簡単なあらすじ
1) 櫻井美咲(桐谷美玲)は、パティシエとしてひたむきに仕事をしていたが、店の方針転換でクビになってしまう。就職活動をしていたが、なかなか就職先は見つからない。そんな中、初恋相手・柴崎千秋(三浦翔平)に再会し、「湘南の店で、一緒に働かないか?」と誘われる。
2) 後輩・石川若葉(阿部純子)に後押しされ、美咲は千秋の店で働くことにする。だが、そこにはシェフで千秋の弟・夏向(山崎賢人)がおり、「恋愛目当てで働きにきてるヤツ」と思われ、追い出されそうになってしまう。
3) 美咲は地元食材を使用してケーキを作り、そのケーキを食べた夏向は、美咲のことを見直して、店の鍵を渡す。一緒に働くことを認められたのだった。
4) 買い出しに出かけた美咲は、千秋が高月楓(菜々緒)と一緒に結婚式場へと入っていくのを見かけてしまい、ショックを受ける。
起:就職活動
団子屋の娘・櫻井美咲(桐谷美玲)は、パティシエを志す。プライベートを犠牲にしてまで働いていたのだが、勤務していたケーキ屋が「これからはベーカリー一本にする」と方針転換したため、クビになってしまう。
ヴィッツ・チャールストンホテルに勤務を希望して面接を受けに行く。中途採用試験に、自作のウェディングケーキを持ち込んで披露までしていたのだが、結果は不採用であった。
レストランで後輩の石川若葉(阿部純子)に愚痴る美咲は、若葉にケーキに飾られた人形のキス顏が、唇を突き出し過ぎていると指摘される。「4年もキスしてないから、そんな人形を作ってしまうんですよ。先輩の唇、カサカサだし」とまで言われ、美咲は落ち込む。
さらに、イケメン店員に微笑まれたと勘違いして、恥ずかしくなった美咲はトイレに入って泣く。しかも、運が悪いことにトイレに閉じ込められてしまう。出られなくなっていたところ、レストランの店員・柴崎千秋(三浦翔平)に助け出される。千秋は、美咲の初恋の人だった。
承:恋の予感
千秋に、美咲は「ヴィッツ・チャールストンホテルに勤務している」とウソをついてしまう。だが、就活中であったため、美咲はスーツ姿であった。そのことを指摘されると、「厨房が改装中で休みなんです」とウソをつく。
そこで、「ヒマなら、湘南のレストランで一緒に働かないか?」と千秋は美咲を誘う。戸惑う美咲だったが、若葉は「その話、受けるべきです。恋の予感しかしない」と背中を押す。美咲は、その後押しで話を受けることにする。
美咲は、若葉にインスタグラムを始めるように言われ、美咲はさっそく湘南の海で写真を撮ろうとする。サーファーの柴崎夏向(山崎賢人)に写真を撮ってもらおうとするが、乗り気じゃない夏向に、美咲は強引に撮ってもらおうとする。
ジャンプした瞬間を収めてもらおうとするが、転がってきたビーチボールに転び、美咲は濡れて泥だらけになってしまう。その瞬間を夏向は撮り、美咲にケータイを返す。
美咲は、柴崎家にようやく辿り着いた途端、男に抱きつかれる。千秋かと思ってときめく美咲だったが、それは柴崎冬真(野村周平)であった。柴崎家には、千秋の弟である夏向、冬真もおり、千秋を含めて4人で暮らすことになる。
転:天敵現る
千秋は、美咲を店に案内する。だが、夏向は美咲を厨房には入れようとせず、一緒に働くことを拒否する。そんな夏向に、千秋は「美咲のケーキ食べてみろ。そうすれば、なんで雇ったか分かる」と言う。
だが、夏向は「中途半端な仕事で、恋愛に浮かれているようなヤツとは仕事をしたくない」と言い、美咲を追いだそうとする。そんな夏向を追いだそうと、美咲はケーキを作って見返そうとする。
徹夜でケーキを作るが、冬真に「東京のケーキって感じ」と言われてハッとする。レストラン『SeaSons』は、地元の食材で作られているということを思い出し、別のケーキを作ろうと考える。
夏向はシェフであり、美咲は夏向の作る料理や、彼の人柄を知ろうとするが、なかなか上手くいかない。そんな中、東村了(吉田鋼太郎)が店にやってくる。東村は、レストラン『SeaSons』をチェーン傘下におさめようとしていたのだった。千秋は、そんな東村の申し出を断る。
美咲はしばらく、フロアで働くことにしていた。名物であるオムバーグのソースを美咲はこっそりと味見して、地酒を隠し味にしていることに気づく。だが、厨房に入っていることを夏向に咎められる。
美咲は、地元食材をスーパーで購入し、その素材でケーキ作りを始める。一方、冬真は、夏向に美咲のインスタグラムを見せる。夏向は美咲が男目当てで働きにやってきたことが決定的となり、余計に嫌いになる。
美咲は、ケーキを完成させる。ちょうどやってきた夏向に味見をさせようとするが、夏向は拒否して手で払おうとする。その拍子に、ケーキは床に落ちてしまう。美咲は再びケーキを作ろうとするが、夏向はそれを止めてキスする。インスタグラムにあった、若葉の「キスするまで帰ってきちゃダメですよ」というコメントを見たためであった。
「これで満足だろ、帰れ」という夏向に、美咲は頬を叩いて「バカにしないで」と言って出ていく。千秋は、美咲に連絡がとれないことから、心配してレストランにやってきた。「出ていったんだろ」と夏向は言う。そんな彼に、美咲のレシピノートを見た千秋は、「何も分かってないんだな、お前」と言って美咲を探しに行く。
夏向は、美咲のレシピノートを見て、真剣にケーキ作りに向き合っていることを知る。夏向は、美咲のケーキを食べ、ようやく美咲のひたむきさに気づく。そして、美咲を探しに行くのだった。
結:本当の気持ち
美咲は、電車を待って帰ろうとしていた。千秋は美咲を迎えにきて、「帰ろう」と言う。美咲は、「夏向さんは悪くないんです。…私、ウソをついてました。ヴィッツ・チャールストンで働いてるなんて、ウソなんです。本当は小さいケーキ屋さんにいて、そこも1ヶ月前にクビになって。ずっと就職活動してるんだけど、全然決まらなくて」と明かす。
「ケーキ作りしか取り柄がないのに、それすら認めてもらえなくて。そんな自分が情けなくて。だからあの夜、千秋さんに誘ってもらえて本当に嬉しかったんです。やっと認めてもらえたって。だから、舞い上がっちゃって。その気持ちを、夏向さんに見透かされちゃって。だから、自業自得なんです」と、美咲は本当の気持ちを吐露する。
千秋は、「美咲の仕事に一生懸命で、まっすぐなところとか。ちょっと不器用なところか…ちゃんと分かってるから。そんな櫻井だから、いて欲しいんだよ」と言い、美咲をバイクに乗せて自宅に戻る。
その晩、夏向は美咲のため、おにぎりを作って差し入れる。美咲は、千秋が作ったと勘違いするが、それは夏向が作ったものだった。夏向は、美咲に店の鍵を渡し、一緒に働くことを認めるのだった。
翌朝、開店前の店に、冬真の専門学校の同級生・二宮風花(飯豊まりえ)がやってくる。夏向に声をかけられ、彼女は慌てて出ていく。
一方、買い出しに出かけた美咲は、千秋が高月楓(菜々緒)と一緒に結婚式場へと入っていくのを見かけてしまい、ショックを受ける。
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