簡単なあらすじ
1) 本多惣太郎(阿部サダヲ)は、熱血教師だが生徒や同僚から煙たがられていた。惣太郎は、妻・美紀子(MEGUMI)に逃げられてしまっており、離婚届を渡されていた。そのことを生徒たちも知っており、惣太郎は「妻に逃げられた」とバカにされてしまう。
2) 学校に行くと惣太郎は、校庭に全校生徒の机を使って巨大な「9」の字が作られていて驚く。1日ごとに、その数字は「8」「7」・・・とカウントダウンしているかのようであった。惣太郎は、生徒の仕業と考えて犯人探しを行うが、見つからなかった。
3) 「宇宙人の仕業」という噂が流れ、政府も非常事態宣言を出すに至る。惣太郎は窃盗犯に自宅でロープにより縛られてしまったり、妻・美紀子(MEGUMI)が離婚届を持って行ったことなどがあって激怒し、自衛隊により封鎖された学校へと向かう。
4) 「0」と机で書かれた校庭で、惣太郎は叫ぶ。すると、机は空中を舞う。1つの机が落下し、惣太郎の頭に直撃する。惣太郎は意識を失ってしまい、目を覚ますと、屋上にいた。校庭を見ると、そこには「-1」と机で書かれており、惣太郎は「『0』で終わりじゃなかったのか・・・」とつぶやく。
詳細なあらすじ
本多惣太郎(阿部サダヲ)は、熱血教師だが生徒や同僚から煙たがられていた。惣太郎は、妻・美紀子(MEGUMI)に逃げられてしまっており、離婚届を渡されていた。そのことを生徒たちも知っており、惣太郎は「妻に逃げられた」とバカにされてしまう。
そんな中、学校に行くと惣太郎は、校庭に全校生徒の机を使って巨大な「9」の字が作られていて驚く。生徒のしわざと考えた惣太郎は、犯人に名乗り出るように言うが、生徒たちはそのようなことをしていないと否定する。
机を元に戻すが、翌朝、今度は「8」と校庭に机が並べられていた。そして、数字は「7」「6」・・・とカウントダウンのように一つずつ減っていく。
惣太郎はなおも生徒たちの仕業であると考え、そのようなことをしている者を捕まえると宣言する。学校に泊り込みし、犯人を捕まえようとするが、0時を迎えると、惣太郎は気を失うかのように眠ってしまっていた。警備員が雇われ、同様に監視が行われるが、彼らもまた、朝まで眠ってしまっていたのだった。
噂を聞きつけ、テレビクルーが取材にやってくる。屋上などにカメラがセッティングされ、彼らは張り込んでいたのだが、0時を迎えると皆、眠ってしまう。設置されたカメラを確認するが、0時になると何も映っていなかった。
「宇宙人の仕業だ」という噂が広まり、政府も非常事態宣言を出し、「0」となる前に逃げ出すことを勧告するまでに至る。「バカらしい」と、惣太郎は政府までもが(犯人と考えている)生徒に振り回されることに苛立つ。
学校も閉鎖となり、惣太郎が自宅にいると、そこに避難した住宅を狙った窃盗犯がやってくる。彼らに椅子にしばりつけられ、惣太郎は身動きがとれなくなる。さらには、離婚届を見られ、「奥さんと離婚してやりなよ」とまで言われてしまう。
そんな中、惣太郎の妻・美紀子が自宅にやってくる。助けてくれるのかと思いきや、美紀子は離婚届に惣太郎のハンコを押し、「地球が滅亡しようとも、最後の日にあなたと夫婦なのは絶対にイヤ」と言って彼女は立ち去ってしまう。
茫然自失とした惣太郎だったが、彼は突然怒りを爆発させる。惣太郎はロープを自ら解き、学校へと向かう。自衛隊員たちが封鎖する中、惣太郎は彼らを振り切って、机で「0」と書かれた学校の校庭へと向かう。
惣太郎は、大声で隠れていると思っている生徒たちに、出てくるよう叫ぶ。だが、机は次々に空中を舞う。そんな中、1つの机が落下し、惣太郎の頭に直撃する。惣太郎は意識を失ってしまい、目を覚ますと、屋上にいた。
校庭を見ると、そこには「-1」と机で書かれており、惣太郎は「『0』で終わりじゃなかったのか・・・」とつぶやく。