映画「死霊館 エンフィールド事件」あらすじ・ネタバレ・解説

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1976年、アメリカ・ニューヨーク州アミティビル。ラッツ家の相談を受け、超常現象研究家のエド&ロレイン・ウォーレン夫妻は調査を開始する。結果、1974年11月13日にロナルド・デフェオ Jrなる人物が一家を惨殺したと判明する。

ロナルドも、悪魔に憑依されて事件を起こしていると考えられた。その調査の中で、ロレインはシスター姿の悪魔に襲撃され、予知夢のような映像で、エドが大変な目に遭う予感を感じていた。

このアミティビルの一件は「アミティビル事件」として話題となり、オカルト否定派からバッシングされたり、矢面に立たされることとなった。

1977年、イギリス・エンフィールド。ペギー・ホジソンは夫と離婚し、二男二女の子供4人と暮らしていた。夫からの養育費は滞り、困窮していた。そんなホジソン一家は、引っ越しをする。

引っ越し直後、次女ジャネットに異変が起こる。まるで夢遊病のような症状が現れ、部屋でポルターガイストのような現象も起きていた。ある日、ジャネットがまるで男のような低い声で、「この部屋から出ていけ」などと言うのを長女マーガレットは目撃するのだった。

ポルターガイストが激しくなり、母ペギーは子供たちを近くのノッティンガム家へと避難させた上で、警察に通報する。だが、やってきた警察官は事件性はないと判断し、神父を紹介するのだった。こうした騒動は話題となり、「イギリスのアミティビル事件」などと言われるようになっていた。

教会経由で、超常現象研究家として名高いエド&ロレイン・ウォーレン夫妻へと調査依頼が舞い込む。ロレインは、予知夢のような夢を見て、エドに不吉なことが起きる予感がしたため、依頼を受けることに躊躇うが、エドは困ったホジソン家を見捨てることはできなかった。

ウォーレン夫妻はイギリスへと渡り、調査を開始する。だが、ロレインは「霊的な感じられない」と懐疑的であり、ジャネットは精神疾患を患っている可能性があると指摘するのだった。

ジャネットが男の声で話すと、亡くなった前の住人「ビル・ウィルキンス」と名乗り、彼女の肩に噛まれたような「前歯2本の欠けた歯形」が現れた。ビルの霊が憑りついたとも考えられるが、ロレインは一貫して「霊的な要素は感じない」と主張し、さらには超常現象に懐疑的なアニタ・グレゴリー博士は、「金銭目当ての狂言ではないか」と指摘する。

テレビ取材班が撮影にやってきて、カメラも設置された。そんな中、ペギーはエドの前で手首に「前歯の欠損した歯形」が現れたと主張するのだが、それは差し歯をとって自分でつけた歯形であると判明する。

さらには、キッチンが荒らされるという騒動が起こるのだが、カメラの映像でジャネットが自ら食器を放り投げ、荒らしている姿が映し出されていた。このことを受け、ウォーレン夫妻は「母ペギーと娘ジャネットの自作自演」であると判断し、調査を終了する。

ウォーレン夫妻は帰国しようとするが、彼らはその途中で自作自演行為をカメラの前でなぜ行ったのかと疑問に思う。さらには、ジャネットが「ビルに憑りつかれている」際に録音した声を再生すると、ビル自体が何者かに自由を奪われているかのような様子であると判明する。

ロレインは、ビルが霊として現れた後、悪魔に自由を奪われてしまっているのではないかと気づくのだった。ウォーレン夫妻は急いでホジソン家へと戻る。

エドたちは、ジャネットに憑りついた悪魔により、入り口が塞がれながらも、地下から一階へと入る。窓から飛び下りようとしているジャネットを、エドは助ける。ロレインは、予知夢で見た「ヴァラク」という悪魔の名前を叫び、悪魔祓いに成功するのだった。

ジャネットは教会に預けられることとなり、彼女はウォーレン夫妻に感謝するのだった。ウォーレン夫妻は帰国し、末っ子ビリーの持っていた影絵おもちゃ「へそ曲がり男」をコレクションに加える。

解説

ウォーレン夫妻が「アミティビル事件」の後、イギリスの「エンフィールド事件」を調査・解決するストーリーとなっている。

オカルト否定派からバッシングを受けたり、ウォーレン夫妻を騙そうとするペギーやジャネットの行動もあり、「心霊現象」と呼ばれるものに対して、様々な見方があると提示しており、単なるホラー映画に終わっていないのも興味深い。

本映画は、1977年8月からイギリス・ミドルセックス州のエンフィールドで起きたポルターガイスト現象を題材としている。町営住宅に住み、子供が4人というところも事実と同一である。ジャネット・ハーパーという少女が、男の太い声で、何者かに憑依されているかのような声を出しているところも同様である。

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