簡単なあらすじ
1) 芹沢ひとみ(香里奈)は、脳腫瘍の治療のための入院や仕事のこともあり、結婚式の準備ができないでいた。そこで、ひとみは婚約者・園田悠一(鈴木亮平)に「結婚式を延期して欲しい」と提案する。
2) 結婚式を延期することになり、父や叔母たちに報告をするが、母・可奈子(原田美枝子)だけは延期に反対する。そして、勝手に悠一の母・響子(江波杏子)たちに招待状を出してしまい、ひとみは怒る。
3) マンションの着工式で、座り込みをしていた老人がやってきて社員と揉み合いになる。そこで、ひとみは止めに入るが、突き飛ばされ、テントの骨組みに頭をぶつけて倒れてしまう。病院に搬送され、そこで母・可奈子の愛情を知り、結婚式を延期せずに挙げることとした。
4) ひとみは寺本医師の受診をしようとしたところ、悠一に夢だった留学の話が来ていることを知り、悠一との結婚を望む広瀬真菜(真野恵里菜)の「あなたは、悠一さんの重荷になっています。どうか、悠一さんの将来を潰さないでください」と言っていた言葉の意味を知るのだった。
起:多忙な日々
芹沢ひとみ(香里奈)は、父・健介(遠藤憲一)が「娘の結婚を許して欲しい」と、ひとみの婚約者・園田悠一(鈴木亮平)の実家まで押しかけたことを、悠一の母・響子(江波杏子)に謝罪する。響子は、健介を門前払いにした上、「もうその件は結構ですから」と冷たくあしらわれ、話すら聞こうとしなかった。
ひとみは式場からの電話を受け、「お料理や引き出物のお話を、そろそろ詰めていきませんと…」と、病気のこともあり、準備が進んでいないことに焦る。さらに、ひとみはモデルルームのオープンが残り3週間に迫り、多忙な日々を過ごしていた。結婚を本当に許してもらえるのか、結婚式の準備など、様々な問題が山積していたのだった。
同期の小倉信也(中野裕太)は、ひとみが落とした薬の包装シートを拾い、ひとみが「緑内障、メニエール病、脳腫瘍」などの病気なのではないかと疑っていた。
健介は、主治医の脳外科医・寺本真理子(戸田菜穂)にひとみの病状を訊く。「頭痛、平衡感覚の麻痺、顔面神経麻痺などの症状、意識を失うことも考えられる」と寺本医師は告げ、「無理のない範囲で、娘さんの好きなようにさせてください」と健介はアドバイスされる。
承:結婚式の延期
放射線治療の準備のための入院を行う必要があり、ひとみは自分が脳腫瘍であるという事実を突きつけられる。仕事や病気のこともあり、結婚式の準備まで手が回らないこともあり、「結婚式を延期して欲しい」と悠一に話をする。
父・健介や叔母・早紀(美保純)たちにも延期の話をするが、ひとみは楽しみにしていた結婚式を延期することで落ち込んでいた。そして、悠一の母・響子にも延期の話をする。「私がこんな病気になってしまってすみません。ですが、2人で力を合わせていこうと決めたんです。どうか結婚を認めていただけないでしょうか?」とひとみは頭を下げるが、やはり響子は結婚を認めようとはしない。
母・可奈子(原田美枝子)にも結婚式延期の話をする。可奈子はそのことに「あんた、それで良いの?」と問いかける。ひとみは、「色々あるの」と、複雑な事情を理解していない可奈子に反発する。
転:重荷
マンションの着工式を目前に控え、建築現場に座り込みをしている老人がいて反対しているという問題が起こる。力づくで排除しようとする上司・鈴木清彦(矢柴俊博)の方法に、ひとみは疑問に思う。
そんな中、ひとみは突然響子から電話を受ける。「結婚式の招待状が届きました。これはどういうことですか?」と勝手な真似をしたことに怒りを覚えている様子だった。招待状は、可奈子が出していたものだった。勝手な真似をする可奈子に、ひとみは「本当に消えて欲しい」という言葉を口にしてしまう。
悠一との結婚を望む広瀬真菜(真野恵里菜)がやってきて、ひとみに「あなたは、悠一さんの重荷になっています。どうか、悠一さんの将来を潰さないでください」と言う。ひとみは、「みんなに迷惑を掛けてるなぁ」「私と別れたら、悠一さんは楽になるのかな」と悩む。悠一の重荷になっているのか、と悩むひとみは、悠一からの電話に出ることができなかった。
結:
着工式当日、現場に向かう途中、可奈子がひとみを待っていた。「ひだまり園で2人で式を挙げれば良いんじゃない?悠一さんのお母さんは手強いから、説得するのは難しいんじゃない?」と勝手なことを言う可奈子に、ひとみは感情を怒りを爆発させてしまう。
「私は、普通の温かい家庭を築きたいの。お父さんがいて、お母さんがいて。誰かに反対されてまで結婚式を挙げたくない。みんなに祝福されたいの。家族を捨てて家を出て行ったあなたには分からない。私には、母親はいないの。今すぐ、消えて」と言い捨て、ひとみは仕事へと向かう。
マンション工事の現場で、小倉信也(中野裕太)に「自分の心配しろ。コソコソ薬なんか飲んで」と言われ、ひとみは「脳腫瘍なの。会社には私から言うから、それまでは黙っていて」と、現在のプロジェクトを終えるまでは仕事を続けたいと言う。
可奈子は、悠一に「あなたとの結婚式が、ひとみにとってのカンフル剤になるの」と園田家に頼みに来る。だが、響子は「悠一は、病院の院長になるんです。ひとみさんとの結婚は認められません」と言う。「伴侶を失った者のその後はどうするんです?医師なのに、愛する人を救えなかったと、一生、自分を責めるんです」と反対する理由を告げる。
マンション工事現場に、座り込みをしていた老人がやってくる。追いだそうとする社員をひとみは止めに入るが、突き飛ばされ、テントの骨組みにぶつかって倒れてしまう。騒然とする現場で、小倉はひとみの名前を呼ぶが、ひとみは意識を失ってしまい、救急搬送される。
可奈子は病院に駆けつけ、「あの子に、私の血を輸血してください!あの子は、珍しい血なんです。Rh- AB。私と同じなんです。バケツ一杯、私の血をとってください!」と寺本医師に血相を変えて言う。だが、輸血の治療はなく、すでにひとみは意識を取り戻していた。
母の愛情を知り、さらに悠一から可奈子が「あの子は死なない。あの子の手帳は今、放射線治療や、投薬なんかの黒い字が並んでる。でも、その中に『結婚式』の文字があれば、あの子にとってどれだけ支えになるか、想像してみてください。5年生存率20%に、あの子が入るよう、信じてあげてください」と響子に懇願していたと明かされる。
悠一は、「結婚式、本当に延期する?後悔しない?」と訊かれ、ひとみは「決めた。私、結婚式挙げることにする。絶対に諦めない」と言う。結婚式場はキャンセルしたが、悠一は「どうにかなるでしょ。いざとなったら、ひだまり園」と言って、式を挙げることにするのだった。
ひとみは寺本医師の受診をしようとしたところ、悠一に夢だった留学の話が来ていることを知ってしまう。
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