ドラマ「わたしを離さないで 第5話」あらすじ・ネタバレ

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保科恭子(綾瀬はるか)は、結局自分を求めてくれるのは酒井美和(水川あさみ)しかいないと思い、美和と楽しく過ごせるように工夫をするようになった。好きな食べ物や、DVDなどを用意し、恭子は上手くいくかもしれないと思い始めていた。

土井友彦(三浦春馬)は、珠世(馬場園梓)の代わりとなる介護人として恭子をリクエストするが、珠世は「いつになるか…」と申請が認められるのかは分からない、と言う。

…友彦は、堀江達子教諭からの手紙を受け取り、なぜ手紙が送られてきたのか疑問に思う。恭子は、立花浩介(井上芳雄)と親密な関係になり、つかの間の心穏やかな日々を過ごしていた。浩介のおかげで、恭子はコテージに溶け込むことができた。

だが、浩介が介護人となるため、3ヶ月前にコテージを旅立ってしまう。結果、恭子は再び1人になってしまった。ある日、恭子が成人雑誌を読んでいるのを見かけ、美和はあっけにとられる。恭子はその雑誌を読んでいた理由を、「ルーツがいるんじゃないかって思って…」と言う。

ルーツとは、細胞の提供者のことであり、その細胞を元に、恭子や美和たち臓器提供者が創られる。恭子は自分の性的欲求が強いと自覚し、そうした雑誌に自分のルーツが掲載されているのではないか、と思ったのだった。

ある日、酒井美和(水川あさみ)は、金井あぐり(白羽ゆり)に「介護人の実習で、美和のルーツかもしれない人を見た。美和が年とったら、絶対ああなるって。美容師の人で。会いに行ってみない?」と言われる。

美和は、会うかどうかを悩む。だが、友彦に促され、美和は「会っても会わなくても同じだけど、それなら会ってもいいかなって…恭子、一緒についてきてください」とお願いする。そんな申し出に、恭子は「いいよ」と返事をする。

美和のルーツに会いに行くが、美和は緊張しているのか不機嫌だった。その道中の食事休憩で、あぐりは「陽光学苑の出身者は、提供までの特別な猶予期間があるって聞いたんだけど。カップルが本当に愛し合っていると認められていれば、猶予期間が延びるって聞いて。それって、陽光出身者じゃなくてもいいの?」と質問する。美和は、「そういう噂、聞いたことがあります。今度、問い合わせてみます」とウソをつき、あぐりは穣ニに寄り添うようにして、「良かった…もう少し長く一緒にいたいの」と安堵の表情を浮かべる。
そんな美和に、恭子は「あんな気の持たせ方して、ひどいよ」とたしなめるが、美和は「今はあの2人の機嫌を損ねたくないの」と反発する。2人は言い合いになるが、美和のカバンから「聞きたいことリスト」が出てきて、恥ずかしがる美和に恭子は「会いに行くの、勇気あるよ」と、美和の決断を褒める。

美容師として働く「ルーツ」を見かけ、美和は声をかける。だが、上手く話すことができず、「お水を買いたいんですけど…」と、道を聞くふりをしてごまかす。だが、声をかけた女性は利き手が異なり、「穣ニさん、ルーツじゃないです。利き手が違うなんてあり得ないです」と言う。

友彦は、陽光学苑の校長・神川恵美子(麻生祐未)が話していた「のぞみが崎」が、美和のルーツを探しに来た場所の近くにあったことを発見し、「のぞみが崎に行ってみよう」と提案する。

会いに来た女性がルーツではなかったことから、美和は恭子に「どうせ、細胞を売る人間は、ヤク中やカネに困った人、犯罪者よ。私のルーツも、アンタのルーツと同じそんな仲間よ」と当たり散らす。気まずい恭子は、「1人で行きたいところがあるんで…」と言い、単独行動を行う。

1人で電車に乗っていた恭子に、友彦は声をかける。「心配だから、ついていけって穣ニさんが」と言う。恭子と友彦は、のぞみが崎に向かう。2人は初めての海に興奮する。だが、浜辺には大量のゴミが漂泊しており、恭子と友彦は落胆してしまう。

「期待しては裏切られる」と恭子はつぶやき、寂しそうな彼女に友彦は龍子からの手紙を渡す。そこには、神川校長から”陽光学苑の秘密”を聞いたと書かれていた。

そして、「絵を描いて、陽光に持って行って。…陽光は、あなたたちが思っている以上にあなたたちを守る計画を持っています」と書かれており、「絵によって判断をされ、猶予がもらえるんじゃないかな。その間に、やりたいことが見つかるんじゃないか」と友彦は期待を持っていた。だが、恭子は「龍子先生、今、どんな状態なのかな…期待して裏切られるのはいやだから」とつぶやく。

友彦は急に走り出し、リサイクルショップを巡る。友彦は恭子がなくしたCDを探していた。待ち合わせ時間が差し迫っており、恭子は戻ろうと言うが、それでも友彦は必死に探す。その時、店内に流れた曲が探していたCDの曲であると恭子は気づく。

友彦は店主に話し、「この曲のCD、売ってくれませんか?」と話す。提供者が現金代わりに差し出すカードを見て、店主は驚く。「このCD、あげるよ。…君たちから貰ってるものから考えれば、CDなんて些細なものだ」と言い、友彦はCDを受け取る。

電車を待つ友彦は、恭子に「夢は叶わなくても、持っていた方が良いんじゃないかなって」と言う。その言葉を聞いた恭子は泣き出し、「私…やっぱり友のこと好きだなぁって」と口にしてしまう。

待ち合わせ場所に合流すると、美和は無言で「お土産」と言って、リスの写真のポストカードを手渡す。そこには、吹き出しで「ごめんね」と書かれていた。帰りの車内で、美和は泣いてしまう。あぐりは、美和が「恭子に嫌われるって、ボロボロ泣いてた」と明かす。

美和が傍らにいる中、恭子は友彦の手を握る。

…恭子は、コテージでの過去の日々を思い出していた。「私達は、そこから歩みだしたのだった。あるかもしれない自由に向かって。それが全ての崩壊の始まりだと知らずに」と、後悔を抱えて思いつつ、真実(中井ノエミ)の持っていたジッポーライターを見つめていた。

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