「仰げば尊し 第5話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ


1) 井川宏達(健太郎)が合宿で喫煙した疑いにより、鮫島教頭(升毅)は「コンクールは出場辞退だ」と命じる。樋熊迎一(寺尾聰)は、井川を信じて鮫島教頭と話し合う。結果、鮫島は「10日間の部活禁止」を命じる。

2) 神奈川県の地区大会が近づいており、樋熊は生徒たちを連れてビーチの一角で練習を続ける。一方、彼は病院で膵臓癌であると告知されていた。彼は、腹痛や背部痛を感じながらも、吹奏楽部の練習を続ける。娘の奈津紀(多部未華子)には秘密にしていた。

3) 樋熊は、生徒たちと学校の清掃活動を行うことによって、誠意を見せようとする。部員たちは粘り強く清掃活動を続け、鮫島はついに学校での部活再開を許可するのだった。一方、離婚して離れて暮らす母親を、有馬渚(石井杏奈)はなかなかコンクールに招待できなかった。そんな彼女の背中を、樋熊は押し、渚はついに母親と話をすることができたのだった。

4) 地区大会へ向け、さらに部員たちが熱を入れて練習を行う。そんな中、樋熊は膵臓癌による背部痛で苦しみ、ついには気を失う。帰宅した娘・奈津紀は、そんな父の姿を見つけて驚く。

起承転結:

井川宏達(健太郎)が合宿で喫煙した疑いにより、鮫島教頭(升毅)は「コンクールは出場辞退だ」と命じる。責任を感じた井川は、「明宝高校に行って、疑いを晴らすしかない」と言う。その言葉を聞いて、青島裕人(村上虹郎)や木藤良蓮(真剣佑)は一緒に乗り込もうとする。

そんな中、樋熊迎一(寺尾聰)は青島たちをとめ、鮫島と話をする。鮫島は、「10日間の部活禁止」を命じる。だが、地区大会の日が迫っていた。心配した部員に、樋熊は「場所がなければ作ればいい」と、ビーチの一角を借りて練習を行う。

樋熊は、病院で膵臓癌であると告知されていた。彼は、腹痛や背部痛を感じながらも、吹奏楽部の練習を続ける。娘の奈津紀(多部未華子)には秘密にしていた。

樋熊は、「学校でゴミ拾いをしよう。そうすれば、早く部室を使えるかもしれないぞ」と提案する。さらに、部員を自宅に招き、食事を振る舞う。奈津紀(多部未華子)は「どうしちゃったの?仕事とプライベートの線引きはしてよ」と抗議する。だが、樋熊は「いいじゃないか」と、生徒たちとの交流を深めようとする。

有馬渚(石井杏奈)たち吹奏楽部の部員たちは樋熊の提案により、ゴミ拾いを開始する。「吹奏楽部の誠意」に対し、鮫島は「今さら…」と思うが、吹奏楽部部員たちはゴミ拾いを続ける。一方、樋熊は、「どうすれば部員の家族たちに来てもらえるか…」と考え、保護者たちに向けての手紙を部員たちに渡す。

そんな中、両親が離婚し、継母との関係が上手くいかない渚は、どうすべきか悩んでいた。また、青島や木藤良たちも親を呼ぼうとはしない。

青島たちから、樋熊は渚の家庭の事情について話を聞く。渚がクラリネットを始めた理由も、母親が勧めてくれたのがきっかけだったのだ。そんな母親は、自分の花屋の店を持ちたいという希望があり、離婚をすることにした。

樋熊は、渚に「コンクールに、お母さん来てくれそうか?もし家族についての悩みがあるなら、いつでも相談に乗るぞ」と言うが、渚は「私の問題なので、大丈夫です」と、相談は要らないと言う。そんな渚に、樋熊は「心の火は消すなよ」と言う。

渚は、珍しく部活を休む。そして、花屋を営む実母のもとを訪れようとしていた。だが、結局のところコンクールに来て欲しいとは言うことができなかった。

渚のことで、樋熊は奈津紀から「あまり生徒のプライベートに踏み込まない方がいい」と言われるが、「生きるってことは人と関わること…そう、死んだ母さんに言われている気がして。引退した私に音楽をやるようにと、『心の火を消さないで』と言ったのは、母さんなんだ」と言う。

樋熊は、渚が深夜にも関わらず帰宅していないと知り、青島たちとともに探しまわる。体に鞭打ちながら樋熊も走る。そんな中、青島は子供時代に一緒に楽器の練習をしていた場所を思い出す。

渚は、1人で海を見ていた。「心配をかけてすみません」と謝る渚に、樋熊は「余計なことを言って、悩ませてしまった」と逆にあやまる。渚に、青島は「なんでもかんでも自分で抱え込まなくていいだろ。いい子ぶんなよ」と言う。さらに、木藤良は「無理して家族になる必要はないよ」と言う。

樋熊は「仲間を思いやる気持ちをもっていれば、最後はそいつらが助けてくれる。1人じゃないんだ。素直になってもいいんじゃないか」と言い、渚も「私も素直になりたい」と、樋熊に言う。

渚は、樋熊とともに母親のもとを訪れる。「今、私、先生と一緒に全国大会を目指してクラリネットをやってるんだ。だから、コンクールを見にきて。大きなステージで演奏するから、お母さんに見にきてほしい」と言う。

さらに、「私、音大に行こうと思う。せっかくお母さんにもらった夢だから、やれるところまでやってみる」と告げ、母親も「頑張って」と応援するのだった。

神奈川県地区大会の抽選会が行われる。井川は、喫煙問題のことで嫌味を言われるが、「仲間が僕を信じてくれますから」と言う。抽選会の結果は、「朝が弱い」部員には辛いトップバッターとなってしまうのだった。

鮫島教頭は、こそこそと練習に行く樋熊に声をかける。鮫島は、「外で迷惑をかけるのなら、音楽室で練習しなさい」と部員たちに言い、練習することを許可する。そんな中、木藤良は、留学するかどうか悩む。

渚は、父親・継母たちにも「お母さんも誘ったんだけど、コンクールを見にきて欲しい」と打ち明け「絶対に見にいくね」と言ってもらえる。

奈津紀は、父の主治医から「お父様にはお伝えしたのですが、膵臓癌です」と伝えられる。樋熊は膵臓癌による背部痛で苦しみ、ついには気を失う。帰宅した娘・奈津紀は、そんな父の姿を見つけて驚く。

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