「嫌われる勇気 第5話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 帝都大学の理工学部准教授・山岸直也(六角慎司)が殺害される事件が発生する。エアコンが28℃に設定されており、死亡推定時刻が狂わされていた。そして、背中には30回も刺された痕があった。

2) 当初、山岸の妻・美沙(中島亜梨沙)と、塔子(内山理名)は犬猿の仲であり、「男を奪い合った」とい噂もあったことから、塔子が容疑者として浮上する。ところが、塔子にはアリバイがあった。

3) さらに、美沙に夫を殺害する動機があったことが判明する。美沙は、夫のモラハラによるストレスで流産していたのだった。だが、美沙のアリバイも完璧であることが判明する。そこで、庵堂蘭子(香里奈)は美沙と塔子が共犯関係にあり、ともに補ってアリバイを作ったのでは、と考える。

4) 塔子は、自分が子供のときに美沙を怪我させ、足を不自由にしてしまったという負い目があった。結果、塔子は美沙に協力してしまったのだった。だが、「美沙さんが、足を怪我して生きづらくなったのは、あなたの課題ではありません。他者の課題に介入すべきではありませんでした。あなたは、美沙さんに自分が必要だと思いこんでいたに過ぎない。それで救われたいと思っていたんです」と言う。

ここがポイント

今回のテーマは「課題の分離」。人々にはそれぞれの人生における課題がある。その課題については、自分と他者で、それぞれ分離して考える必要があり、たとえ親子であってもそれは踏み込むべきではないのだという。

「あの人には自分が必要」と思い込み、ついつい他者の課題に干渉したくなってしまう。それをやめるべきだ、と今回のストーリーでは語られている。

事件自体は、いがみ合っているという周囲の思い込みを逆手にとり、共犯関係にあることを隠し、ともにアリバイを作るというのがポイントとなっていた。

詳細なあらすじ

2005年、大学生の庵堂蘭子(香里奈)は、アドラー心理学の本を手に取った。そこで、大文字哲人(椎名桔平)教授に「気に入ったようだね。アドラーの考え方が」と声をかけ、蘭子は「先生のゼミを希望しています」と言う。

蘭子は、大文字教授ゼミのOB会に出席する。一方、帝都大学の理工学部准教授・山岸直也(六角慎司)が殺害されていた。山岸は、OB会に出席していた美沙(中島亜梨沙)の夫だった。また、OB会には美沙と犬猿の仲である塔子(内山理名)が遅れてやってきていた。

美沙は、連絡を受けて腰を抜かしてしまう。代わりに電話で話をした蘭子は、現場へと向かう。

凶器は発見されておらず、死亡推定時刻は7時から9時と考えられた。部屋は荒らされており、研究結果・資料が奪われた様子だった。さらに、エアコンは28℃に設定されていた。背中には何度も刺された痕があり、大文字は「オーバーキルですね」と言う。そして、背中を滅多刺しにしているため、正面から襲いかかる女性とは異なり、「遺体の状況から、犯人は男性と考えられる」と指摘する。

研究室には、「フラワーバレンタイン」のチラシがあった。そのイベントは、塔子が主催したものだった。塔子は、「奥さんにサプライズプレゼントしたいと思っていると言われて、山岸さんに作り方を教えました」と言う。

遺体は、背中が30箇所以上刺しており、相馬めい子(相楽樹)は「相当恨みをもっている人物が犯人」と指摘する。さらに、学生時代、塔子と美沙は男を奪い合って犬猿の仲になっていたことが明らかとなる。

警察は、塔子にアリバイもなく動機もあるため、犯人であると考える。塔子は、「あんなことがあったから、イベントを中止しようと思って」と言う。

十文字は、青山年雄(加藤シゲアキ)に「課題の分離」について話をする。「勉強しない子供のため、親はどうすべきか」と問いかけ、「勉強しなさい、というのは、他者の課題に土足で踏み込む行為です。課題を分離し、相手の課題に踏み込まないことが重要です」と十文字は説明する。そして、「自分の希望を押し付ければ、時に今回のような悲劇が起きます」と言う。

蘭子は、塔子に「山岸さんは、妻に花をあげようとするような愛妻家には見えませんでした。ましてや、論文発表前で時間がないのに、花を用意するとは考えにくい」と言う。蘭子は塔子のアリバイを訊ね、裏付けを行う。

めい子は、蘭子に「死亡推定時刻が間違っていた」と言う。胃の内容物から、4時から6時が正しかったと言う。室温が高かったことや、大量に血液が失われており、紫斑が出ていなかったため、死亡推定時刻が誤っていたのだった。

塔子は、学生たちとイベントの準備をしており、完璧なアリバイがあった。

蘭子は、美沙に会いに行く。そこで「塔子さんには、ご主人を殺害することは不可能でした」と告げる。そして、「今、捜査は犯人の思い描いたとおりになっています。犯人は犯罪心理に長けた人物です」と言う。

蘭子は、美沙のアリバイを訊ねる。美沙は、「近所のスーパーに買い物に行っていました」と言う。レシートが証拠として残っていた。

蘭子は、美沙に夫を殺害する動機があったことが判明する。美沙は、夫のモラハラによるストレスで流産していたのだった。

美沙の足取りが確認され、結果、犯行時刻に大学へは行けないことが判明する。だが、蘭子は「被害者は二度殺害されたんです」と言う。

蘭子は、塔子に「本当の事件現場は別にあり、大学の研究室は、物取りに見せかけた作られた事件現場」であると指摘する。だが、山岸家が本当の事件現場であるという蘭子の推理は、家宅捜索の結果否定される。

青山は、十文字に「庵堂さんが可哀想で」と言うが、十文字は「彼女は大丈夫」と言う。そして、蘭子は自分の課題に取り組むことに集中しており、他者の干渉は不要であると言う。

蘭子は、小学校の担任教師に話を聞きに行き、美沙と塔子が本当に仲がよく、塔子は「あの時、美沙の手を離さなければ…」と悔やんでいたことが明らかとなる。

蘭子は、あらたに活けられた花瓶の花が萎れていたことから、「遺体を温めるため、エアコンの風が直接花に当たってしまったから」と推察する。そして、花には血液が付着していた。

十文字の助手・間雁道子(飯豊まりえ)は、事件当夜、塔子の使用しているクルマが大学に停まっていたことを青山に電話で伝えようとする。それを塔子は阻止しようとして間雁を連れ去る。

塔子は、間雁を屋上につれていくが、そこに蘭子、青山、美沙が現れる。そこで蘭子は、「花は、愛妻家であるとカモフラージュするため、塔子さんが用意した」と言う。

塔子と美沙は、実は共犯関係だった。2人は、仲が悪いという噂を逆手にとり、共犯ということを隠した上で山岸を殺害したのだった。塔子は、美沙に足を怪我させてしまったという負い目から、断ることができなかったのだった。

フラワーアレンジメントの講座を大学で開き、アリバイ作りに利用した。そして、美沙は殺害および自宅でのアリバイ作り、塔子が大学での偽装工作を行ったのだった。

蘭子は、塔子に「美沙さんが、足を怪我して生きづらくなったのは、あなたの課題ではありません。他者の課題に介入すべきではありませんでした。あなたは、美沙さんに自分が必要だと思いこんでいたに過ぎない。それで救われたいと思っていたんです」と言う。

十文字は、塔子と美沙に「自分を変えられるのは、自分だけです」と言い、連行される2人を見送るのだった。

青山は、蘭子に花を贈る。「普段の感謝をあらわすためです」と言い、さらに「今回、学んだことがありました。自分は自分、他人は他人ということですよね」と言う。

大学での防犯カメラ映像で、遺体が搬入された映像記録が消されていた。何者による犯行なのかは不明だった。

青山は、蘭子が街中で、満面の笑みで男性にハグしている光景を目撃して驚く。

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