「仰げば尊し 第1話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 小田桐寛治(石坂浩二)校長は、荒廃した美崎高校を立て直すため、樋熊迎一(寺尾聰)を非常勤講師に迎えたいと、何度も口説く。樋熊は、美崎高校を訪れ、喫煙を注意したところ、殴られてしまう。そのことがきっかけで、「やりがいがある」と言い、非常勤講師となることを了承する。

2) 樋熊は、ブラスバンド部の顧問となる。だが、生徒たちのレベルは低く、なんとか音もバラバラだった。そんな彼らに、演奏する機会を与えたい、と知人に頼んで演奏会のステージに立たせてもらう約束をする。

3) だが、演奏会前日、樋熊に反発する青島裕人(村上虹郎)、木藤良蓮(真剣佑)らによって、「演奏会に行ったらぶっ殺す」と部員たちは脅されてしまう。部員が集まらない中、部長の有馬渚(石井杏奈)は部員たちを呼ぼうとするが、誰も来なかった。

4) 樋熊は、青島らにも入部を勧めるが、彼らは入部を拒否する。だが、樋熊は諦めずに彼らにも音楽を通じて一緒に夢を見てもらいたいと思うのだった。

起:樋熊迎一との出会い

吹奏楽コンクールに、美崎高校の生徒たちが出場していた。それは、少し前には考えられない光景だった。最大の功労者は樋熊迎一(寺尾聰)だったが、そこにはいなかった。

1年前、小田桐寛治(石坂浩二)校長は、教育委員会で美崎高校の問題点を指摘され、辞任を要求されていた。だが、「あと1年、やらせてください」と頼み込む。その帰り、子供たちのブラスバンドを指導する樋熊のことを見かけ、小田桐は声をかける。

小田桐は、「今度、ウチの吹奏楽部も見てやってください」と言う。だが、樋熊は興味なさげに帰ってしまう。帰宅すると、奈津紀(多部未華子)に美崎高校のことを聞く。「有名だよ。最悪な意味で」と言う。

小田桐は、再び樋熊に会いに行く。そこで熱烈に「ぜひ、ウチの学校で教師として来てください」と頼み込むのだった。美崎高校を訪れると、バイクが走り回っていた。さらに、屋上から投げられた吸い殻が、頭に落ちてくる始末だった。

樋熊は、屋上へと向かう。喫煙を行っている生徒たちに、樋熊は注意するが、「ここでは、俺たちがルールだ」と言う。なおも注意する樋熊は、青島裕人(村上虹郎)に殴られてしまう。

小田桐が駆けつけると、樋熊が倒れていて驚く。樋熊は、殴られながらも「ヒドイ学校ですね。その分、やりがいがあるというものです」と、非常勤講師となる話を引き受ける。

承:着任

樋熊は、着任の挨拶で、「まずは、挨拶と部活動から始めてみませんか?高校の三年間と言えば、人生で一番キラキラと輝ける期間です」と語りかける。吹奏楽部の部長・有馬渚(石井杏奈)は、「ブラスバンド、吹奏楽部の顧問になってください」と言って頭を下げる。

樋熊は、ブラスバンド部の曲を聴く。樋熊は、調子はずれで、お世辞にも上手いとは言えない曲を聴く。「なかなかのポンコツでした。これなら、小学生の曲の方がマシですね」と言う。「楽器は、少しでもサボると、へそを曲げます。でも、心を込めて演奏すれば、少しずつ蘇るんです」と言う。

奈津紀は、父の体を案じる。だが、樋熊は聞く耳を持たずに働き始める。樋熊は、朝の挨拶運動を始め、バイク通学を行う生徒に注意する。そんな樋熊に、学年主任の鮫島照之(升毅)は「危険です」と眉をひそめる。

そんな中、青島裕人らは報復のため、音楽室を占拠する。そんな青島らにも、「一緒に音楽をやろう」と言う。彼らが「やめろコール」を叫ぶ中、鮫島教諭は「お前ら、そんなことじゃ卒業できないぞ」と言って立ち退かせる。

渚は、青島たちがロックバンドをやっていたことを明かす。学園祭で彼らが演奏をしていた時、先輩たちに襲われて、裕人は手を怪我してしまう。結果、青島は演奏できなくなってしまったのだった。

転:

翌日、樋熊は音楽教室でブラスバンド部に演奏させようと考えていた。部員がためらう中、渚は「やります!」とやる気になっていた。

樋熊は、木藤良たちが校内でバンドのチケットを売っているのを発見し、高杢金也(太賀)、桑田勇治(佐野岳)を追い回す。樋熊は、青島に「音楽で稼ぎたかったら、自分たちで音楽をやって稼いでみたらいいんじゃないか。…ギターが弾けなくても、トランペットなら吹けるぞ」と言う。

そして、木藤良らにもブラスバンド演奏を行い、「音楽で、一緒にまた夢を見てみないか?」と言う。だが、青島は「お前、うぜぇよ」と言い、チケット代を返して立ち去ってしまう。

樋熊は、「練習ノート」をつけるように部員たちに言う。「なんでもいい。練習が終わったら、感じたことを書いてください」と伝える。そして、樋熊は「響け 美崎サウンド」と、書き添えた。

樋熊は指導を行い、生徒たちの演奏は次第に上達していた。本番前日、生徒たちは緊張でこわばっていた。そんな彼らに、樋熊は「手を胸に当ててください。音楽は心で奏でるもの。緊張したら、そのことを思い出してください」と言う。

樋熊が帰ると、それを見計らって、青島と木藤良が何かを企むような表情でやってくる。翌日、本番を迎えるが、生徒たちは待ち合わせ時間に来ない。渚は、部員の家を一軒一軒回って集合させようとする。だが、誰も演奏会に向かおうとはしなかった。

樋熊は、「事情により、演奏できなくなりました」とステージで頭を下げる。劇場で待ち続ける樋熊のもとへ、渚は雨に濡れながらやってくる。樋熊は、「何があったんだ?」と訊ねる。

渚は、「昨日、裕人たちに脅されたんです」と明かす。そして、青島と木藤良は、「樋熊は、コンサートをドタキャンし、それ以来、音楽から逃げているんだ」と樋熊の過去を暴露したのだった。

だが、渚は「みんな、裕人たちのことを言い訳にしてるけど…でも、本当はステージに立っても、恥をかくだけなんじゃないかって思う」と言う。そして、「でも、負けたくない。本当は演奏したいの」と、本当は観衆の前で演奏したいのだと、泣きながら本心を口にする。

結:樋熊の告白

樋熊は翌日、校内放送で「部員を募集します。そして、昨日こなかった部員も来るように。もうドタキャンはやめましょう。そして、青島や木藤良たちも来るように」と言う。

青島らがやってくる中、樋熊はサックスを吹いていた。彼は、交通事故に遭ってから、満足のいく演奏ができずに音楽から離れていたのだと告白する。だが、オーネット・コールマンの逸話を話し、「ちょっと前を向く。そうすることで彼は前に進むことができるようになったんだ」と言う。

樋熊は、青島らに入部届を差し出す。だが、青島は「広い世界を見せてくれよ」と言うと、椅子を窓に向かって投げつけ、「入部なんかするわけねぇだろ」と言う。

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次話:「仰げば尊し 第2話」あらすじ・ネタバレ

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