簡単なあらすじ
1) 15歳の少女であるレベッカと13歳の弟・タイラーは、母親・ポーラが恋人とクルーズ旅行をする1週間の間、ペンシルバニア州メイソンビにいる祖父母に家で過ごすことになった。母親が駆け落ちしたため、レベッカたちは、祖父母に会ったことがなかった。
2) 祖父母であるジョンとドリスに出迎えられ、家に行くと「地下は危険だから入ってはダメだよ」と言われる。そして、9時半以降は寝室を出てはいけない、と言われる。
3) 祖父母の様子に違和感を感じたレベッカたちは、母・ポーラにスカイプで連絡をとる。すると、ポーラはパニックとなった。何故なら、その2人はレベッカたちの祖父母ではなく、全くの別人だったからだ。
4) 本物のジョンとドリスは既に殺害され、地下室に遺体があった。本物は精神病院のボランティアを行っており、偽者たちは患者だった。ジョンとドリスが、「孫がやってくる」と楽しみにしている様子を見て、偽者たちはなりすますことを考えたのだという。レベッカはジョンたちの偽者に殺害されそうになるが、タイラーの手助けもあり、脱出することに成功する。母親と再会することができ、元の平穏な生活に戻ることができた。
ここがポイント
孫2人を出迎えた祖父母は、実は全くの赤の他人でなりすましだった。そかもその男女は、精神病棟に入院していた患者であり、すでに本物の祖父母は殺害されていたというストーリー。
夜中に豹変する老婆などの古典的なホラー要素、祖父母の正体がなかなか明らかとならないすれ違いなども観ていて飽きない。
起:祖父母との初対面
15歳の少女であるレベッカと13歳の弟・タイラーは、母親・ポーラが恋人とクルーズ旅行をする1週間の間、ペンシルバニア州メイソンビにいる祖父母に家で過ごすことになった。
2人の姉弟は、祖父母に会ったことがなく、彼らはドキュメンタリー映像を撮るつもりだった。ポーラは、高校の教師であるローラと駆け落ちしたため、15年もの間、孫たちは祖父母と会うことがなかったのだった。だが、彼らは地元病院でボランティアをするなど、優しい人たちであるとポーラはレベッカたちに話をしていた。
祖父母であるジョンとドリスは、駅で孫たちを出迎える。ジョンたちの家は、周囲に家もないような場所で農家を営んでいた。そして、家に着くとジョンたちは、レベッカとタイラーに「有毒なカビが生えているから、地下には行ってはいけないよ」と言われる。
承:ジョンとドリス
ジョンは、レベッカたちに「私達は年寄りだから9時半には寝てしまう」と言う。10時半になり、レベッカは、何か食べるものを探して階下に行くと、そこで、ドリスが何かを吐いている姿を見つける。
レベッカはジョンに伝えるが、「胃腸炎じゃないの?」などと取り合ってはくれなかった。その後、ジョンは「9時半以降はベッドルームから出てはいけない」と言われる。
その後も、レベッカとタイラーは、ジョンとドリスが、どこかおかしいことに気づく。「年のせい」「認知症のせい」などと説明されるが、レベッカたちは腑に落ちない。レベッカが、ドリスに母親が家を出た日のことを聞くと、よく知らない様子だった。
タイラーは、夜に階下で起こっていることを撮影しようと試みる。しかし、祖母に隠しカメラを見つかってしまい、祖母は鍵の掛かった寝室に、肉切り包丁を持って押し入ろうとする。
その様子を翌日、カメラで見た2人は、母親にスカイプで連絡した。その映像を見て、母のポーラはパニック状態となる。なぜなら、彼らは自分の両親ではなかったからだった。
転:なりすまし
レベッカとタイラーは逃げ出そうとするが、偽者であるジョンとドリスに捕まってしまう。レベッカはこっそりと地下に行き、大型のゴミ箱の中で、本物のジョンとドリスの写真を見つける。そして、草陰で血のついたハンマー、本物のジョンとドリスの遺体を発見する。
そこに、ジョンの偽者が現れる。本物のジョンとタイラーは、精神病院でボランティアをしていた。そして、ジョンとドリスになりすましている2人は、患者であることを明らかにする。ジョンとドリスが、「孫がやってくる」と楽しみにしている様子を見て、なりすますことを考えたのだという。
偽者のジョンとドリスは、レベッカを殺害しようとする。レベッカは、ドリスの偽者に鏡へ頭を打ち付けられる。その破片でドリスの偽者を突いて殺害し、逃げ出す。ジョンの偽者は再び彼女を捕まえるが、タイラーは冷蔵庫の扉を打ち付け、姉を助ける。
結:脱出
レベッカとタイラー姉弟は逃げ出し、母・ポーラと警察官に保護される。レベッカは、母親に「実家を出た日、何があったの?」と質問する。
ポーラは、「ケンカをして、二度とと帰らなかった」と答える。しかし、ジョンとドリスは娘のポーラに連絡をとろうとしており、ポーラさえ望めば、仲直りできたのだった。
レベッカ、タイラー、ポーラ親子は家に戻り、平穏な生活に戻るのだった。