西尾維新「掟上今日子の挑戦状 第3話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

掟上今日子の暗号表
1) 結納坂仲人は、「縁結人」という会社を共同経営する親友・縁淵良寿を鈍器で殴って殺害する。縁淵は、不法に入手した名簿を使用し、顧客を獲得しており、咎めてもやめない縁淵を撲殺してしまったのだった。

2) 縁淵は「丸いと四角いが仲違い 逆三角形では馴れ馴れしい 直線ならば懐っこい」というダイイングメッセージを遺す。結納坂はそのメッセージが金庫の暗証番号であると考え、掟上今日子に暗号を解くよう依頼する。

3) 掟上は、この暗号が「丸い(3)/と(1)/四角い(4)/が(1)/仲違い(5)/逆三角形(9)/では(2)/馴れ馴れしい(6)/直線(5)/ならば(3)/懐っこい(5)」と、3.141592…と、円周率であることを指摘する。

4) 結納坂は、ダイイングメッセージにこだわっていたため、掟上の罠にはまって自供し、逮捕されてしまう。それこそが縁淵の遺したダイイングメッセージの意図だったのだ。

起:ダイイングメッセージ

結納坂仲人は、「縁結人」という会社を共同経営する親友・縁淵良寿を鈍器で殴って殺害する。縁淵は、不法に入手した名簿を使用し、顧客を獲得していたのだった。そのことを問いただし、やめるように結納坂は言ったのだったが、縁淵は拒否し、殺害するに至った。

結納坂が殴った後、縁淵は即死しなかった。死に至るまでの間、縁淵は自らの血で床にダイイングメッセージを遺した。結納坂はそのダイイングメッセージを消そうとしたが、思いとどまる。

縁淵は、金庫に名簿をしまっており、その名簿を手に入れて処分するためには、25桁の金庫の暗証番号が必要だったのだ。そのダイイングメッセージは、金庫の暗証番号ではないか、と結納坂は考えたのだった。

承:掟上今日子への依頼

警察は、ダイイングメッセージに囚われることなく、事件の捜査を続けていた。ダイイングメッセージにこだわる結納坂に、鈍麻警部は掟上今日子を紹介する。

結納坂は、掟上に依頼し、ダイイングメッセージの謎を解いてもらうこととした。「お金をもらって依頼を請け負えば、守秘義務を守る」とのことから、結納坂は縁淵の不法に入手した名簿の件を伝え、「ダイイングメッセージが暗証番号になっている可能性がある」と明かすのだった。

転:暗号解読

ダイイングメッセージは、「丸いと四角いが仲違い 逆三角形では馴れ馴れしい 直線ならば懐っこい」というものだった。

掟上は、このダイイングメッセージは円周率ではないかと指摘する。「丸い(3)/と(1)/四角い(4)/が(1)/仲違い(5)/逆三角形(9)/では(2)/馴れ馴れしい(6)/直線(5)/ならば(3)/懐っこい(5)」と、文字数が円周率と同じである”パイエム”(日本語でいう語呂合わせのような、単語のスペルのそれぞれの文字数で数字を覚える方法)と判明した。

結:縁淵の罠

ダイイングメッセージが、やはり暗証番号の正体であると判明し、結納坂はこれで名簿を手に入れられると安心するのだったが、そこに鈍麻警部がやってきてしまう。

掟上は、「30分経っても出てこなかったら、入ってきてください」と鈍麻警部に依頼していたのだった。話を聴いていた様子の警部がやってきたことに、「守秘義務はないのか?話が違う」と結納坂は言うのだが、掟上は「お金をもらっていないので、守秘義務はない…汚いお金は受け取れない」と言うのだった。

結納坂は、逮捕される。縁淵は、「ダイイングメッセージにこだわる、結納坂こそが犯人である」と示すために、ダイイングメッセージを遺したのだった。さらに、暗証番号は3.141592…の円周率ではなく、一捻りした「300000000000000000000000」であったことが判明した。

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