簡単なあらすじ
1) ニューヨーク市警のジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)刑事は、息子のジャック(ジェイ・コートニー)が、モスクワで殺人罪によって身柄を拘束されたと知り、モスクワへと向かう。
2) だが、実はジャックはCIAのエージェントであり、投獄された元政治家のユーリ・コマロフ(セバスチャン・コッホ)を連れ出すため、裁判所の証言台にコマロフを立たせようと、わざと拘束されたのだった。
3) コマロフは、政治家ヴィクター・チャガーリン(セルゲイ・コルスニコフ)の悪行の証拠を握っていた。コマロフは、その証拠と引き換えに、娘のイリーナ(ユーリヤ・スニギル)とともにアメリカへの亡命を希望していた。ところが、コマロフはそんな証拠は持っておらず、イリーナとともに逃亡し、濃縮ウランを売りさばこうとしていた。
4) コマロフの狙いを知ったマクレーン親子は、コマロフを捕らえようとする。だが、コマロフは抵抗して揉みあいになり、ジャックはコマロフを屋上から投げ、死亡する。イリーナもまた、父の仇をとろうとヘリで建物に突っ込み、死亡する。マクレーン親子は間一髪で難を逃れ、無事に帰国するのだった。
ここがポイント
シリーズとしては初の「親子」によるジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)の活躍を描いている。まさに『ダイ・ハード』らしい爽快なアクションと、飽きさせない展開でストーリーが進んで行く。
仲の悪かった娘・ルーシー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)と和解しているシーンも、シリーズファンとしては嬉しいのでは。
起:ジャックの拘束
ニューヨーク市警のジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)刑事は、息子のジャック(ジェイ・コートニー)が、モスクワで殺人罪によって身柄を拘束されたと知る。ジャックは長年、音信不通であり、その知らせにジョンは驚く。
ジョンは、娘でジャックの姉であるルーシー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に見送られ、モスクワへと向かう。ジャックは裁判所に出廷し、「コマロフに指示された」と証言する予定であった。そこで、ロシアの元大物政治家で現在は投獄されているユーリ・コマロフ(セバスチャン・コッホ)が出廷することとなった。
承:ジャックの正体
裁判中、爆発が起こる。その混乱に乗じて、ジャックはコマロフを連れ出す。実は、ジャックはCIAのエージェントであり、約3年間、おとり捜査を続けていた。出廷して、コマロフを証言台に立たせようとしたのも作戦の一環であった。
コマロフは、政治家ヴィクター・チャガーリン(セルゲイ・コルスニコフ)の悪行の証拠を握っていた。コマロフは、その証拠と引き換えに、娘のイリーナ(ユーリヤ・スニギル)とともにアメリカへの亡命を希望していた。
転:コマロフの狙い
ジャックは、コマロフを連れて、イリーナと落ち合う予定となっていたホテルへと向かう。だがそこで、イリーナは父親であるコマロフを裏切り、チャガーリンの手下であるアリク(ラシャ・ブコヴィッチ)とともに、コマロフを拉致する。
ジョンとジャックは、コマロフの握る「証拠ファイル」の保管されたチェルノブイリへと向かう。チャガーリンは、核燃料である濃縮ウランを横流ししており、チェルノブイリ原発事故の原因は、その横流しだったのだという。
一方、コマロフは、ファイルの保管されている金庫をアリクに命じられて開けるのだが、そこにあったのは数十億ドルの価値のある濃縮ウランだった。コマロフとイリーナは、濃縮ウランを入手し、転売して大金を得ようとしていたのだった。
コマロフは、アリクを射殺し、用済みとなったチャガーリンを暗殺させるのだった。コマロフは、イリーナとともに逃亡しようとするが、ジョンとジャックは、時同じくして駆けつける。
結:ダイ・ハード親子
ジョンたちは、コマロフの狙いに気づき、コマロフを捕らえる。イリーナは、父親を助け出そうと、ヘリコプターから攻撃を行う。コマロフは逃げ出そうとするも、ジャックと揉み合いになり、屋上から突き落とされて、イリーナの操縦するヘリコプターのローターに巻き込まれて死亡する。
イリーナは、父親の復讐のため、ヘリに乗ったまま建物に突っ込んでくるのだが、ジョンとジャックは、プールに飛び込んで事なきを得る。
ジョンとジャックは帰国し、空港でルーシーに再会する。再会を喜ぶ家族は、一緒に帰路につくのだった。