のぞみは恋人と、レストランでディナーを食べていたのだ、どこか上の空だった。
恋人であるタケシから「のぞみ、バターを塗りすぎ。君はなんでも多めにしてしまうのが悪い癖だ」と注意される。その言葉をきっかけに、のぞみは「いつになったらお父様にに紹介してくれるの?」と思っていたことを口にする。
タケシは、のぞみを恋人として大切に思う気持ちがある一方、懸念することがあった。それは、父親の「上方言語依存症候群」だった。
大阪弁以外を聞くと死んでしまうため、標準語を話すのぞみをなかなか紹介できなかったのだった。
そこでのぞみは、タケシとともに大阪弁を習得しようとするが、なかぬか上手くいかない。そこでタケシは、秘策をのぞみに提案する。
コトバノクスリという錠剤をタケシはのぞみに渡す。その言葉を飲むと、西の言葉を喋れるようになるという。
副作用を心配し、タケシは迷っていたが、のぞみは飲むことを決意する。規定の量を内服したが、足りなかったようで名古屋弁になってしまう。そこでのぞみは多めに飲むと、今度こそ大阪弁を話すことができたのだった。
ついにタケシは実家へのぞみを連れて行く。客間に通されて待っていると、薬の効果が薄れて、京都弁になってしまう。そこでのぞみは慌ててコトバノクスリを追加で多めに飲むのだった。
そこに耳栓をする父親が入ってくる。のぞみは大阪弁を話すのか確認した後、父親は耳栓を外す。のぞみが口を開くと、彼女は鹿児島弁を話す。
その言葉を聞いた父親は倒れてしまう。タケシはのぞみに「多すぎやっちゅうねん」とツッコむのだった。