簡単なあらすじ
1) 河野悦子(石原さとみ)は、大御所作家・本郷大作(鹿賀丈史)から、直々に雑誌に掲載するエッセイの校閲を頼まれる。折原幸人(菅田将暉)は、本郷と出版社で顔を合わせ、気まずそうな表情で立ち去る。
2) 本郷のエッセイには、妻と別れたあと、離れ離れになっている息子との思い出が綴られていた。悦子は、その中で「ラーメンの具を”スミレ”ですくって」という文章が気になる。”レンゲ”を”スミレ”と間違っているのはどうしてなのか、と悦子は疑問に思う。
3) 幸人もまた、レンゲのことを「スミレ」と言っていた。このことや、本郷のことを避けていることから、本郷大作の息子は幸人ではないか、と考える。本郷のエッセイの校閲を行う中、事実確認が必要と考えた悦子は、幸人に意を決して話を聞く。
4) だが、幸人は「半人前の自分が、本郷大作の息子と知られてはいけない。本郷大作の名前を傷つける」と思っていたため、避けていたのだと明かす。本郷大作が、息子のことを待ち続けていると悦子から知らされた幸人は、本郷に会いに行くのだった。
詳細なあらすじ
河野悦子(石原さとみ)は、大御所作家・本郷大作(鹿賀丈史)から、直々に雑誌に掲載するエッセイの校閲を頼まれる。
悦子は、本郷を見送ろうとすると、折原幸人(菅田将暉)が出版社にやってきた。悦子は、幸人を本郷に「作家の是永是之先生です」と紹介する。幸人は、どこか動揺した様子であり、悦子はそのことに気づいていた。
本郷のエッセイには、妻と別れたあと、離れ離れになっている息子との思い出が綴られていた。悦子は、その中で「ラーメンの具を”スミレ”ですくって」という文章が気になる。”レンゲ”を”スミレ”と間違っているのはどうしてなのか、と悦子は疑問に思う。
悦子は、幸人とおでんを食べていたところ、「レンゲとって」と言うところ、幸人は「スミレをとって」と言う。母親がレンゲのことを「スミレ」と言っていたのだという。しつこく本郷大作のエッセイの話をする悦子に、幸人は「えっちゃん、ちょっとうざい」と言って帰ってしまう。
3歳の時に別れたきりだという息子は、ちょうど現在、幸人と同じくらいの年だった。そして、「スミレ」の一件もあり、悦子は本郷の離れ離れになった息子が、幸人なのではないか、と考える。
森尾は、幸人に「専属モデルになってお金も入ったから、そろそろこの家、出られるよね?」と言う。幸人は、少し戸惑いながらも、「うん、そうだね。新しい部屋を探さなきゃ」と応じる。
悦子は、貝塚八郎(青木崇高)に「本郷大作の息子って、幸人君?知ってるのは、幸人君だけだよね。本郷先生は知らないんだよね?」と言う。貝塚はそれを認める。さらに、「
是永の前で、本郷大作のことは触れるな。タブーなんだよ。彼が覆面作家なのは、本郷大作の息子であると隠したいからなんだ。本郷大作と是永の間には、深い闇があるんだ」と言う。
幸人は、悦子に「ヒドイことを言ってごめん」と謝罪する。さらに彼は、日曜日に水族館デートへと誘う。
一方、貝塚は森尾に「お願いがあります」と言う。悦子は、『嫌われタケ子の毎日』という小説について、「この本、絶対にLASSYで紹介してもらった方が良い。LASSYの読者に刺さるって」と言ったのだという。そこで、貝塚は森尾に話をしに来たのだった。森尾は、「読んでみます。LASSYの読者向けと思えたら、編集長に話を持っていきます」と約束する。
悦子は、幸人は右利きにも関わらず、息子が「左利き」であるとエッセイに書かれていることに気づく。悦子は、「このことを確認したらもう幸人君とは…」と迷いながらも、事実確認をしに行く。
悦子は、幸人に会いに行く。そこで、キャッチボールをする。幸人はやはり右投げだった。悦子は、ためらいながらも「幸人君に事実確認したいことがあります。あなたは、小さい頃、左利きでしたか?3歳の時、お父さんである本郷大作先生からグローブをプレゼントされた時、左利きでしたか?」と訊ねる。
幸人は、「小さい時、左利きだったんだけど、世の中のものって右利きのものが多いので、面倒だと思って右利きに変えたんだ」と明かす。そして、本郷大作の息子であると認めるのだった。
悦子は、「本郷先生、ずっと幸人君のこと待ってるよ。小さい時に散歩した立日橋で待ってるよ。ねぇ、幸人君。本郷先生に会ってあげて。幸人君と本郷先生の間に、深い闇があるのは知ってるけど」と言う。だが、幸人は「深い闇?それ、誰が言ってたの?」と言う。
森尾は、貝塚に「小説、紹介することになりました」と言う。貝塚は、「お礼に食事でもどう?」と言い、森尾はその誘いを受ける。
悦子は、さらにエッセイの内容が正しいのか幸人に訊ねる。幸人は、「エッセイが本当に正しいのか、作家本人に確認してみよう」と言う。幸人は、悦子とともに、本郷大作に会いに行く。
本郷は、「やっと会えたな。会いに来てくれて、嬉しい」と言う。その言葉に、幸人は「ずっと待っててくれたんですよね?なのに、俺…すみません」と謝罪する。「ずっと、俺みたいな半人前の作家が、あなたの息子だと知られたくなくて。怖くて、世間に公表していませんでした」と言う。だが、本郷は「バカだな。息子はただ存在していてくれればいい」と言う。
本郷は、元々、純文学を書いていた。だが、「エロミス」などと言われる分野の小説を書いてヒットを飛ばした。そのことに疑問を感じなかったのか、という幸人に、本郷は「求められる喜びを知った。そこが自分の居場所になったんだ」と言う。
さらに、悦子のことを見て、本郷は「女性の趣味がいいな…幸人のことをよろしく」と言う。その言葉に、悦子は「はい」と笑顔で応える。
幸人は、森尾の部屋を出ていく。去り際、「森尾さんと一緒に暮らせてよかった。森尾さんみたいにちゃんとした人でも、悩んで、居場所がわからなくてもがいているのが、自分だけじゃないと思えた。ありがとう」と言う。
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