簡単なあらすじ
1) 佐野さくら(藤原さくら)は、中村真美(夏帆)の披露宴で、スピーチを行う。吃音を持ちながらも、彼女はスピーチを無事に終え、曲を疲労する。それからまもなく、さくらは喉の手術を行うために入院する。
2) 声を失う可能性がある中、さくらは手術の同意書になかなかサインできない。だが、神代広平(福山雅治)は彼女を説得し、「声を残すために早く手術するんだ」と言う。さくらは手術に同意し、無事に手術を終える。
3) 手術を終えて退院した日、さくらは真美や空一に手紙を残して姿を消してしまう。真美への手紙には、「私、先生への気持ち、断ち切れなかった。でも、先生は音楽を通してしか私を見てくれない。好きな人と一緒にいるだけで嬉しいなんてウソだよ。凄く苦しい」と書かれていた。
4) 神代は、さくらに届くことを信じ、音楽を続けていた。シェリルにも楽曲提供を行い、多くの人が神代の曲を聴いていた。そんな中、さくらの曲をシェリルがカバーする話が持ち上がり、神代はさくらに許可をとりにいく。そこで、さくらが路上ライブを続けていることを知り、カバーの話を断る。さくらの隣にには空一がおり、神代はさくらに声をかけずに立ち去るのだった。
起:さくらの手術
佐野さくら(藤原さくら)は、神代広平(福山雅治)に「声を失う前に、言っておきたいことがあります」と言う。2人で話をしているところ、天野空一(菅田将暉)が迎えにやってくる。
さくらは、中村真美(夏帆)の披露宴で、スピーチを行う。吃音を持ちながらも、さくらは挑戦し、「私は色んなものと出会えました。最高のラヴソングを作ることができました」と言い、『SOUP』を歌う。ところが、野外の披露宴で雨が降り、歌の途中で屋内に皆、入ることになる。
さくらは、手術を控え、入院することになる。だが、さくらは手術の同意書になかなかサインできなかった。そんなさくらの病室に、神代がやってくる。さくらは、呆然として神代の声にも耳を貸さない。
空一は、「手術を延期しても…」と言うが、神代は「ダメだ。延期すればその分、病気は進行する。それを彼女は望むと思うか?」と言う。
神代は、病室で思い出の歌『500マイル』を歌う。途中からさくらも口ずさみ、彼女はいつしか涙を流す。「歌いたい…私、歌いたいです」と、声を失う恐怖を口にする。そんな彼女に、神代は「歌うために手術を受けるんだ。明日受ける手術は、歌うためなんだから」と言う。
主治医・増村泰造(田中哲司)は手術を終え、神代に「声帯はほぼ無傷だ」と、声が残ったのだと明かす。神代は喜び、増村に感謝する。3週間後、さくらは退院する。ライブハウス・Sでは、さくらの退院祝いのパーティーが準備されていた。
承:さくらの旅立ち
さくらは「真美へ」「空一へ」という手紙を自室に残し、姿を消してしまう。空一には、「ごめん、空一は優しすぎて、その優しさに応えられそうにないよ。迷惑かけちゃうかもしれないけど、一人で頑張ってみたい」と書かれていた。空一は、手紙を読むとそのまま外へと飛び出してしまう。
真美は、「先生はさくらの本当の気持ち、知ってるでしょ?さくらは、失恋すらできなかった。なんでちゃんとさくらを捨ててやらなかったの?」と神代を責める。
真美への手紙には、「私、先生への気持ち、断ち切れなかった。でも、先生は音楽を通してしか私を見てくれない。好きな人と一緒にいるだけで嬉しいなんてウソだよ。凄く苦しい」と書かれていた。
転:神代の決意
夏の盛りを迎え、真美は、さくらと会ったのだと神代へと伝える。「さくらは、逃げたんじゃなく、前に進むために1人になった」のだ真美は伝える。そして、「音楽頑張ってください。先生の曲を聴くの楽しみにしています」というさくらの神代への伝言を伝える。空一は、調理師学校で免許をとるために以前にも増して頑張っていた。
さくらが、音楽をすでにやめてしまったのだと知り、神代は落胆する。神代は宍戸夏希(水野美紀)に、「俺は佐野さんが傷つくって知っていたよ。でも、音楽をやるために、一緒にいたかった。こんな年になっても、まだ夢の続きを見ていたのかと思った…でも、違ってた。俺が音楽をやってたのは、佐野さんがいたから」と明かす。
夏希は、神代がさくらに恋をしていたと指摘する。神代は、「そうだよ」と認める。そんな神代に、夏希は「音楽は逃げていかないよ。音楽を続けていれば、いつか会えると思うよ」と言う。
結:さくらの歌声
2年後、神代はシェリルの楽曲提供を行っていた。だが、シェリルは、「聴いて欲しい誰かさんに書いてるんでしょ」と言う。シェリルは、さくらの曲『好きよ 好きよ 好きよ』をカバーしたい、と言う。
神代は、さくらにカバーの許可をとるため、さくらの住む転居先へと向かう。自動車の整備工場で、さくらは働いているのだという。だが、彼女は夏休みで1週間後なのだという。
落胆して神代は帰ろうとするが、バスの中でさくらを見かける。慌てて降りた神代は、路上ライブを行うさくらを発見する。だが、『好きよ 好きよ 好きよ』を歌うさくらの傍らには、空一がいた。
神代は、「佐野さんの曲のカバーの話、なしだ。彼女、歌ってるんだ。現役だ」と弦巻に電話し、カバーの話を断る。
神代は、遠くでさくらの歌を聴き、声をかけずに立ち去る。その表情は、寂しげながらも、さくらが音楽を続けていることをどこか喜んでいるようだった。
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