・ファスバック(エリス・ガベル)がパニックに陥り、倒れた拍子に銃の暴発で死亡してしまう。

兵士の話によると、まず無断外出して死亡した兵士の死因を調べに行った医師が凶暴化し、ついで患者が感染してゾンビ化していったのだという。CIAで北朝鮮に武器を売っていて拘束された男は、「北朝鮮では、全国民が全ての歯を抜いて助かった」と明かす。さらに、イスラエルでは、エルサレムに高い壁を築いてゾンビが侵入するのを防いでいるのだという。ジェリーはイスラエルに向かい、さらに情報収集を行う。

モサドの高官であるユルゲン・ヴァルムブルン(ルディ・ボーケン)は、感染拡大前にゾンビの情報を察知していたのだという。インドから収集した暗号を解読したところ、「”不死者(ラクシャサ)”、”死せる魂”と戦っている」とのメッセージとなった。これ自体も暗号かと考えたが、そのままの意味であると考え、50フィート以上の壁を築き、ゾンビ侵入対策を施したのだという。

ユルゲンは、感染が広がり過ぎて感染源を特定できず、さらにはアジアでの臓器売買が感染を広げた原因の一端ではないか、インドに一号患者がいる可能性がある、と指摘する。

転:仮説

イスラエルでは、パレスチナ人も含めた避難民を受け入れていた。だが、避難民のイスラムの祈りを、大音量のスピーカーで流したことにより、音に反応するゾンビを刺激してしまう。結果、ゾンビは大量に呼び寄せられて、ついに高い壁を超える。

そんな中、老人や病弱な少年がゾンビに囲まれても、襲われる様子がないことに気づく。そこで、「ゾンビは、病人には襲い掛からないのではないか」という仮説を立てる。

乗ってきた軍用機は勝手に飛び立ってしまい、ジェリーは、イスラエル国防軍兵士セガン(ダニエラ・ケルテス)とともに、民間機でエルサレムを発つ。

ティエリーを通じて最寄りのWHOの研究所を調べてもらい、そこを目指すことにする。だが、貨物室に侵入していたゾンビが、乗客たちを襲ってしまう。ジェリーは、手榴弾で反撃し、機体に空いた穴からゾンビは落下する。

飛行機はコントロール不能に陥り、不時着する。負傷しながらも、一命を取り留めたジェリーは、セガンとともに研究所へと向かう。腹部に傷を負ったジェリーは、研究所前で意識を失う。

3日後、目を覚ましたジェリーは、拘束されていた。ティエリーに電話をし、身元を証明してもらったジェリーは、ようやく拘束を解かれる。だが、ジェリーはすでに死亡したものと思われ、家族は移送されていたことを知り、ジェリーはショックを受ける。

ジェリーはゾンビ対策について、「ゾンビは、自分自身も感染する恐れのある病人は襲わない」と仮説を話す。そこで、「自分にウィルスを感染させることで、ゾンビに教われないようにできる」と、ジェリーは病気の偽装によるゾンビ対策を説明する。

だが、ウィルスの保管エリアには、ゾンビ化した所員たちが存在しているのだという。だが、ジェリーはセガン、研究所所長たちは、そのエリアへと向かう。

ジェリーは、一人で囮になってゾンビを引き付けた後、貯蔵庫139へと到達する。手当たり次第にアンプルを持ち帰ろうとするジェリーの前に、ゾンビが立ちはだかる。

逃げ場を失ったジェリーは、監視カメラに「家族に愛していると伝えてくれ」とメモを見せた後、ジェリーはどのような感染症に感染するか分からないまま、注射器を自ら打つ。

しばらく待った後、ジェリーは貯蔵庫の扉を開けるが、ゾンビに教われずに済んだのだった。ゾンビの群れがいたのだが、ジェリーは悠々と戻ることができた。

結:反撃

研究所で解毒剤を打った後、ジェリーは、カナダで無事に家族たちに再会することができた。

そして、ジェリーの考え付いた対策により、無毒だが感染している状態にできる、カモフラージュ効果のあるワクチン、通称「カモフラージュワクチン」が開発され、人々に接種される。

結果、人々はゾンビに襲われることはなくなった。そこから、ゾンビに対する空爆などが行われるようになった。

多くの街は荒廃してしまったが、ようやくゾンビへの反撃が開始されることとなったのだった。だが、ジェリーは、「これは終わりではない。全く程遠いものだ…戦えるなら戦え。そして、助け合おう。油断してはいけない。戦いは始まったばかりだ」と考えていた。

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