「クイズのおっさん(世にも奇妙な物語’16 春)」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 冴えない会社員・古賀三郎(高橋一生)は、クイズだけは得意であったため、クイズ番組に出演し、優勝する。そこで、優勝賞金100万円のほかに、副賞「クイズ1年分」を手に入れる。

2) そこから、古賀はクイズを出題され続けるクイズのおっさん(松重豊)に付きまとわれることになる。家にいる間、ずっと古賀はクイズを出題され続けるようになる。最初は鬱陶しいと思っていたが、次第に古賀は寝食をともにして仲良くなっていく。

3) 会社をリストラされて再就職がなかなか上手くいかない時、恋していた女性に騙され、さらにはボッタクリバーで殴られてしまった時、そんな時でもクイズのおっさんは寄り添い、クイズで勇気づけていた。

4) 1年を迎え、ついにクイズのおっさんはいなくなってしまう。1人暮らしに戻った古賀は、「第二回 クイズ王決定戦」を見て、再び「クイズ1年分」が副賞であると知り、優勝者に嫉妬を覚える。

詳細なあらすじ

古賀三郎(高橋一生)は、「代わり映えしない日常に、ほんの少しの変化が欲しかった」ということで、クイズ番組に出演する。古賀はクイズ王となるが、それでも何も変わらなかった…「彼」がやってくるまでは。

古賀の前に、クイズのおっさん(松重豊)が突然現れる。彼は玄関先でクイズを出題し、古賀はついつい答えてしまう。戸惑いながらも思い返してみると、賞品として、優勝賞金100万円に加え、副賞として「クイズ1年分」が贈られていたのだった。しかも、契約書によると、副賞を拒否することはできなかった。

翌朝、古賀は恐る恐る玄関先に出る。そこでいきなりクイズを出され、「警察を呼ぶぞ」と怒る。出勤すると、古賀は上司から叱責されてしまう。営業成績万年ビリの古賀は、「クイズ王」と揶揄され、社内でも浮いた存在だった。

古賀は、惣菜屋の森本ゆみ(藤本泉)に恋して、毎日のように通っていた。クイズのおっさんは、2人のやりとりを見ていた上で、ビートルズの曲『She loves you』が答えとなる問題を出す。

雨が降る夜、古賀は気になって玄関の外を見る。古賀は気になり、そこで凍えるクイズのおっさんを見つける。不憫に思った古賀は、家に入れてタオルを差し出し、温かいスープを飲ませる。

「どうしてこのお仕事をされてるんですか?ご家族は心配されないんですか?」と訊くが、クイズのおっさんは何も答えない。さらには、「空き巣が心配だから」と、合鍵を渡して自宅にいてもいい、と言う。寝食をともにし、次第に古賀はクイズのおっさんと仲良くなっていく。

いつもの惣菜屋で、ゆみから古賀は彼女が勤めるカラオケバーに誘われる。そこでゆみは、「借金があるんです。前の彼の借金を押し付けられちゃって…」と身の上を語り出す。古賀は「いくらくらいあるんですか?」と訊くと、「200万円くらいです」とゆみは答える。

古賀は、慌ててATMに向かい、クイズ番組の賞金100万円を差し出す。「森本さんのためになれればいいな」と言う。「どうしてそんなに優しくしてくれるんですか?」と訊くゆみに、「僕は、あなたのことを愛しているから…」と言おうとする。だが、それを遮るように、店員が「閉店です」と言って32万円もの飲み台を請求する。

古賀はしたたかに殴られるが、そこにクイズのおっさんが現れて助けようとしてくれる。2人とも殴られ、一緒に支え合うようにして帰宅する。

急にリストラを勧告され、古賀は「家でクイズでもやってろ」と言われてしまう。職探しを行うが資格もなく、「特技 クイズ」という履歴書もバカにされてしまう。「クイズなんか、どうでもいい!」と言ってヤケになる古賀に、クイズのおっさんは「倒れても倒れても立ち上がることである」という名言が答えになるクイズを出し、励ます。

1年後、最後の問題を出すクイズのおっさんは、「友達」が答えのクイズを出す。おっさんがいなくなった部屋で、古賀は渡した合鍵を手にする。

帰宅した古賀は、1人になった部屋で夕飯をとる。そこで、テレビ番組『第二回 クイズ王決定戦』を観る。再び、副賞として「クイズ1年分」が与えられることを知り、胸のざわめきを感じる。そのざわつきの正体が、クイズの答えと同じ「嫉妬」であると古賀は悟るのだった。

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