「嫌われる勇気 第4話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 元大臣・狸穴勝利(山田明郷)の死に、他殺の疑いがかかる。出棺の際、庵堂蘭子(香里奈)刑事は、その遺体を検死・解剖へと回す。直接的な死因は、虚血性心不全であったが、頭部には打撲痕と、ガラス片が付着していた。

2) 勝利には息子・寿也(水橋研二)がいたが、寿也は陶芸家になりたいと考えていた。事件当夜、寿也は「陶芸家になりたい」と願い出て、息子を政治家にしたいと考える勝利と言い争いになっていた。勝利の頭部についたガラス片は、寿也の陶器と成分が一致した。

3) 寿也が犯人と警察が睨む中、蘭子は家族写真の入ったアルバムを見て真相にたどり着く。寿也と勝利が言い争った後、娘のさゆり(前田亜季)がやってきていた。さゆりはアーティストと活動しており、狸穴家の”呪縛”から逃れるため、ニューヨークにいた。

4) さゆりは、狸穴家から逃れようとしていたのだが、ブレイクするきっかけを作ったのは、勝利がこっそりと高額で作品を購入したからと知って愕然とした。さゆりが「いい加減にしてよ!」と大声を上げると、勝利は胸を押さえて苦しみだした。さゆりは、救急車を呼ばずに見殺しにしたのだった。狸穴家の家族は、それぞれさゆりの罪を隠蔽するため、嘘をついた。さゆりは不起訴になる。救急車を呼んでいても、救われたとは限らないと判断されたためだった。

ここがポイント

さゆりは、「狸穴家のお嬢さん」ではなく、自分自身が認められたいと強く願っていた。承認欲求、「誰かに認められたい」という思いを抱えるが故に、さゆりは国内を離れた。だが、ブレイクのきっかけが「父親が作品をこっそりと買っていた」ということが判明し、さゆりは怒りを覚える。

この承認欲求について、大文字教授は「承認欲求は捨てなければならない。承認されないというリスクを負わない限り、自由にはなれない」と語る。

詳細なあらすじ

元大臣・狸穴勝利(山田明郷)の葬儀が行われる。出棺の際、庵堂蘭子(香里奈)刑事が現れ、「葬儀は中止です…不審な点があるため、調べさせていただきます」と言い放つ。

1時間前、かかりつけ医が「何かを隠しているのでは」と相談しにやってきたのだった。勝利の妻・治子(朝加真由美)は、「夫は、心不全で亡くなりました。死亡診断書には、そのように書いていただければいいです」と言ったのだった。

蘭子は、青山年雄(加藤シゲアキ)を霊柩車に乗せ、帝都大学の解剖室へと向かわせる。青山は、大文字哲人(椎名桔平)に「自由過ぎる庵堂さんを理解するにはどうすればいいんですか」と相談する。大文字は、「自由を求めることは嫌われること。嫌われることを恐れなければいい」という。

青山は「承認欲求を誰しも認めたいのでは?」と疑問を呈する。だが、大文字は「我々は、誰かに認められるために生きているのではありません」と言う。

勝利の遺体を解剖した相馬めい子(相楽樹)は、直接の死因は虚血性心不全だが、左側頭部に内出血があると指摘する。勝利は、既往に心筋梗塞があった。さらに、遺体の髪に、ガラスの破片が付着しており、鑑識に調べてもらって、と言う。

警察は捜査を開始する。礼状をとり、家宅捜索が行われる。治子は、党本部に連絡する。蘭子は構わず家の中を捜査し始める。そんな中、政治家の藤沢功が現れ、「何事もなければ厳重に抗議させていただきますよ」と言う。

死亡推定時刻は、17時から19時であり、すでに死亡していた勝利を治子と家政婦・吉川有美(小松彩夏)が発見したのだった。現場では、ガラス片があったが、部屋に欠けたガラス製品はなかった。

娘のさゆり(前田亜季)は、レディーリリーというアーティストであり、実家から出ていた。

動機としては、後継者の座を巡って、として長男・寿也(水橋研二)、秘書・武藤(平野貴大)が争っていたことが明らかとなる。

寿也は陶芸を趣味としており、蘭子は工房を訪れる。プロを目指したいと思っている一方で、寿也は政治家の道を運命づけられていた。

蘭子たちは、さゆりの個展を訪れる。そこで青山は、父親と兄の関係について訊ねる。さゆりは、「あの家は特殊なんです。生まれながら、全てが狸穴家のために存在しているんです」と言う。

寿也の作っていた陶器と、勝利の頭髪についていたガラス片の成分がともにケイ酸ナトリウムが一致した。寿也の容疑が固まる中、そこに吉川が「私、ウソをついていました」と言いにやってくる。

吉川は、「2階から言い争う声が聞こえてきました。旦那さまと、寿也さんが言い争っていました」と言う。そこで蘭子は、「もう一つ、お聞きしたいことがあります」と言う。

寿也は、任意同行を求められる。一方、秘書の武藤は、勝利と愛人の子供であった。勝利が死亡した日、妻・治子は当日にその事実を知ったのだった。

半田は、「捜査はおしまい」と言う。藤沢は、半田に圧力をかけ、「クビを洗って待っていたまえ」と言う。

青山は、「寿也さんを見ていると、兄のことを思い出します。優秀な兄に比べて、僕は劣等感にまみれていました。承認欲求を常に持っていました」と言う。そこで大文字は、「承認欲求は捨てなければならない。承認されないというリスクを負わない限り、自由にはなれない」と言うのだった。それはつまり、庵堂の生き方そのものだ、と青山は考える。

蘭子は、さゆりのパフォーマンスを観に行く。さゆりは、ペンキをぶちまけながら描いていく。そして、「この作品を父に捧げます」と言う。さゆりは、売れないアーティストであったが、ある日、10万ドルで『ALONE』という作品が買われてから一躍有名になった。

蘭子は、アルバムを見てあることに気づく。一方、狸穴家では、勝利が次の補選に出ることが話されていた。そして、さゆりはニューヨークに帰ることとなっていた。秘書の武藤は、「これで良かったんです」とつぶやく。

蘭子は、「嘘をついている人を見つけました。嘘吐きは、1人ではなかったんです」と言う。そして、蘭子は寿也の陶器が凶器となったかどうかについて話を行う。事件当夜、陶芸家になりたいという寿也は、勝利に頼み込む。だが、勝利は陶器を割って怒りを露わにする。

その現場に、さゆりがいた。さゆりがこっそりとやってきたのは、理由があった。勝利の部屋には、『ALONE』があった。さゆりは、日本にいる間、「狸穴さんの家のお嬢さん」と呼ばれていた。渡米したさゆりは、家の呪縛から逃れた。

ところが、『ALONE』を購入したのは、勝利と知り、いつまでも親の呪縛から逃れられないと気づいたさゆりは、父親を疎ましく思うのだった。「やめてよ!私は私なの!」と叫ぶ。その娘の豹変ぶりに、勝利は発作を起こし、そのまま倒れた。勝利は助けを求めたが、さゆりは救急車を呼ばなかったのだった。倒れた際に、割れた陶器の破片が付着した。

さゆりは、「私はあの人に守られたくなかったの。一人の人間として認められたかったの」と言う。蘭子は、「保護責任者遺棄致死に問われる可能性があります」と言う。そして、青山は「狸穴家全員がさゆりさんの罪を隠蔽しようと嘘をついていた」と指摘する。だが、蘭子は「狸穴家を守ろうとしただけです」と言う。

さらに青山は、「狸穴家から自由になろうとし続け、ずっと狸穴家にとらわれていた。他人からどう思われようがいい、自由になればいいんです」と言う。

さゆりは不起訴になる。救急車を呼んでいても、救われたとは限らないと判断されたためだった。

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