簡単なあらすじ
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1) 樋熊迎一(寺尾聰)は、膵臓癌による背部痛で倒れてしまう。2~3日の入院を余儀なくされ、吹奏楽部メンバーたちに不安が広がる。樋熊は、手術せずに抗癌剤と放射線治療を選択し、なんとしてでも生徒たちを吹奏楽部の全国大会に連れて行きたいと考えるのだった。
2) 樋熊は、新井宗一(尾美としのり)教諭から、木藤良蓮(真剣佑)の留学願書の締め切りが近づいていることを聞かされる。試験の日程と全国大会の日程は重なっており、どちらかを選ばなければならなかった。木藤良は、「吹奏楽部に入って、音楽がもっと好きになった。吹奏楽部で演奏したいんです」と樋熊に言い、留学の話は断るつもりであるという。
3) 吹奏楽部の練習にやってきた木藤良に、青島は「留学しろ」と迫る。2人は、仲間を思いやる気持ちをぶつけ合い、ついに木藤良は留学を決意する。木藤良が抜けてしまい、青島は「すみません」と頭を下げる。見守っていた樋熊は、練習再開を告げ、ファースト奏者として、井川宏達(健太郎)を指名するのだった。
4) 地区大会の前日、再び樋熊は痛みで倒れ、救急搬送される。だが、本番直前には会場に現れ、指揮者としてステージに上がるのだった。
起:樋熊の入院
樋熊迎一(寺尾聰)は、膵臓癌による背部痛で倒れてしまう。自宅で倒れている父を発見した奈津紀(多部未華子)は、すぐに救急車を呼んで病院へと搬送してもらう。
病院では、主治医により、「2~3日入院が必要です。治療に向けて、検査を行いましょう」と提案されるが、吹奏楽の地区大会を前にして、樋熊はいち早く学校へと戻りたいと考える。
奈津紀は、父が体調を崩して入院している、と吹奏楽部の部員たちを前にして告げる。すると、「地区大会はどうするんだ」と不安の声が広がる。そんな中、青島裕人(村上虹郎)は「コンクールが心配なのか?それとも樋熊が心配なのか?」と問いかける。有馬渚(石井杏奈)も、樋熊の心配をしつつも、自分たちのできることはやろう、と呼びかける。
樋熊は、手術せずに抗癌剤と放射線治療を選択し、なんとしてでも生徒たちを吹奏楽部の全国大会に連れて行きたいと考えていた。そのため、膵臓癌であることを学校側へは隠しながら、早々に退院して指導を行う。
承:留学
樋熊は、新井宗一(尾美としのり)教諭から、木藤良蓮(真剣佑)の留学願書の締め切りが近づいていることを聞かされる。試験の日程と全国大会の日程は重なっており、どちらかを選ばなければならなかった。樋熊は、木藤良の家を訪れ、本人から話を聴く。木藤良は、「吹奏楽部に入って、音楽がもっと好きになった。吹奏楽部で演奏したいんです」と樋熊に言い、留学の話は断るつもりであるという。
新井と奈津紀が、木藤良の留学の話をしていたことから、吹奏楽部の全員がその話を知ることになる。木藤良が抜けてしまっては、吹奏楽部にとって打撃となることは間違いなかった。そのため、吹奏楽部には不安が再び広がる。
音が揃わず、練習は早々に終わった。わずかな部員が残り、そこへ樋熊がやってくる。木藤良の留学の話について訊かれた樋熊は、「生徒がプロの音楽奏者になってくれるのは嬉しい。でも、その生徒自身が選んだ道で、幸せになるならばそれが一番うれしい」と言う。その言葉を聞き、さらにはサックスの練習に打ち込む木藤良の様子を見て、青島は一つの決断を下す。
転:青島と木藤良
翌日、吹奏楽部の練習にやってきた木藤良に、青島は「留学しろ」と迫る。留学を諦め、吹奏楽部に残るのは、「迷惑なんだよ」と言い、青島は木藤良を殴る。2人は気持ちをぶつけ合い、ついに木藤良は留学を決める。
木藤良が抜けてしまい、青島は「すみません」と頭を下げる。その姿を見た安保圭太(北村匠海)、高杢金也(太賀)、桑田勇治(佐野岳)たちもまた頭を下げる。見守っていた樋熊は、練習再開を告げ、ファースト奏者として、井川宏達(健太郎)を指名するのだった。
結:地区大会
地区大会の前日、再び樋熊は痛みで倒れ、救急搬送される。本番当日、会場へ樋熊がやってこないことを鮫島照之(升毅)教頭は心配していた。そして、「少しお痩せになっているようだし…本当に体調を崩しているだけなのか?」とつぶやく。
演奏時間が近づき、樋熊が現れる。吹奏楽部全員で願掛けのミサンガをつけ、ステージへと向かうのだった。
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前話:「仰げば尊し 第5話」あらすじ・ネタバレ