映画「デス・ウィッシュ」あらすじ・ネタバレ・解説

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シカゴの外科医ポール・カージー(ポール・カージー)は、妻ルーシー(エリザベス・シュー)と娘ジョーダン(カミラ・モローネ)と平穏に暮らしていた。だが、自宅に侵入した三人組の強盗により、妻ルーシーは殺害され、娘ジョーダンは昏睡状態となってしまう。犯人の一人はレストランのボーイ・ミゲルであり、預けられた車の鍵を使い、カーナビから住所を割り出していたのだった。

テキサス州で、妻ルーシーの葬儀が行われ、ポールは義父ベン(レン・キャリオー)「自分の身は自分で守るしかない」との一言で、警察を当てにするのではなく、自分で守るしかないと気付く。さらには、警察の未解決事件リストが多数あるのを見たポールは、自らの手で悪人を成敗する必要があると考え始めるのだった。

捜査に進展が見られず、ケビン・レインズ刑事(ディーン・ノリス)への不満を溜めていたポールは、ある晩、女性に絡む2人の男に出くわす。ポールは女性を助けようと思うが、男たちに殴られてしまう。拳銃を買おうと思うも、防犯カメラで撮影されていたため、ポールは買うのを躊躇う。

その後、勤務している病院で、負傷したギャングが搬送されてきて、ポールはそのギャングの拳銃を盗む。ネットでその使い方を覚えたポールは、拳銃を用いて、車泥棒の犯行を止める。

ポールの行動が目撃者によって動画を撮られ、ネットで拡散されていく。次第に彼は、「シカゴの死神」と呼ばれるようになるのだった。ポールはその後、「アイスクリームマン」として知られるドラッグの売人を殺害し、さらに有名になる。

ポールの勤務する病院に、自宅へと押し入った強盗の一人であるミゲルが搬送されてくる。ミゲルは、家から盗まれた腕時計をしていた。ミゲルの死亡し、ポールは彼のスマホから盗品を売りさばいている場所などの情報を入手するのだった。

ポールは、盗品を売りさばいている酒屋を訪れ、店主ポニーテールをダーツの矢で刺しながら、「家から盗んだものを返せ」と要求する。ポニーテールは仲間を密かに呼んでいたが、その仲間を倒し、ルーシーを殺害したのが自動車修理工のジョーが犯人であると判明する。

ポールは、ジョーを待ち伏せし、メスで切って神経めがけてブレーキ液を注入して拷問する。ジョーは「撃ったのはリーダーのノックスだ」と明かし、車を押さえていたジャッキを外して、彼の頭を潰して殺害するのだった。

ポールは、ノックスを殺害すべく、ナイトクラブへと出向く。ポールはノックスの電話番号にかけて居場所を知った後、銃を撃つのだが、その直後に激しい銃撃戦となる。互いに負傷し、ポールは自宅へと戻る。そこで、ジョーダンが意識を取り戻したと知るのだった。

1週間後、ポールはジョーダンを自宅へと戻す。ノックスは病院へと現れ、ポールを暗に脅すのだった。ポールは、銃器を購入し、ジョーダンを守ろうと考えるのだった。

ノックスと仲間2人が、ポールの家へと侵入しようとしていた。ポールは、庭にいる男たちを見て、ジョーダンを階段下のクローゼットへと隠し、警察に通報するよう指示する。

ポールは寝室で2人を迎え撃って倒す。その後、地下室にいるノックスを倒しに向かうのだった。ノックスはポールの肩を撃ち、ジョーダンを「生きたまま焼く」と脅す。だが、ジョーダンの叫び声に気を取られたノックスに向け、ポールはアサルトライフルを取り出し、ノックスを射殺するのだった。

レインズ刑事は、ポールが「シカゴの死神」ではないかと疑っていた。だが、ポールは復讐を遂げたため、「シカゴの死神」とはならないことを暗に伝えるのだった。

数ヶ月後、ポールはニューヨーク大学にジョーダンを降ろした。その帰り道、ベルボーイからバッグを盗む男を見かける。ポールは彼に呼びかけ、指で作った銃の形を向けるのだった。

解説

本作は、1974年に公開された映画『狼よさらば』(Death Wish)のリメイク版である。本作のイーライ・ロス監督は、『ホステル』シリーズの脚本・監督を担当したことでも知られ、本作でアクション映画に初挑戦している。

全米公開に直前、2018年2月14日にフロリダ州の高校で銃乱射事件が発生し、本作は批判されることもあった。だが、イーライ・ロス監督は「私は家族について語りたかった」と言い、暴力・銃社会がテーマではなく、家族を守るためにどうすべきかという点を描きたかったと語っている。

オリジナル作品で、チャールズ・ブロンソン演じるポール・カージーは建築家であったが、本作では外科医として描かれている点も異なる。なお、リメイクを検討していたシルベスター・スタローンは、警官として描こうとしていたのだという。

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