「天使と悪魔」あらすじ・ネタバレ

簡単なあらすじ

1) カメルレンゴ(ローマ教皇の秘書長)であるパトリック・マッケンナ(ユアン・マクレガー)は、「父」と慕っていた教皇が、反物質を認め、「神の御業を証明するものだ」と受け入れようとしていたことに反発する。そのため、教会と対立する科学者組織「イルミナティ」が蘇り、科学が教会への脅威を及ぼそうとしているかのように見せかけようと計画する。

2) パトリックは、血栓症の持病をもつ教皇を、治療薬ヘパリンの過剰投与で殺害する。その後、暗殺者ミスター・グレイ(ニコライ・リー・カース)を雇い、CERN(欧州原子核研究機構)でシルバーノ・ベンティヴォリオ(カーメン・アルジェンツィアノ)を殺害させ、反物質を奪わせる。

3) パトリックは、イルミナティを装い、ミスター・グレイに4人の新教皇の有力候補者(プレフェリーティ)を誘拐させる。そして、1人ずつ焼印を押し、殺害させるのだった。ハーバード大学のロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)は、3人のプレフェリーティを殺害されてしまうも、最後の1人、バッジア枢機卿救出に成功する。バッジア枢機卿の証言から、監禁されていたカステル・サンタンジェロに反物質があるのではないか、と考えるがそこにはなかった。

4) パトリックは、スイス衛兵隊長・リヒターに襲われたと偽装し、自らの胸に焼印を押し当てる。鍵の向きが逆であるため、逆さに磔にされた初代教皇の墓であるネクロポリスに反物質があるとラングドンは推理する。反物質を発見し、パトリックはヘリコプターの自動操縦で反物質を上空へと移動させ、人々を救う。パトリックは、教皇に選出されようとしていた。

5) だが、リヒターとパトリックの会話は映像として残っており、リヒターの持っていた鍵で、パトリックの計画であることは明るみに出る。パトリックは逃げ場を失い、自らの体に火を放ち、死亡するのだった。

詳細なあらすじ

ローマでは、教皇が亡くなり、漁夫の指輪が破壊された。葬儀が行われ、新たな教皇を選出するコンクラーヴェが行われようとしていた。

一方、CERN(欧州原子核研究機構)では、ヴィットリア・ヴェトラ(アイェレット・ゾラー)反物質の実験を待つよう言われるが、上司を説得して実験を継続する。実験の結果、反物質が得られてヴィットリアは喜ぶ。。

ヴィットリアは、モニターで話していた同僚・シルバーノ・ベンティヴォリオ(カーメン・アルジェンツィアノ)に会いに行く。網膜スキャンによる厳重なセキュリティで守られている中、シルバーノは何者かに殺害される。セキュリティを突破するため、彼の眼球は抉り出されていた。

ハーバード大学のロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)に、バチカンからの刑事クラウディオ・ヴィンチェンジー(デヴィッド・パスクエジ)が会いにくる。そして、そこでイルミナティの紋章を見せる。ラングドンが、イルミナティについての本を書こうとしていたことや、ジャック・ソニエールの死を発端とする「キリスト教にまつわる秘密」を解き明かした(ダ・ヴィンチ・コード)ため、クラウディオはやってきたのだった。

新教皇の有力候補者(プレフェリーティ)の4人が、全員誘拐されていた。そして、イルミナティの紋章と脅迫状を送りつけてきたのだった。ラングドンは、事件解決のため、バチカンへと同行を求められる。

イルミナティは、16世紀まで科学者たちの集まりだった。だが、バチカンは彼らの存在を問題視し、壊滅させたのだった。

ラングドンは、バチカンでオリヴェッティ(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)に出迎えられる。

スイス衛兵隊長のリヒター(ステラン・スカルスガルド)に会いに行くと、そこにはヴィットリアがいた。ヴィットリアは、研究室で殺人が起こり、反物質が盗まれたのだと明かす。両端に電磁石がついた容器に入っていたが、午前0時にバッテリーが切れた時、凄まじい爆発が起こるのだという。

誘拐犯は、4人に烙印を押し、全員殺害するという犯行声明を送りつけていた。ラングドンは、「土・水・火・空気・イルミナティ」の焼印を押して、イルミナティが「科学の祭壇」と呼ぶ場所で、プレフェリーティを1人ずつ殺害するのだと考える。

ラングドンは、犯行声明の中にある、「啓示の道」の起点となる場所を探ろうとする。教皇は亡くなったため、カメルレンゴ(ローマ教皇の秘書長)であるパトリック・マッケンナ(ユアン・マクレガー)に許可をもらい、記録保管所に入りたいと申し出る。

パトリックは、バチカン市国の区域ごとに電力を落とし、場所を絞り込んではどうかと提案する。さらに、反物質の存在を知る者のリストをヴィットリアに依頼する。

パトリックは、ラングドンに「神を信じますか?」と訊ねる。ラングドンは、「私の心は、宗教に向きません」と正直に言う。パトリックは、記録保管所に入ることを許可する。

シュトラウス(アーミン・ミューラー=スタール)枢機卿は、コンクラーヴェの進行の責務を負っており、避難するのではなく、建物に篭もるため、「扉を封印せよ」とパトリックに指示する。

ラングドンは、記録保管所でガリレオが書いた本を読みたいと考えていた。ガリレオ裁判記録に案内される。室内の酸素は必要最低限に保たれているのだという。

プレフェリーティの1人の前に、男が現れる。彼は、「土」と書かれた焼印を火にくべる。

ラングドンは、イルミナティの手紙の一部には、「503」と書かれているのを気にかけていた。503は、ローマ数字で「DIII」であり、ガリレオの3番目の書籍『真実の図表』をラングドンは調べる。その書籍の5ページ目には、透かし模様と英語の文章が記されていた。

ラングドンは、書き記すようヴィットリアには言うが、「時間がない」と言い、彼女はそのページを破りとってしまう。そのページの暗号を解読し、ラファエロの墓が殺害の現場であるとラングドンは推理する。

ラファエルの墓には、天窓があり、ラングドンはより確信を深める。だが、ヴィットリアは、ラファエロの墓が移設されていたことに気づく。だが、カトリック教会のため、ラファエロの建てた礼拝堂が正解の場所であった。

ポポロ広場に向かうと、指定時刻の8時となった。修復中のキージ礼拝堂の中に入ると、そこには天窓があった。床には、「空からの死」と書かれており、地下へと通じる穴があった。そこに向かうと、「土」と焼印が押され、下半身が土に埋められた犠牲者の遺体が置かれていた。一方、コンクラーヴェでは、プレフェリーティが救出されるのを待つため、皆が自分に投票し、必要投票数に達しないようにしていた。

ラングドンは、次のイルミナティの芸術家は、ベルリーニであると考える。その像の示す先に「空」を示す作品がないか、ラングドンは考える。そして、サン・ピエトロ広場が次の現場となりうると推理した。

オベリスク(記念碑)の中に、「空気の彫刻」がないかラングドンは探す。バスレリーフを見て回ると、「西風」と書かれたものを発見する。9時となり、次の犠牲者が現れるはずだった。少女は血液を流したプレフェリーティを発見する。彼はまだ息があったが、胸を刺されており、間もなく死亡する。

遺体の傍らには、手紙が置かれていた。そこには、教皇が持病治療のために使っていたヘパリンで、死に追いやったと仄めかす記述があった。

ラングドンは、次の現場となる、ベルリーニの彫刻で「火」にまつわるものがないか考え始めるが、数が多く絞りこめなかった。そのため、記録保管所に再び向かうことにする。一方、ヴィットリアは、シルバーノの日記を読むことにした。

ラングドンは、教会の資産リストを調べるため、ヴァチカン銀行の資料庫に入る。そこで、「聖テレサの法悦」の彫刻がベルリーニの意向で移動されたことを知る。そして、書籍には「火」の記述があった。

そんな中、保管庫の電力が落とされ、酸素供給が断たれてしまう。ラングドンは、書庫を倒し、ドアを破壊しようとするが、失敗する。さらに彼は、警備員の拳銃で外に出ようとするが、ドアは破れなかった。酸欠によりラングドンは気絶してしまう。

ヴィットリアは、パトリックに連れ出される。そこで、パトリックは軍隊に入隊した経験があり、ヘリを運転して傷病兵を移動させていたと告白する。

ラングドンが倒した書棚の重さ、そして拳銃で撃った衝撃により、ついにドアが破られ、彼は命を取り留める。

パトリックは、「教皇が死亡したのなら、内部の者の犯行」と考えていると、ヴィットリアに伝える。パトリックは、教皇がヘパリン過剰投与で死亡したのか調べるため、棺を開ける。教皇の口は黒色化しており、ヘパリン過剰投与を裏付けた。

ラングドンは、次の現場となりうる場所を特定して向かう。さらに、命を狙われたため、衛兵隊にイルミナティが入り込んでいると考える。また、ヴィットリアは、シルバーノの日記がなくなっているのを発見する。

パトリックは、コンクラーヴェが行われる中、教皇が暗殺され、イルミナティに攻撃を受けていることを告げる。そして、コンクラーヴェを中止し、建物内部に入れ、広場の人々を避難させることを提案する。だが、シュトラウスはコンクラーヴェを中止しない。

ラングドンたちは、教会内部に入るすると、プレフェリーティが火あぶりにされていた。暗殺者ミスター・グレイ(ニコライ・リー・カース)はまだ教会内におり、警官たちを次々に射殺していく。オリヴェッティも殺害された。ラングドンは、金網を蹴破り、地下への通路へと逃げ出す。

シルバーノの日記は、リヒターが「事件の証拠品」として奪ってしまっていた。ヴィットリアは抗議するが、リヒターは返そうとしない。

本来はクルマが入れないはずの場所にグレイのバンが現れ、警官2人が近づいていく。暗殺者ミスター・グレイは2人を殺害する。

「水」の焼印が押されたプレフェリーティが、広場の噴水場所に重りをつけられた状態で沈められる。ラングドンは、その場にいた人々たちとともに、バッジア枢機卿を救出する。バッジアは、監禁されていた場所を「カステル・サンタンジェロ」であると告げる。

ラングドンは、カステル・サンタンジェロに反物質が隠されていると考える。そこにヴィットリアが現れ、「リヒターは信用できない。シルバーノの日記を奪われた」と言う。

ラングドンは、天使の槍が示す先に、反物質があるはずであると言う。その先には、グレイのバンがあった。警官の遺体があったが、反物質はなかった。ラングドンは、床の一部に、五芒星を発見する。中に描かれた目の示す先に、ロバートは通路を発見する。

狭い通路の先には、監禁場所があった。また、そこにはバチカンへと通じる秘密の通路があった。ラングドンは、行き止まりの部屋で反物質を探す。「教皇」の象徴である交差した鍵の焼印があることから、ラングドンはカメルレンゴであるパトリックが次に狙われるのではないか、と考える。

パトリックに警告をしようとしたところ、ミスター・グレイが現れる。携帯電話を燃やすよう命じられてしまうため、ラングドンたちは連絡手段を奪われる。彼らは、バチカンへと通じる道を辿り、パトリックを救出しに向かう。一方、その途中でミスター・グレイは、依頼主の指定されたクルマに乗り、爆発が起こって始末される。

パトリックがいる部屋に、リヒターがやってきていた。人払いがされている中、パトリックの悲鳴が上がる。パトリックの胸には鍵の焼印が押されており、銃を持ったリヒターは射殺される。

焼印の押された鍵の向きが逆であることから、ラングドンは、反物質のある場所が、逆さに磔にされた初代教皇の墓であるネクロポリスにあると考える。

ラングドンたちは、反物質を発見する。ヴィットリアは、反物質の入った容器のバッテリーを交換しようとする。だが、残り時間5分以下となっているため、バッテリー交換は不可能だった。

地下であるため、反物質を置いて逃げることをヴィットリアは提案するが、パトリックは、反物質を持ってサン・ピエトロ広場へと向かう。そして、パトリックはヘリコプターに乗り、上昇させる。

途中で、自動操縦に切り替えて、パトリックはなおも上昇させる。一方、彼はパラシュートで飛び降りていた。凄まじい爆発が上空で起こり、広場の人々はその場に伏せた。そんな中、パトリックは体を打ちつけながらも、地上にパラシュートで舞い降りるのだった。

人々は奇跡を目の当たりにし、パトリックに盛大な拍手をおくる。シュトラウス枢機卿らにも、パトリックが人々を救ったのだと伝えられる。

ヴィットリアは、反物質が恐ろしい事態を引き起こしたため、研究をやめようとしていた。だが、ラングドンは「研究を続け、世界を変えてくれ」と言う。

パトリックを称える声が高まるが、シュトラウス枢機卿は「彼には資格がない」と反対する。ところが、「崇拝の歓呼による選出」によりパトリックを教皇にすると主張する者が多く、シュトラウス枢機卿は押し切られる。

ラングドンは、リヒターの持っていた鍵で、パトリックとリヒターがいた部屋の映像を見る。

そこで、リヒターはシルバーノの日記を読んだと告げた。反物質の発見を受け入れようとする教皇に反発し、パトリックはイルミナティが蘇り、教会はイルミナティによる攻撃を受けていると見せかけたのだった。

パトリックは、リヒターに「もう終わりだこのことは、シメオン神父にも告げた」と言う。ところが、そこでパトリックは鍵の焼印を胸に押した。リヒターは、拳銃を持っており、その状況を見た刑事たちは、リヒターを射殺したのだった。

真実を知るリヒター、シメオン神父は混乱の中で射殺されてしまう。だが、リヒターは真実を明らかにするため、鍵を握っていたのだった。その一連の映像を見たラングドンは、シュトラウス枢機卿にも見せるのだった。

パトリックは、コンクラーヴェが行われる部屋へと向かう。枢機卿会に召喚されたパトリックは、シュトラウス枢機卿たちの前に現れる。だが、そこにいる人々は、すでに真実を知っており、敵意をパトリックに向けていた。

パトリックは、無言でその場を離れる。だが、すでに逃げ場を失ったパトリックは、刑事に取り込まれる直前に、自らの体に油を浴び、火を放つのだった。

パトリックは、「内蔵への損傷」で死亡したと報道された。その後行われたコンクラーヴェにより、プレフェリーティで生き残ったバッジア枢機卿が教皇に選出される。

シュトラウス枢機卿は、事件を解決に導いたラングドンに感謝する。そして、論文を書くために必要な書籍を、ラングドンに貸与するのだった。そして、シュトラウス枢機卿は「神が君を遣わした」と言う。

前作:「ダ・ヴィンチ・コード」あらすじ・ネタバレ



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