オトドケモノ(世にも奇妙な物語 2022年6月18日放送)あらすじ[ネタバレあり・結末まで]

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「オトドケモノ」前半部分(ネタバレなし)

ウェブデザイナーの山辺タクヤ(北山宏光)は、在宅で勤務していた。一方、妻のゆかり(小島藤子)は看護師として忙しく働いていた。

タクヤは、出前を注文するのを忘れてしまい、激務と満員電車で疲れたゆかりのために急いで注文しようとする。そんな中、「なんでも2秒でお届け」してくれるという、「オトドケモノ」というアプリを見つけ、「送料800円」と高額であったため躊躇したが、恐る恐る試してみる。

すると、本当にセクシーな格好の配達のお姉さん(樋口日奈)が玄関へやってきて、注文したチーズバーガーを届けてくれた。そのことをゆかりに話すも、彼女は信じてくれない。そこでタクヤは、買うのを頼まれて、これまた忘れていた乳液をオトドケモノで注文する。

それからというもの、タクヤとゆかりは、「オトドケモノ」を頻繁に使うようになる。だがタクヤは、配達のお姉さんが現れると決まってマンションの廊下の電気が消えており、「まるで異次元に繋がっているようだ」と気づく。また、同じ人物が届けてくれることにも違和感を感じる。

ゆかりは「オトドケモノ」をさらに試し、「タクヤがなくした結婚指輪」「死んでしまった犬」なども配達してもらう。だが、亡くなった母親は億単位の金額がかかると分かり、断念する。

「オトドケモノ」という不思議なアプリに、様々な使い道があると分かってきてグイグイと引き込まれます。ですが、調子に乗って使い過ぎると…と不安を感じる展開です。

「オトドケモノ」後半部分(ネタバレあり、結末まで)

ある日、タクヤはゆかりと映画を見る約束をする。だが、ゆかりは残業で約束の時間に遅れてしまう。映画の開始時間が迫る中、タクヤはゆかりを「オトドケモノ」で配送してもらおうと考える。

すると、「800円」と配送料金だけで注文できる。夫婦であると、生涯年収などを考慮せず、配送が依頼できると分かり、二人は「片方が前乗りして、相手を注文する」という「少し不便などこでもドア」の使用方法で旅行を楽しむのだった。

結婚記念日を迎え、タクヤは自宅で料理を用意して待っていた。だが、ゆかりはまた残業で遅くなってしまう。二人は電話で口論になり、タクヤは自宅で祝う、ゆかりは外食で祝うことを互いに提案し、譲らない。

タクヤとゆかりは同時に「オトドケモノ」で互いを配送してもらい、結果、二人は異次元の空間に取り残されてしまう。脱出方法が分からず、タクヤは在宅ワークを続け、ゆかりは欠勤が続いて病院をクビになってしまう。

タクヤは、脱出する方法として、
1) ゆかりと離婚する。
2) 別の人物Aと結婚し、Aに「オトドケモノ」で配送してもらう。
3) Aと離婚し、ゆかりと再婚する。
4) ゆかりを「オトドケモノ」で配送してもらう。
という手順を説明する。タクヤはそこから、リモートで婚活を続けて再婚をしようと試みるが、なかなか上手くいかない。

そんな中で夫婦仲は険悪になり、些細なことでも喧嘩になってしまう。結果、ゆかりは病院時代に担当していた裕福な患者・塚本良雄(綾田俊樹)に生涯年収2億円を払ってもらい、異次元から脱出することに成功する。

タクヤは、「じゃあ、また再婚して俺を呼び出してくれ」と言うのだが、ゆかりは「イヤよ。やっぱり結婚相手は経済力で選ぶべきだった。塚本さんと私は再婚する。誰にも邪魔はさせない」と言い、タクヤを裏切る。

タクヤはそこからも婚活を続けるが、再婚することはできない。配達のお姉さんに「どうしたらここから出られるか教えて欲しい」と懇願すると、彼女は「たった一つ、方法がありますよ」と言う。タクヤは、「オトドケモノ」の配達員になり、働き始めることとなった。

ある日、塚本と結婚したゆかりは、部屋に飾る絵画を「オトドケモノ」で注文する。すると、届けにきたのは配達員となったタクヤであり、ゆかりは愕然とする。タクヤは「おまたせしました、お届けものです」と言って微笑む。

ゆかりの裏切りといった展開や、オチも綺麗に決まって、これぞ『世にも奇妙な物語』という作品でした。’22夏の特別編ではピカイチだったと思います。

「オトドケモノ」制作情報

・原作:オクスツネハル『オトドケモノ』
・脚本:荒木哉仁
・演出:淵上正人
・編成、企画:渡辺恒也、狩野雄太
・プロデュース:中村亮太

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