「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです 第1話」あらすじ・ネタバレ

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橘みやび(中谷美紀)は、結婚相談所で相談を行っていたが、自慢に聞こえることばかりを口にしていた。相談員は半ばあきれながら、「何を求めてこちらへ?」と言うと、「話すと長くなるんですが…」と、高校の同窓会に出席した時のことを語り出す。

みやびは、青山で美容皮膚科クリニックを開業していた。そんな彼女は、高校時代に片思いをしていた桜井洋介(徳井義実)と再会することを密かに楽しみにしていた。だが、桜井は海外赴任中であり、残念がる。

高校時代から高嶺の花だったみやびだったが、そんな彼女も39歳。独身で彼氏もいないと知ると、微妙な空気が流れ、励まされてしまう。みやびは、「結婚できないんじゃなくて、しないんです」と強がる。

その晩、みやびは独身女友達と女子会へ繰り出す。完全紹介制の和風割烹「とくら」で、同窓会で会った男をこき下ろす。十倉誠司(藤木直人)は、こだわりの料理をないがしろにするみやびたちに、「だから、お前らは結婚できないんだ」「男を値踏みすることによって、可能性を捨ててしまっている」「お前には俺は落ちない」などと言いたい放題言われてしまう。

みやびは、誠司に反論をしつつ、気分を害してすぐに店を出る。だが翌朝、みやびはクリニックで恋愛対象が周囲にいないことで悩んでいることを、看護師・野村梨花(大政絢)に指摘される。さらに、結婚相談所で相談することを提案され、1ヶ月後、みやびは相談しに行くことになった。

だが、そこで「女性は年齢で、男性は年収によって壁があります」と、39歳という年齢が障害となっている現実を突きつけられる。そんな中、同窓会であった池田(音尾琢真)から飲みの誘いを受ける。すぐさま断ろうと思っていたが、誠司の「値踏みで可能性を捨ててしまっている」という言葉を思い出し、みやびは気が乗らないが飲みに行く。

ところが、安っぽい居酒屋に誘い、オヤジくさいギャグを飛ばし、さらには興味のない話を続ける池田に、みやびは辟易とする。もう帰ろうとしたところ、そこに憧れの桜井洋介(徳井義実)がやってきて、高校時代のことを思い出す。

みやびは、洋介に告白しようとして手紙で誘いだそうとしたが、彼は現れなかった。みやびにとって、それは悲しい失恋の思い出だった。

みやびは、洋介に連絡先交換をしようと言われる。洋介は今、恋人がおらずフリーだと知り、彼女は喜ぶ。飲み会の後、ハイタッチで別れたみやびは、すっかり洋介への恋心が蘇ってしまった。

母・橘昭子(夏木マリ)に洋介のことを話すと、「桜井君のこと、高校時代は色々話をしてくれたわね。覚えているわ。…次はいつ桜井君と会うの?」と言われ、「自分から誘いなさいよ」と、背中を押される。

洋介を食事に誘うメールを打とうと、みやびは四苦八苦する。送ろうか迷っていたが、床に置かれた荷物に躓いてしまい、落としたケータイを愛犬・ベティが押して送信してしまう。翌朝、なかなか返信が来ないことにやきもきとするみやびだったが、「ご飯、ぜひ。来週あたりどうですか?」と返信があり、彼女は小躍りして喜ぶ。

みやびは、女子会仲間に洋介のことを話す。「仕事をセーブしても、この人のためなら尽くせる」と思ったことを伝えるが、山本望海(蘭寿とむ)、高津佳子(マルシア)たちは話を聞いていない。

さらに、みやびは梨花から恋愛教本を渡され、勉強を重ねる。ついに洋介と食事をする日、「会議が長引いて、別日か…夜遅くなら」と言われ、深夜まで営業している誠司の店を仕方なく使うことになる。

誠司の嫌味を聞きながらも、洋介が現れて、みやびは満面の笑みで迎える。「料理を取り分けるなど、気を利かせましょう」「聞き役に徹しましょう」など、恋愛教本のマニュアル通りにみやびは振る舞う。

さらに、「ちょっと緊張してて…桜井君と一緒だからかな」と言い、好意を遠回しに伝える。洋介が電話をしに行った瞬間、誠司は「終わったな」とつぶやき、みやびは驚く。

別れ際、みやびは洋介に「橘とは友達でいたい。お互いに変な期待をしないで、たまに食事をするような関係でいたい」と言われてしまう。みやびは、帰ろうとするが、想いを伝えずにはいられず、「桜井君のこと、友達だと思ってない。ちゃんと将来のことを思って、付き合っていきたい…」という言葉を口にしてしまう。

それを途中で制した洋介は、「またな…」と言って帰る。落胆した様子のみやびを見て、誠司は「ほらな、俺の言うとおり」と言う。

帰宅したみやびは、留守番電話を再生する。そこには、みやびの「結婚して良かった?」という質問に対する母親の答えが吹きこまれており、切なくなって泣き出してしまう。

翌日、落ち込みを隠していたが、カフェ店員・橋本諒太郎(瀬戸康史)に抱きつかれ、「元気出して」と言われる。ついその気になってしまい、「誰でもいい。たまにツライ時に抱きしめてくれれば」などと思ってしまった自分に腹が立つ。

その憤りを抱えたまま、みやびは誠司の店へ向かう。誠司は、「お前はたしかに頑張った。頑張れば報われる…そう思っていたんだろ。だが、アラフォーがそんなことをしていれば、『必死だな、コイツ。キモい』と思われるだけだ」と言う。

さらに、みやびに足りなかったのは、「ツッコミだ」と指摘する。ただ単にうなづいて相づちを入れるだけではダメであり、「好意を持っているのかと思いきや、逃げる。そんな揺さぶりをかける吊り橋トークをするべきだ」と説明する。

自分がダメであった点をまざまざと突きつけられ、みやびは落ち込む。そんな彼女に、誠司は「今から、言うとおりにメールを打て」と言い、「友達の桜井君へ」などというメッセージを送るよう提案する。

誠司が勝手に送ってしまったことで、みやびは「二回も振られたのに…」と悲しむ。そんな彼女に、誠司は「あの男、あの後に店に来たんだ」と明かす。そこで、洋介は「高校時代、橘のことが好きだったんだ。でも、彼女、顧問のことが好きで…」と話していたという。みやびは、ラブレターを洋介ではなく顧問に渡してしまっていたのだった。

洋介が、自分に好意を持っていたことを知り、さらには洋介から「じゃあ、友達として(笑)また飲みに行きましょう」という返信があったため、みやびは誠司に「どうしたらいいのか、教えてください」と教えを請う。

そんなみやびに、誠司は「彼氏じゃなく、”仮氏”を作れ」とアドバイスするのだった。

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