「通いの軍隊(世にも奇妙な物語’16 春)」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 世界的な納豆ブームを受け、「ニュー・イバラキ」が日本からの独立を宣言。政府と対立し、戦争状態に陥る。サラリーマンの中には、兵隊となることを希望する人々もおり、「通勤タイプの兵隊」になることを選ぶようになっていた。

2) 前島啓一郎(西島秀俊)は、勤務する会社の不手際を謝罪しに「ニュー・イバラキ」に向かう。そこで、「お前が死んだ兵士の代わりをしろ」と言われ、兵士として働くことになる。だが、そこは9時-17時のまるで会社のような勤務体系であった。

3) 前島は、以前の同僚・森内(マギー)と再開し、ともに最前線で戦うことになる。森内とともに戦果を上げる前島だったが、森内が狙撃されてしまう。森内の代わりに、前島は夜勤を行うことになった。

4) 夜勤と知ったことで、妻・唯が戦地に弁当を届けにきてしまう。緊張感のない、まるでピクニックのような食事が行われる中、唯は「私、妊娠したの」と告げる。複雑な心境ながら、前島は喜び、父親としての自覚が芽生える。前島は見回りに出るが、そこで唯のいた場所に砲撃を受ける。慌てて前島は駆け寄るが、そこに唯の姿はなく、唯の服の切れ端と、安産祈願のお守りだけが落ちていた。前島は悲しむが、そこに再び砲撃が近づいてきていた。

詳細なあらすじ

世界的な納豆ブームを受け、「ニュー・イバラキ」が日本からの独立を宣言。政府軍との戦いが続けられていた。そんな中、兵隊になることを志願する人々が多くなっていた。

前島啓一郎(西島秀俊)は、勤務する会社が納品したライフルに「不具合があった」と上司に言われる。政府軍にお詫びにいくよう言われ、前島は「ニュー・イバラキ」に行くよう命じられる。

「弾が飛んでくるかもな」などと前島は妻・唯(中村優子)に冗談を言っている中、迷彩服や拳銃などが届けられる。翌朝、妻の弁当を持参し、まるで遠足でも行くかのように前島は戦地に出かける。

電車を待つホームでは、同じく迷彩服を着た人々がいた。「通勤タイプの兵隊」が昨今では増え、「月給120万円~、完全週休2日」という高待遇に前島は惹かれる。

「ニュー・イバラキ」の政府キャンプで、鬼頭に詫びる。だが、そこで前島は、「死亡した兵士の穴埋めのため、戦場に出ろ」と言われてしまう。前島は上司と相談し、しばらくは兵士として働くこととなった。

慣れない肉体労働で疲労困憊となる中、かつての同僚・森内(マギー)に出会う。9時-17時の勤務であり、和気あいあいとした環境、さらには国からも給与が支給されることに、前島は通勤タイプの兵隊を「いいかもな」と思うようになる。

だが、知人が戦死していたことを聞き、敵に襲われる兵隊を見かけたことから、やはりそこは戦地なのだと思い知る。だが、負傷した兵士を偶然救ったことから、前島は表彰される。

前島は、森内に「最前線に行こう」と誘われ、強引に参加することになってしまう。だが、そこでも銃を片手に奮闘し、森内とのコンビで戦果を着実に上げて行く。

戦場にも慣れてきた頃、森内が狙撃されてしまう。さらには、前島は敵兵に取り囲まれてしまう。「俺は兵士じゃない。会社の命令で来ているだけなんだ」と言う。銃口を向けられ、死を覚悟する中、就業の鐘が鳴る。すると、敵兵も帰っていくのだった。

負傷した森内を支えながら帰還し、前島は森内の代わりに夜勤を行うことになる。そんな中、妻・唯が戦地へとやってくる。唯は、弁当を差し入れにやってきたのだった。そこで彼女は、「私、赤ちゃんできたみたい」と明かす。

前島は、「凄く嬉しい…」と言いつつも、疲れている様子を唯に指摘される。諦めていたと言う唯は、母親となれることを喜んでいた。「俺、頑張るから」と言い、前島は妻に見送られ、見回りに向かう。

そんな中、唯のいた近くに砲撃を受ける。前島は慌てて向かうが、そこに唯の姿はなく、安産祈願のお守りだけが置かれていた。前島がそのお守りを握りしめる中、砲撃が近づいてきた。

原作:

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