「ナルコス シーズン1 第1-10話(最終回)」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) コロンビアの「メデジン・カルテル」を率いるパブロ・エスコバル(ヴァグネル・モウラ)は、アメリカのマイアミでドラッグの密売を行い、巨万の富を得る。「世界で7番目の大富豪」にまでなるが、アメリカに目を付けられ、CIAやDEAがカルテルの壊滅やパブロの身柄取り押さえを狙っていた。

2) パブロは、貧困層を取り込み、国政に打って出るが、法務大臣により裏稼業のことを追求され、議会を追われる。以後、自分に反抗する政治家、裁判官らを次々に処刑していった。

3) ガビリアが大統領となると、パブロはさらに窮地に陥る。パブロは、爆破テロを繰り返し、国民に恐怖を植えつけた。さらには、要人の家族を誘拐し、パブロは政府と取り引きを行う。パブロは、コロンビア政府にアメリカへの身柄引き渡しを行わないと約束させ、自らの建築した何不自由なく暮らせる「ラ・カテドラル(刑務所)」に収監させる。

4) 部下2人をラ・カテドラル内で処刑したことで、パブロはガビリア大統領が送った軍に取り囲まれる。大統領は、パブロとの交渉を拒否し、軍を突入させるが、パブロは秘密の地下道を通じて、少数の部下とともに逃げおおせるのだった。

起:パブロ・エスコバル

パブロ・エスコバル(ヴァグネル・モウラ)は、コロンビアの貧困家庭に生まれ、密輸業で稼いでいた。テレビなどの家電を取り扱っていたのだが、チリでコカインを精製していた”コックローチ”と出会うことで、ドラッグの密売に手を染めるようになる。チリ・クーデターで国を追われたコックローチは、パブロと手を組むようになった。

「国内で売るよりも、アメリカのマイアミで売った方が高く売れる」と考えたパブロは、マイアミへ密輸することを続けた。需要に供給が追いつかないほどになった”ビジネス”で、パブロは莫大な財産を築く。

パブロは、従兄弟のグスタボ、ゴンサロ・ロドリゲス・ガチャ、カルロス・レデル、オチョア兄弟らと手を組み、「メデジン・カルテル」を作り出す。だが、その中でコックローチは分け前を増やすことを考え、パブロを裏切って当局へと密輸に関する情報を漏らしたことが発覚した。パブロは、コックローチを殺害する。

承:大統領になる夢、パブロの名声失墜

パブロは巨万の富を築くことになり、「世界で7番目の大富豪」としてフォーブス誌に取り上げられることになる。

だが、そんなパブロに対し、アメリカが黙っていなかった。DEAやCIAらを送り込み、「メデジン・カルテル」壊滅へと乗り出す。マイアミでDEA捜査官をしていたスティーブ・マーフィーは、コロンビアへと転勤となり、看護師で妻のコニーとともに移り住む。マーフィーは相棒のハビエル・ペーニャとともに捜査を開始するが、警察や軍は買収が物を言うコロンビアでの捜査は困難を極めた。

一方、メデジン・カルテルの資金を狙い、オチョア兄弟の妹であるマルタが誘拐される。共産主義者たちで結成されたM-19がマルタを誘拐したのだった。M-19のメンバーを虐殺し、パブロはマルタを取り戻す。パブロは、この機に乗じてメデジン・カルテルを結束させ、さらにはカルテルのリーダーとなる。

パブロは、富を手に入れると、次は「大統領になる」という夢を叶えるべく、国政に打って出る。貧困層に潤沢な資金を提供し、指示を得ていった。だが、アメリカの介入で法務大臣は「パブロは密売業者である」と告発する。過去に逮捕された際のマグショットが決定打となり、パブロは議会を追われる。

転:ガビリア大統領

政治家の夢を絶たれたパブロは、反政府路線に切り替え、自身に反抗しようとする者たちを、政治家であろうが裁判官であろうが、大統領候補であろうが次々に消していった。だが、大統領候補であったガランの後を継ぎ、補佐官であったガビリアが大統領に立候補したことで風向きが変わる。

ガビリアを暗殺するため、パブロはアビアンカ航空を爆破する。だが、スティーブ捜査官がテロを情報屋からのタレコミにより予期し、ガビリアは難を逃れる。

ガビリア大統領は、アメリカの要請もあり、パブロたちメデジン・カルテルのメンバーをアメリカへ身柄引き渡しすることを了承する。コロンビアの外で収監されるとなれば、買収なども行えず、「死よりも恐ろしい場所」に閉じ込められることになる。身柄引き渡しを恐れたパブロは、次々と爆破テロを行う。

パブロは、世間や政府を敵に回すこととなり、対応に頭を悩ませることになる。さらには、カリ・カルテルの台頭もあり、パブロはさらなる逆境へと追い込まれる。

ガチャは、コロンビアのオラシオ・カリージョ大佐率いる特捜隊により殺害される。さらに、オチョア兄弟の裏切りにより、従兄弟のグスタボも殺害された。パブロは、要人の家族を次々に誘拐し、ついには元大統領の娘で国民的人気アナウンサーのダイアナ・ターベイをも誘拐し、ガビリア大統領に自分の要求を飲ませようとする。

ダイアナが奪還作戦の中で死亡したことで、国民の平和を求める声の高まりがあったことや、爆破テロが続くことを懸念したガビリア大統領は、パブロと取り引きを行う。パブロは、アメリカへの引き渡しをしないことや、自身の建築した「刑務所(ラ・カテドラル)」の中に収監すること、自身の罪状を1度の密売の罪のみにすることなどを要求した。

結:ラ・カテドラル

ガビリア大統領は、苦渋の決断を下し、パブロと取り引きを行った。それは、政府の実質上の敗北だった。ラ・カテドラルはサッカー場やディスコなどもあり、何不自由なく暮らすことができる施設だったのだ。そして、パブロはそこから指示し、ビジネスを続けていた。

納得できないスティーブ捜査官とハビエル捜査官らは、ラ・カテドラル(刑務所)で、取り決めの違反がないかを調べ始める。

一方、パブロは自身が収監されている間、ビジネスを任せていた2人の部下の土地から、「押収されたドラッグ」と同等の金額が掘り起こされたことから、彼らが自分を裏切っているのではないかと考える。そして、ラ・カテドラル内で彼らも処刑してしまう。

ガビリア大統領は、ラ・カテドラル内でのパブロの行為に目をつぶるつもりでいたが、スティーブ捜査官とハビエル捜査官は、マスコミに部下2人の処刑をリークしてしまう。ガビリア大統領もまた、対応を迫られることになった。なお、この件でスティーブ捜査官とハビエル捜査官は、ヌーナン大使に停職を命じられる。

ガビリア大統領は、ラ・カテドラルに軍を送り、パブロを別の刑務所へ移管するため、身柄を取り押さえるよう指示する。さらに、副法務大臣を交渉役として送り込むが、軍がラ・カテドラル内になかなか踏み込まないことに業を煮やした副法務大臣は、ラ・カテドラル内に入って交渉を行い、結果、パブロたちに囚えられてしまう。

「ガビリア大統領と取り引きしたい」というパブロに、副法務大臣は交渉役を強要されるが、ガビリア大統領は交渉には応じなかった。ガビリア大統領は、ラ・カテドラルに突入することを命じ、副法務大臣は無事保護された。

だが、パブロは少数の護衛とともに隠していた地下道を通じて逃亡し、ガビリア大統領らは彼を囚えることはできなかったのだった。

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