「明日へのワープ」(世にも奇妙な物語 第521話)あらすじ・ネタバレ・結末

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映画監督になることを夢見ている小林峰雄(三浦春馬)は、レンタルDVD屋でバイトをする傍ら、自主制作映画を作り続けていた。だが、すでに28歳を迎え、女優志望の恋人・須藤由紀(佐久間由衣)にも、そろそろ夢を見るのもやめてほしい、現実を見て欲しいと言われてしまうが、耳を貸さなかった。

そんなある日、峰雄は脚本を映画会社の社員に見せるもいい返事を得られなかった。結果、不眠症に悩まされていたこともあり、心療内科を受診する。精神科医の宇堂公康(相島一之)医師は、まだ治験段階である薬の服用を勧める。

その薬の名前は「アイリウム」という。アイリウムは、1錠服用すると、そこから24時間分の記憶が無くなる。つまりは、服用から「24時間、未来にワープした」かのような感覚になれる薬だという。

峰雄は、同級生の結婚式に出席することが憂鬱であったため、内服してから出席するのだが、見事にその間の記憶がなくなっていた。さらには、内服してから辛い2日連続での勤務もこなすなど、次第に「アイリウム」をたびたび内服するようになる。

そんな中、コンペにも落選し、さらには由紀が同棲していたアパートから出ていってしまう。そのことで自暴自棄となった峰雄は、アイリウムを多量に服用する。すると、気づくと2033年、15年後にワープしていた。

峰雄は地方に暮らし、由紀と結婚していたが彼女は3年前に他界。小学生の女の子が一人いた。峰雄はフリーのライターとして生計を立てていた。そうしたことが次第に分かったところで、峰雄は自分が映画祭のコンペで受賞していたことを知る。受賞作のフィルムを見ると、そこには由紀の姿が映っていた。

その映画を見て、峰雄は「どうせなら苦しさも全て自分の身に刻んでおきたかった」と、アイリウムを多量服薬したことを悔やむ…だがそこで、峰雄は目を再び覚ます。実は、アイリウムとは「幻想体験を見せることで、自分にとって必要なことを気付かせてくれる」薬だったのだ。

峰雄は家に戻り、由紀に「話そう、これからの俺たちのことを」と言う。そして翌日、同級生の結婚式に出席するのだった。

世にも奇妙な物語’18春の特別編(2018年5月12日放送)
脚本:安江渡

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