「好きな人がいること 第7話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 柴崎冬真(野村周平)は、夏向(山﨑賢人)が血の繋がった兄弟ではないと明かしてしまう。冬真は、「実の兄」である夏向を探しにやってきた西島愛海(大原櫻子)に事実を聞いていたのだった。

2) 愛海の母親・渚は、重篤な血液疾患を患い、輸血が必要な状態だった。だが、母親は珍しい血液型であり、母親のため、渚の息子である夏向に血液を提供してもらうよう頼みにきていたのだった。夏向はショックを受け、呆然とする。美咲(桐谷美玲)も、なんと声をかけていいか分からなかった。

3) 翌朝、夏向は母親の入院する病院へと向かう。彼は、息子だと名乗り出ず、献血を行ってそのまま病院を立ち去る。そんな夏向を心配し、美咲は彼を迎えに行く。元気のない夏向を観光に連れて行き、美咲は彼を励まそうとする。

4) 一方、冬真は「親父が可愛がっていたのは、出来のいい兄貴たちだけだった。今も、夏向のことばっかり心配して」と反発し、家を出てしまう。そんな冬真に、千秋はいかに父親が冬真に料理を教えたかったか、そして自分が倒れた後も夏向に冬真へ料理を教えて欲しいと頼んでいたことを明かす。父の思いや、兄たちの思いに触れ、夏向は冬真に「料理を教えてください」と頭を下げて頼むのだった。そんな兄弟の様子を、美咲と千秋は微笑ましそうに眺めていた。

起:秘密

柴崎夏向(山﨑賢人)は、千秋(三浦翔平)や冬真(野村周平)と血の繋がった兄弟ではないと知ってしまう。千秋は、その事実を隠し続けてきた。だが、冬真は千秋が止めたにも関わらず、そのことを夏向に明かしてしまう。夏向は、「何を言ってるんだよ?」と言うが、千秋は否定しなかった。

冬真は、「夏向の本当の妹」だと言って、西島愛海(大原櫻子)を連れて来る。愛海は、兄・夏向を探しにきたのだった。

愛海と夏向の実母は、重篤な血液疾患を患っていた。輸血が必要であるが、母親は珍しい血液型だった。愛海は、夏向に母親への輸血を依頼しにきたのだった。愛海は、「もう時間がないんです。頼れるのは夏向さんしかいなくて…お願いです、母を助けてください」と言って頭を下げる。

夏向は、「意味分かんねぇよ…」と言い、その場を立ち去る。櫻井美咲(桐谷美玲)は追いかけるが、呆然とする夏向に、かける言葉が見当たらなかった。

冬真は、「いつか分かることだから」と言うが、千秋は「だからって急に言うことないだろ。夏向の気持ちを少しは考えろ」と叱る。だが、冬真は「秘密を抱えて、1人で悩んで…そんなのは単なる自己満足だから」と言って自室に行ってしまう。

夏向に声をかけられず、美咲は家に戻る。ゲームで遊ぶ冬真に、「夏向のこと、心配じゃないの?」と訊ねる。冬真は自分が責められたと思い、「俺が心配したってしょうがないだろ。なんだよ…美咲や千秋は、いつも夏向の味方で、俺が本当の兄弟じゃない方が良かったんだろ」と言い放ち、冬真も家を出る。

冬真を追って美咲も家を出るが、そこで夏向と出くわす。冬真と夏向は無言ですれ違う。美咲は、帰った夏向の部屋の扉をノックしようとするが、できなかった。

承:夏向の行方

翌朝、美咲は夏向を朝食に誘う。だが、夏向は部屋にいなかった。冬真も家を出たっきりだった。

シェフが不在であり、レストラン『Sea Sons』は臨時休業することになる。美咲は、予約客にキャンセルの電話を入れる。千秋は、「俺が悪かったのかな…」と悩んでいた。

千秋は、「夏向が家にやってきてから、アイツを養子だと思ったことは一度もない。けど、いつかは伝えなきゃいけないって思ってたけどさ…アイツの傷つく顔、見たくなくて、どうしても言えなかった。けど、結局、それで夏向を傷つけた」と自分を責めていた。

美咲は、夏向に電話をかける。すると、携帯電話の呼び出し音が夏向の部屋から鳴っていた。夏向は、携帯電話を持たずに部屋に置きっぱなしにしていた。夏向の部屋に、戸籍謄本があったのを見つける。そのことを千秋に伝えると、千秋は「渚さんに会いに行ったのかもね」と言う。

千秋の父親はかつて、夏向の近況を渚に伝えようとした。だが、渚は「今の家族に、夏向のことは内緒にしているから、もう連絡しないでください」と言ったのだという。千秋は、「夏向のこと、なかったことにしたかったんだろうね」と言う。

千秋に話を聞いた美咲は、いてもたってもいられず、夏向を迎えに行こうとする。すると、千秋は「俺も行く」と言い、一緒に行こうとする。そんな中、楓(菜々緒)から千秋に「冬真の居場所が分かった」という電話が入る。美咲は、「行ってあげてください。夏向のことは、私が迎えに行きます」と言い、2人は新横浜駅で分かれる。

転:父の思い

夏向は、1人で母親の入院する尾道の病院へと向かう。一方、楓は冬真が寝泊まりしている場所を千秋に伝える。そして、楓は「もっと私のことを頼ってね」と千秋に言うのだった。

夏向は、母親の入院する病室を訪れる。渚は、夏向に「どなた?…愛海のお友達?」と訊ねる。夏向は、「愛海さんの友達です」と答える。「お名前を伺ってなかったですよね?」と言われるが、夏向は答えられなかった。

冬真は、千秋に「俺って何なの?親父が可愛がっていたのは、いつも夏向だった。親父にとって、俺は他人の子供以下だってことだろ」と言う。そして「夏向がいなければ、俺はもっと親父に料理教われたのに」とまで言うのだった。

千秋は、「お前、何も分かってないな」と言い、冬真を『Sea Sons』に冬真を連れていく。千秋は、「この座席数に比べて、シェフ1人っていうのはどう考えてもおかしいだろ。前に、シェフをもう1人雇おうとして、夏向に反対されたんだ。夏向は、冬真を待ってんだよ」と明かす。

美咲は、西島家に向かう。ちょうど帰ってきていた愛海に、美咲は「夏向は?」と訊ねる。愛海は、夏向のことが分からなかった母親の非礼を詫びる。そして、都合のいい話ではあると分かりながらも、「私にとってはたった1人の母親なんです。だから、どうか母を助けてください」と頭を下げる。

夏向は、血液を提供することに同意する。献血を行った後、「自分のことは何も言うな」と言ってその場を離れたのだった。渚は「ねぇ、愛海…」と何かを言いたげな様子だったが、言葉を飲み込む。

美咲は、夏向を迎えに行く。「心配したんだからね…さっき、愛海ちゃんに会ったよ。格好つけちゃってさ」と言う美咲に、夏向は「困っている人がいたら、助けるだろ」と言う。

美咲は、「夏向にしかできないことをしたんだね…ご褒美」と言って、ソーダアイスを差し出す。

夏向は、「全然、実感が沸かなかった。俺を産んだ人の顔を見ても。っていうか、今さら、兄弟じゃないって言われた方が実感なかった。完全に騙された。本当にスゲェ、親父もお袋も、兄貴も」と言う。そんな夏向に、美咲は「でもさ、世界で一番温かいウソだよね」と言う。

夏向は、「でも、親父の約束も叶えられていない」と言う。父・春人は、冬真に料理を教えるのを心待ちにしていた。だが、「冬真が、料理人を本気で目指すまでは待つ」と決めていたのだった。そのため、父親は夏向に、「冬真へ料理を教えるのを託した」のだった。

結:家族

千秋は、父親が冬真へ料理を教えたかったことを、言葉で伝える代わりに、父親のノートを見せる。「冬真料理特訓ノート」と題されたノートを読み、冬真は父親の真意を知って涙する。そして、夏向もまた、冬真と一緒に料理することを心待ちにしていたのだと悟るのだった。

美咲は、元気のない夏向を連れてサイクリングに誘う。尾道の海岸沿いを、2人は自転車で走る。パワースポットや絶景ポイントを巡り、最後には夕日を一緒に眺める。「少しはスッキリした?」と訊ねる美咲に、夏向は「まぁな」と答える。

「どうしてここに来たんだ?」と訊く夏向に、美咲は「そばに居たいと思ったから」と言う。そして、「忘れ物を届けにね」と、言って、レストラン『Sea Sons』の鍵を渡すのだった。「帰ろうか?」と美咲は言い、夏向は「ああ」と応じる。

美咲は、夏向とともに戻る。千秋は、夏向に「おかえり」と声をかける。夏向も「ただいま…兄貴」と返すのだった。夏向は、千秋に促されるように明日の仕込みに行かせる。

夏向が仕込みを行う中、『Sea Sons』に冬真がやってきた。冬真は、「俺に料理を教えてください」と夏向に頭を下げる。夏向は、しばらくの無言の後、冬真を自然に厨房へと迎え入れるのだった。

美咲と千秋は、そんな2人の様子を見て喜ぶ。美咲は帰り道、千秋に「夏向、お母さんにも自分が息子だって言わなかったんです。…夏向にとって、自分の家族は千秋さんや冬真君なんです。だから、千秋さんは兄貴失格なんかじゃありませんよ」と言う。千秋は、励ましてくれた美咲に「ありがとう…」とつぶやく。

ソファで寝てしまった美咲を、千秋はベッドへと運ぶ。千秋は、美咲の無邪気な寝顔を見つめていた。

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