「捨て魔の女 世にも奇妙な物語2016 秋の特別編」あらすじ・ネタバレ

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フリーアナウンサーの土岐田栞(深田恭子)は、29歳を迎えるも、仕事もあまりない。あるのは地方ロケや地方営業のみであった。

農家を訪れてのリポートの帰り道、妹・夏希(阿部純子)は「もうすぐお母さんの7回忌だから。帰ってこれる?」と言われる。スケジュール帳はスカスカであったが、そのことは言わず、「スケジュール決まったら教えて」と言う。

その直後、「捨てること即ち幸福の入り口」と立て札のかかった古びた僧院で、僧侶に声をかけられる。そして、「何かを得たければ、何かを捨てねばならないのです」と言われる。

栞は、お気に入りのシャツがレポート中に破けてしまって捨てる。その後、抽選会場で高級牛肉が当たって驚く。

選挙特番のレポーターを募集しているというポスターを見かける。栞は、そのレポーターの座を勝ち取るため、お気に入りのレア物キーホルダーを捨てる。すると、レポーターに抜擢され、活躍することができた。

栞はさらに、部屋にあったマンガや雑誌を捨てる。すると、『昼どきワンダー』という番組のアシスタントのしごとが舞い込む。さらにエスカレートした栞は、家具なども捨てて行く。

全国ネットの台風中継のレポーターが倒れたと知り、仕事を引き受けたい栞は、恋人からもらったネックレスを捨てる。すると、その中継を見て、芸能事務所の社員が「全国中継のお天気キャスターをやりませんか?」と声をかけてきた。

栞は、家に帰って何か捨てるものを探す。だが、なかなか見つからない。そんな中、恋人・リュウタが帰ってくる。栞は、「もう要らないか…」とつぶやき、恋人に別れを切り出す。

栞は、全国ネットのお天気キャスターの座を射止める。順風満帆に思われたが、スタッフの「やっぱりお天気キャスターも局アナがいいなぁ」という言葉を聞いてしまう。栞は家に帰ると、「持ち過ぎた…」と家具を再び捨て始める。

「要らない、要らない…」と次々に家具を捨てた部屋には、母と撮った写真だけが残った。すると、朝のニュース番組のレギュラーとなった。雑誌インタビューを受け、そこで「好きな女子アナランキング」で2位となっていることを知る。1位は、共演している佐竹アリス(上野なつひ)だった。

アリスは、スタッフからも信頼の厚い人気キャスターだった。栞は、アリスのデスクの物を捨てはじめ、「要らない、要らない…」と言い、倒れてしまう。

家に戻って床で寝ていると、妹・夏希が見舞いにやってきた。夏希の買ってきたリンゴなども捨て、さらには大事にしていた写真も捨てた。そして夏希に対して「家族も要らない」とつぶやくのだった。

アリスは、写真週刊誌に不倫がスクープされた。栞は代わりに、メインMCに抜擢される。好きな女子アナランキングも1位となった。

さらに、大型報道番組『NEWS IN ONE』に抜擢される話も上がり、マネージャーから「スキャンダルは絶対にダメだぞ」と言われる。栞は、アリスにその仕事を「絶対に渡さない」と決意する。

栞は、アリスを地下駐車場で呼び止める。そして、「相談があるんです」と言い、屋上に連れていく。「あなた、もう要らない」と言い、栞はアリスを突き落とす。

栞は、『NEWS IN ONE』のキャスターとなる。番組は高視聴率を誇り、栞はガランとした部屋で高笑いをする。次第に、栞の態度は高飛車になる。そんな中、政治家の汚職問題が「誤報」であるとし、抗議を受ける。栞は、謝罪原稿を読むことになる。攻めの姿勢がモットーである番組は失速し、結果、視聴率は下がり続けていた。

栞は上層部から「今回の誤報は君が主導したものだろう」と言われ、自宅謹慎を言い渡される。「視聴率が欲しい…」と考えた栞は、スクープを追い求めるようになる。自宅に戻った栞は、「何か捨てなきゃ…」と再び考える。

朝日が差し込む窓を見て、栞は「あった…捨てるもの」とつぶやく。栞は、スマホで自らが飛び降り自殺する様子を撮影するのだった。

栞のその動画は、『NEWS IN ONE』で放送される。その中で、彼女は「アリスの死の真相」を話す。その回の『NEWS IN ONE』は、最高視聴率を記録するのだった。

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