映画「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」あらすじ・ネタバレ・結末

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簡単なあらすじ

1) 1965年、南ベトナム・ハウザン省。ベトナム戦争の真っ只中で、アメリカ合衆国軍事アナリストであるダニエル・エルズバーグは、ベトナム戦争の戦況悪化を報告するが、ロバート・マクナマラ国防長官はマスコミに対して「戦況はよくなっている」と嘘をつくのだった。

2) エルズバーグはその後、国防総省からベトナム戦争に関する機密文書を持ち出す。そして、2人の同僚とともに文書のコピーを作成し、この機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」をニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストの記者たちに渡す。

3) 1971年、ケイ・グラハムは自殺した夫の後を継ぎ、ワシントンポストの経営を行っていた。そんな中、「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在が持ち上がり、記事にすべきかどうか判断を迫られていた。政府から訴えられる可能性がありながらも、グラハムは記事掲載に踏み切る。

4) ニクソン大統領は司法省に命じて、記事の差し止め命令を求める訴訟を連邦地方裁判所に起こした。だが、連邦最高裁判所では、政府の訴えは却下され、グラハムたちの勝利が確定した。一方、ウォーターゲート・ホテルでは、ニクソン大統領再選委員会の関係者が侵入し、盗聴器を仕掛けようとしていた。彼は、警備員に逮捕された。これこそが、ニクソン大統領が辞任にまで至った「ウォーター・ゲート事件」の始まりだった。

詳細なあらすじ

1965年、南ベトナム・ハウザン省。ベトナム戦争の真っ只中で、アメリカ合衆国軍事アナリストであるダニエル・エルズバーグは、軍隊に同行してその戦況を調査していた。その中で、「見えざる敵」に兵士が狙撃される様などを見て、明らかに戦況は悪化していると考えられた。

その結果を、エルズバーグは報告する。ロバート・マクナマラ国防長官もその報告を受けていたが、マスコミに対しては「戦況はよくなっている」と嘘をつくのだった。

エルズバーグはその後、国防総省からベトナム戦争に関する機密文書を持ち出す。そして、2人の同僚とともに文書のコピーを作成するのだった。エルズバーグは彼らとともに、トルーマン、アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソンの4人の大統領が戦争にまつわる事実隠蔽に関わっていたと突き止める。

1971年、ケイ・グラハムは夫をなくしてワシントンポストの経営を引き継いでいた。グラハムは、読者拡大についてどのような手立てを打つべきか悩んでいた。そんな中、男性ばかりが集まる取締役会に出席し、そこでグラハムは自身が女性であることで疎外されていると感じるのだった。

ワシントン・ポスト編集主幹であるベン・ブラッドリーは、ニューヨークタイムズにインターンをスパイとして送りこんでいた。それにより、ジャーナリストのネイル・シーハンが何の記事を書き上げようと準備しているか、調べていた。その記事は、マクナマラの名前が入っている記事だった。

ニューヨーク・タイムズは、機密文書である「ペンタゴン・ペーパーズ」を手にしていた。グラハムは、タイムズの編集者であるエイブ・ローゼンタールと食事をとり、ニクソン大統領がタイムズ紙を訴えるのではないか、という話を聞く。

エルズバーグは、膨大な量である「ペンタゴン・ペーパーズ」をワシントン・ポスト編集局次長・記者であるベン・バグディキアンに渡す。バグディキアンもまた、文書をもとに記事を書き始める。ブラッドリーは、裁判沙汰になることを予期し、ロジャー・クラーク、ハワード・シモンズを雇うのだった。

グラハムは、夫の死後、娘のラリーを養うためにも、会社を経営しなければならなかった。一方、ラリーもまた母親のサポートを行っていたのだった。そんな中、ブラッドリーは、グラハムに「記事を書けば法的措置を受ける可能性がある」と明かす。だが、グラハムは記事を出すことを決意するのだった。

翌日、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストは記事を掲載し、さまざまな出版社が後追いを行った。ニクソン大統領は司法省に命じて、記事の差し止め命令を求める訴訟を連邦地方裁判所に起こした。グラハムはワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズに関わる裁判を傍聴しに向かう。

連邦最高裁判所では、政府の訴えは却下され、グラハムたちの勝利が確定した。ブラッドリーはグラハムと会い、2人の戦友は仲睦まじげに歩いていく。

一方、ウォーターゲート・ホテル(ニクソン共和党政権の野党だった民主党本部が存在)に、ニクソン大統領再選委員会の関係者が侵入した。盗聴器を仕掛けようとした彼は、警備員に逮捕される。そこからニクソン大統領が辞任にまで至った「ウォーター・ゲート事件」が始まっていくのだった。

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