「嫌われる勇気 第9話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 庵堂蘭子(香里奈)は、青山年雄(加藤シゲアキ)が刺されたと知り、現場へと急行する。一方、青山の刺された現場近くには、近藤隆将という男の刺殺体が発見される。近藤は、キーホルダーを持っており、そのキーホルダーは、蘭子が父親にプレゼントしたものだった。

2) 蘭子は、キーホルダーについた鍵で、久しぶりに実家に入る。そこで、蘭子は誘拐される直前に見ていた花である、白百合が活けられているのを発見する。蘭子は、自分の過去を知る者「メシア」が犯人であり、事件を仕掛けてきていると考える。

3) 蘭子は、土方登志郎(寿大聡)が図書館で借りた『日本中世史補』という本に切り取られたページがあったことから、土方こそが青山、近藤を刺した人物であると気づく。土方・近藤は蘭子を誘拐した犯人であった。

4) だが、「メシア」は別にいた。土方は蘭子を誘拐・18年前の場所に監禁する。そこで蘭子に目隠しをして、メシアを待ち続けていた。メシアはその場所に現れると、土方を射殺するのだった。

詳細なあらすじ

庵堂蘭子(香里奈)は、青山年雄(加藤シゲアキ)が用意していた”遺書”を墓地で読んでいた。遡ること数日前、青山は何者かに刺され、路上で倒れていたところを発見される。

蘭子は、小宮山正明(戸次重幸)に青山のことを聞かされて現場へと向かう。青山は、ナイフで腹部を一突きされていた。大学で大文字哲人(椎名桔平)に話を聞いた後、警視庁に戻るところであると考えられた。蘭子は現場に残された青山のカバンが開いていたことが気にかかる。

青山の現場近くでは、同じく腹部を刺されて死亡していた近藤隆将の遺体が発見される。近藤は、キーホルダーを持っており、それを見た蘭子は驚く。そのキーホルダーは、蘭子が父親にプレゼントしたものだった。

犯人は、「メシア」であると考えられ、蘭子は「これは、私を知る者の犯行です。そして、私の課題です」と言う。

蘭子は、キーホルダーにつけられた鍵を使って、実家の中に入る。蘭子は、弟・悠真(堀井新太)とともに「今までと違うところ」を探し始める。実家で、蘭子は幸せだった日々を思い出す。

「私が誘拐されてなかったら、家族はバラバラになってなかった。お父さんもいなくなっていなかった」とつぶやくが、悠真は「そんなの姉ちゃんのせいじゃない」と言う。

悠真は、活けられていた白百合を発見する。その花は、蘭子が気を取られて誘拐された花と同じだった。そして、まだ枯れていないその花は、犯人が用意したものと考えられた。
蘭子は、大文字教授に「青山と会っていましたよね?」と言い、アリバイを訊ねる。大文字は、「青山君には会っておらず、教会にいました」とアリバイについて話をする。

大文字は、蘭子に「あなたは過去にとらわれて生きています。過去を払拭しなければ、前に進むことはできません」と言う。だが、蘭子は「ここでアドラーに触れ、救われた気がしました」と言う。そして、トラウマも含め、「あのことがなければ、私は刑事になっていません」と言う。

蘭子は、大文字の助手・道子(飯豊まりえ)に、青山が来ていなかったか、と訊ねる。そして蘭子は、「かばんが開いていたのが気になるんです。犯人が何かを奪い去った可能性があります。何か気づいたら、私だけに教えてください」と言う。

青山の血液が、近藤に付着していた。両者を刺した犯人は、同一犯であると考えられた。そんな中、小宮山刑事らは、近藤の部屋を調べる。

三宅隆俊(桜田通)は、近藤が刺されて死亡される動画がアップされていたことに気づく。発信元は、ビジネスホテルの一室であり、蘭子はそこにメシアがいると考えて、三宅とともに向かう。

蘭子たちが部屋に向かう一方、小宮山たちは近藤の部屋で爆発物が作られていた形跡を発見する。半田陽介(升毅)は、蘭子たちに「部屋を開けるな!」と言うが、既に三宅はドアを開けた後だった。その直後、爆発が起こる。だが、2人は無事だった。

犯人は、青山年雄という偽名をつかい、近藤の作った爆発物をホテルに仕掛けたのだった。蘭子は、「メシアは、警察の動きを読み、先回りして弄んでいます」と言う。

道子は、土方登志郎(寿大聡)が図書館で借りた『日本中世史補』という本に切り取られたページがあることに気づき、蘭子に報告する。切り取られたのは、「上杉暗号」のページであり、そのことを聞いた蘭子は、メシアの残した暗号の答えが「メシア」であることに気づき、真相にたどり着く。

青山のもとに、医師の振りをして近づく土方がいた。だが、青山が襲われそうになったところ、三宅が犯人に声をかけ、事なきを得た。半田が指示して青山を監視させていたのだった。

半田は、蘭子に過去について話をしてもらいたい、と言う。蘭子は、目隠しされて1週間監禁されていたのだという。犯人は2人であり、半田は「その2人は、土方・近藤ではないか」と考える。蘭子は「土方には、アジトがあるんです」と言い、その場所を半田に伝える。

蘭子は、眠る青山に謝罪した後、「もう私のせいで、誰も傷ついてほしくありません」と言う。だが、青山は目をさましており、「犯人は…」と言い、一緒に犯人を捕まえに行きましょう、というが、蘭子はすでに犯人の正体に気づいており、「これは私の課題です。あなたは寝ていてください」と言う。

半田は、三宅とともに大文字のもとを訪れる。一方、小宮山たちはアジトであるという、港の倉庫を訪れる。だが、本当のアジトは別の場所であり、蘭子はニセの情報を伝えていたのだった。

蘭子は、土方のアジトに侵入する。窓が開いており、蘭子はべランダへと向かう。再び室内に入ると、そこには青山たちを刺したナイフや変装用のコートなどが置かれていた。蘭子は土方に襲撃され、取り押さえる。

蘭子は土方に、「近藤さんや青山さんを刺したのは、あなたです」と言う。そして、「だが、メシアはあなたではない」と言う。土方は、「私はメシアの指示に従っただけです」と言う。そして、「あなたは、あなたのお父さんにそっくりだ」と言い、扉を開けるように言う。するとそこには、父親の警察手帳が置かれていた。

大文字は、土方が近藤と大学の同級生であり、そこで知り合ったのではないか、と半田に言う。「研究熱心な土方君が…」と、大文字は驚いていた。

蘭子は、隙をつかれて土方にさらわれる。土方は、廃工場に蘭子を連れていく。そこは、18年前に監禁されていた場所だった。土方は、近藤とともに蘭子をさらったのだった。

土方は、蘭子の父親が「しつこく嗅ぎ回って…でも、殺したのは私ではありませんよ」と言う。

一方、青山は腹部を刺された際、土方が電話で「一体片付けました。残るはもう一体です…先生」と言っていたことを思い出す。そして、青山はタクシーで帝都大学まで向かうのだった。

土方は、蘭子に目隠しをする。その後、「先生」と呼ばれる人物が現れ、土方を射殺する。

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