簡単なあらすじ
1) 子供を流産してしまったケイト・コールマン(ベラ・ファーミガ)と夫のジョン・コールマン(ピーター・サースガード)は、ギクシャクとした関係を改善させるため、養子をもらうこととした。2人は、孤児院でエスターという少女を家に迎えることとした。
2) エスターが普通の子供と違うと感じたケイトは、エスターのことを疑い始める。また、孤児院のシスターもケイトに警告を行い、それを耳にしたエスターは、シスターを殺害する。
3) シスターを撲殺したハンマーを見つけようとしたマックスは、エスターに会ってしまい、ツリーハウスから落下して病院に運ばれる。エスターは、そんな彼も手に掛けようとするが、医師に蘇生させられてしまう。
4) ケイトは、エスターがいたと考えられた精神病棟に問い合わせ、結果、エスターは下垂体機能低下症により子供の容姿のままではあるが、実際は33歳であると知らされる。ケイトは、自宅に急いで戻るが、夫・ジョンはエスターに誘惑されて拒否したため、殺害されていた。ケイトは、エスターから息子を守り、警察に保護されるのだった。
ここがポイント
少女と思われていたエスターは、下垂体機能低下症という病気によって子供の容姿のままではあるが、実は33歳の女性だった。そのエスターを養女として迎え入れた一家を襲う惨劇が描かれている。
ありがちな超常現象的な展開かと思いきや、しっかりと伏線が張られて回収されていく展開に引き込まれていく。
起:エスターとの出会い
子供を流産してしまったケイト・コールマン(ベラ・ファーミガ)は、夫のジョン・コールマン(ピーター・サースガード)とともに悲嘆に暮れていた。既に長男・長女はいたのだが、ケイトは過去にアルコール依存症であり、娘のマックス(アリアーナ・エンジニア)を溺死させかけたという問題のある家庭であり、3人目の流産は、さらに暗い影を落とした。
ジョンは、ケイトのことを責めていしまいがちであり、夫婦関係はギクシャクとし出す。そのため、2人は孤児院で養子をもらい、育てることにしたのだった。活発な子供たちの中、1人で絵を描いて遊んでいるエスター(イザベル・ファーマン)にケイトは注目していた。
ケイトはかつて、ピアニストとして名を馳せていたが、長女のマックスは聴覚障害をもち、長男はピアノを弾こうとしなかった。そこで、エスターのような音楽や絵の才能のある子供こそ、自分たちが育てるべきと考え、エスターという聡明な9歳の少女を養子に向かい入れることとした。
承:シスターの死
エスターは、コールマン家で生活するようになり、すぐに姉・マックスとも打ち解けた。だが、ダニエルだけはケイトに不信感を抱き、歓迎していなかった。
ケイトは、エスターの性的な知識が年齢よりもあることをきっかけに疑い、さらにはエスターをイジメていた少女を傷つけたとき、エスターには普通の少女ではない、と疑いを深めていった。
孤児院長であるシスター・アビゲイル(CCH・パウンダー)は、ケイトに「エスターの周りでは悪いことが起きる」と警告をした。これを聞いていたエスターは、シスターをハンマーで撲殺し、マックスにそのハンマーをツリーハウスに隠させた。
転:エスターの正体
ケイトは、「エスターは普通の子ではない」とジョンにも伝えるが、ジョンは取り合わなかった。ケイトは、エスターの隠していた聖書を見つけ、エスターはエストニアの精神病棟にいたと気づく。そこで、ケイトはその病院に問い合わせするのだった。
一方、ダニエルはマックスからシスターの死を知らされ、エスターの罪を証明するため、ハンマーを見つけ出そうとする。エスターはこのことを耳にし、ダニエルを殺害しようとする。ダニエルはツリーハウスから逃げ出そうとして、地面に叩きつけられ、気絶しているとことをエスターは岩で打ち付けようとする。マックスがそれをとめ、ダニエルは病院で入院することとなる。
エスターは、寝ているダニエルの顔に枕を押し付け、窒息させようとするが、医師はすぐに蘇生。ケイトは、何が起こったかを悟り、エスターを責めるが、ジョンはそんな彼女を落ち着かせ、医師もケイトを鎮静させた。
結:エスターの豹変
エスターとマックスを家に連れ帰ったジョンは、エスターが挑発的な格好で誘惑してきて戸惑う。そして、ケイトの言っていたことが正しいのだと理解するのだった。ジョンは、エスターを「孤児院に返す」と告げる。
病院にいたケイトは、問い合わせていた病院から、実はエスターは、レーナ・クランマーという33歳の女性であり、下垂体機能低下症により子供の容姿のままであると知らされる。成長ホルモンが分泌されておらず、結果、背が伸びないのだった。そして、7人もの人々を殺害した凶暴な本性も知らされた。
エスターは、ジョンのように他の養父を誘惑していた。そして、拒否した養父とその家族を皆殺しにしていたのだった。ケイトは、家に戻ってエスターを止めなければと考える。だが、既にジョンはエスターによって殺害されていた。マックスは、ジョンが殺害されるのを目撃し、隠れる。
エスターは、ケイトに気づき、ジョンの金庫から銃を取り出し、ケイトに向かって撃つ。ケイトはエスターを気絶させ、銃を取り上げた上でマックスとともに逃げる。気がついたエスターは、ケイトとマックスを追跡する。
エスターは、ケイトに飛びつき、ケイトは銃を手放してしまい。その銃を拾ったマックスは、エスターを狙うが、氷に当たって2人は水中に落ちてしまう。ケイトは水中から脱っし、エスターは「死なせないで」と少女のように懇願する。だが、その背後にはナイフを隠していたのだった。
ケイトは、「私はあなたの母親じゃない!」と激昂し、エスターの顔面を蹴る。その拍子にエスターの首は折れ、池に沈むのだった。その後、マックスとケイトは、警察に保護されるのだった。