「嫌われる勇気 第6話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 繁田諒(渋江譲二)という男性が水死体で発見される。繁田は、監察医・相馬めい子(相楽樹)の元カレだった。めい子は、繁田に「俺は、めい子にふさわしい男になる。30歳の誕生日、ここで待っててくれ」と宣言されていた。その場に彼女は行ったのだが、繁田は現れなかった。

2) 繁田は、スポーツジムのインストラクターをしており、ジムには木本遥(知花くらら)と不倫関係にあるかのようなことが書かれた怪文書が送られていた。繁田は、遥に個人レッスンを担当しており、自宅にも行っていた。

3) 捜査の結果、繁田が溺死されたのは、遺体発見現場よりも下流であり、近辺には、血液が付着した石が発見されていた。その石で殴られ、溺死させられた上、繁田は上流に遺体を運ばれて川に投げ捨てられたと考えられた。犯人は、本当の事件現場を隠すすることにより、他殺ではなく事故であると警察に思わせるよう偽装したのだった。

4) 繁田を殺害したのは、遥の夫・正晴だった。彼は、遥と繁田の不倫関係を疑い、嫉妬心から繁田を殺害してしまったのだった。だが、繁田はめい子のことを思い続けており、遥からの電話がある直前まで、めい子のことを待ち続けていた。夫からの暴力に怯える遥は、繁田に電話をかけて相談しようとしていたが、遥を尾行していた正晴は、その場で繁田を殺害したのだった。

5) 繁田は、春から体育教師になり、母校で働くつもりだった。定職につき、「めい子にふさわしい男になる」ということを成し遂げたのだった。そして、繁田はめい子のことをずっと想い続けていたのだった。

ここがポイント

対人関係の基礎は「信頼」というテーマであり、妻を信頼することができなかった正晴は、繁田を殺害するに至ってしまう。

この一件の後、青山は「自分を信じることができなければ、他者への信頼はできない」という一つの結論に至る。

詳細なあらすじ

青山年雄(加藤シゲアキ)は、庵堂蘭子(香里奈)が若い男性(堀井新太)に満面の笑みで抱きついている様子を目の当たりにして、唖然とする。

相馬めい子(相楽樹)は、夜の公園で人を待っていた。だが、誰もやって来る気配がないため、黙って公園を後にした。翌朝、河川敷で男性の水死体が発見される。

青山は、蘭子の行動について、「公衆の面前で男に抱きついて」と文句を言う。さらに、「あの男に騙されてるんじゃないか」と大文字哲人(椎名桔平)に言う。大文字は、「なぜ信じてはいけないんですか?アドラーでは、信用と信頼とを分ける必要があるんです。信用は担保を必要とし、信頼は、無条件に信じることです」と説明する。

青山は、水死体が上がったという現場に呼び出される。遺体の片方の靴がなく、所持品もなかった。時間が経っており、殺しか事故死かの見分けもつきにくかった。

遺体は解剖室に運び込まれ、めい子は解剖しようとするが、止める。そして、別の人物に解剖を依頼する。遺体の男性は、めい子の元恋人・繁田諒(渋江譲二)だった。繁田は、元プロバスケットボール選手だったが、怪我で選手生命が絶たれたのだった。その後、繁田は職を転々とし、めい子は愛想をつかしたのだった。

死亡推定時刻は午後9~11時、直接死因は溺死、エタノール濃度は微量で、飲酒していたかは不明だった。カフェインも検出されたが、微量だった。

蘭子は、めい子のアリバイを訊ねる。めい子は友人と食事を行っており、帰宅は深夜0時であったという。

繁田は、ジムでインストラクターを行っていた。ジムには、怪文書が送られており、「木本遥(知花くらら)の自宅で不適切な指導を行っている」と言うのだった。

送信者は、ジムの会員・田村真歩だった。田村は、「繁田は思わせぶりな態度で女を弄ぶ」などと非難する。アリバイについて訊くと、「自宅にずっといた。防犯カメラを見ればわかると思います」などと言う。さらに、田村は遥が犯人ではないか、と睨んでいた。

蘭子は、遥に話を聞きに行く。遥は、「夫が仕事で1人だとつまらないので、食事に付き合ってもらったりしただけです」などと言う。蘭子は、遥のメイクが写真と異なっていることに気づく。遥は、「汗をかきますから」と言う。蘭子は、遥が夫・正晴(河相我聞)の前で緊張し、手が震えているのに気づく。

めい子は、遺体の検案書を読み、「調べて欲しいことがあるんですけど」と鑑識に依頼する。その直後、蘭子は「繁田さんは、2ヶ月前から休みをとっていた…あなたに会いに行こうとしたんじゃないですか?」と指摘する。

繁田は、「30までにめい子にふさわしい男になる…俺の30の誕生日に、ここで待ってて」とめい子に宣言していたのだった。めい子は、その場所を深夜に訪れたのだが、繁田は現れなかったのだった。

現場周辺で、靴の片方が発見する。酔っ払って川に落ちたのではないか、と小宮山正明(戸次重幸)刑事らは考える。また、容疑者の田村、遥らに一応のアリバイは成立していることが判明する。

蘭子は、靴のあった場所、遺体発見現場の川を調べる。そこで、めい子が川の水を採取して調べるように鑑識・村上由稀菜(岡崎紗絵)に依頼したと判明する。

十文字は、「人間関係の基礎は信頼です。…懐疑を基礎にしたら、人間関係はどうなるか自明です。裏切るか裏切らないかは、他者の課題です」と言う。「アドラーは、悩みは人間関係から生まれる。その一方で、喜びもまた人間関係から生まれる…君は、庵藤君とどんな人間関係を築きたいんですか?」と青山に問いかける。

青山は、蘭子が抱きついた男性を見かけ、「君さ、庵堂蘭子とどういう関係?」と訊ねる。だが、その男性は蘭子の弟・悠真であると判明する。

青山は、蘭子が誘拐された事件について悠真に質問する。悠真は、「あの事件をきっかけにすべてが壊れたのかもしれません…両親は離婚して。姉が高校生の時、父は失踪しています」と明かす。

繁田の肺から検出された水のプランクトンと、遺体発見現場の下流から採取された水のプランクトンが同一であると判明する。そこで蘭子は、「下流で殺害された後、上流で遺体が遺棄された」と推理する。

蘭子は、遥のもとを訪れ、彼女がメイクで酷い怪我を隠していることが判明する。その後、蘭子は繁田の足取りを検証する。一方、青山は、繁田の自宅を訪れ、繁田が中学の体育教師になろうとしていたことが判明する。

蘭子は、めい子を繁田との思い出の場所に呼び出す。そこで、移動販売カフェの女性・絵美に話を聞く。絵美は、繁田に「めい子という女性が来るので、ちょっと待っててくれるように伝えてください」と頼まれていたのだった。

小宮山刑事らは、木本正晴のもとへと向かっていた。正晴は、妻・遥が繁田と不倫していると疑い、暴力を奮った。遥は、「もう、レッスン頼めないと思う」と繁田に電話で連絡した。繁田は、遥を心配して河川敷に駆けつけた。

だが、遥を尾行していた正晴は、繁田を河原の石で殴り、その後、川の水で溺死させたのだった。そして、川に落ちて溺死したかのように見せかけるため、上流に遺体を運んで遺棄したのだった。

青山は、正晴に「あなたは奥さんを信頼すべきだった。若い男と若い女が浮気をしている。あなたは、全部を浮気の証拠と思い込んでいただけです…浮気をしていない証拠もあります。繁田さんは、ただ一人、愛する女性がいました」と言う。

蘭子はめい子に、繁田が春から母校で体育教師をすることになっていたのだと明かす。そして、「あなたは繁田さんを信頼すべきだったんです」と言う。

青山は、「自分を信じることができなければ、他者への信頼はできない」と大文字に言い、「良い解釈ですね」と言う。さらに、蘭子の父親について話をし、大文字は「神奈川県の刑事さんで、あなたのように相談によく来られていました」と言う。

大文字の部下・土方は、「庵堂さんのお父さん、ヤバイ事件に首を突っ込んで、帰ってこれなかったっていう噂がありますよ」と言う。

青山は蘭子に、「僕で力になれれば、いつでも助けになりますよ…たとえば、家族のこととか」と言う。だが、蘭子は必要としていないようだった。さらに、青山は「人のことを無条件で信じることができるんですか?」と訊ねるが、蘭子は「いいえ…信じることができない人がいます」と言うのだった。

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